こんな物々しい景色も目にしながら観光客などいないモスクワ郊外を走る。
目的地は
モスクワ郊外の「星の町」(Star City)
そこは宇宙開発関係者のみが住む町。
壁で隔離されていて出入りにはチェックが必要。
星の町の検問所
一般の人は入れない。
宇宙開発関係者のみといっても、その家族も一緒に生活をしているから
中には学校とか、スーパーとかもある。
宇宙開発の町というから、とっても近代的な最先端な建造物が建ち並ぶ近未来的な空気を想像していたけれど、まったく違った。
レンガ造りの古い建物しかない。
中の広場で現役の宇宙飛行士の船長と待ち合わせ、
案内してもらった。
まずガガーリンの像。宇宙関係では地球のヒーロー。
そして、ガガーリンの執務室だったところも見せてもらった。
日めくりは3月27日、壁の時計は10時31分になったまま。
ガガーリンが戦闘機の事故で亡くなった時間をさしていた。
それからいろいろな建物を案内してもらったけれど。
驚いたことに、それらの古めかしい建物の中に現役の宇宙開発システムが存在していること。
すごい!
これがソ連から引き継がれたロシアならではの宇宙開発の歴史なのだ。
展示室のもの
最近ちっち(5歳の息子)とともに親子で宇宙にハマっている僕としてはだんだんだんだんワクワク度が高まる。
もちろん宇宙飛行士の船長と直に会えるなんてこともおよそ出来ることではないから、そこからしてもうスゴい気持ちの高揚!
そのアレキサンドルさんはとてもあたたかく優しい人だった。
ロシアの宇宙飛行士、しかもソユーズの船長であり、ISS(国際宇宙ステーション)の船長もした人。
気難しい人かと思ったらとてもフレンドリーだったから安心した。
2014年にも彼は飛ぶのだそうだ。
そして彼は次々とものすごいところを案内してくれたのだ。
まず! ISS(国際宇宙ステーション)の同型の訓練モック!
無重力でないだけで、中はほとんど国際宇宙ステーションとまったく同じ。
何度もテレビで目にした空間だ!
感動! ちっちに見せてやりたかったなあ。
このモック内で宇宙に居る想定をして訓練を実際にしているのだ。
現に我々が話をしていた次には訓練パイロットが来て準備に取りかかっていた。
それからその食事をする一角だけをそのまま再現したのがまた別の建物に有り、
そこで今度は実際に宇宙食を準備して食べる方法も教わった。
宇宙食もたくさんの種類からメニューを選べるのだ。
とっても美味しい!
思うに、隔離された空間ではこういう食べ物の味とか、嗜好的なものこそ大事にすることが精神的にストレスを軽減してくれるとても重要なことなのだろう。
いわゆる、栄養補給だけしていればいいような、ミニマムな想像は一般的だけどそれは今となっては真実ではないことがわかった。
水ポンプで水を飲む
ちなみによく日本にも愛嬌で宇宙食と称して乾燥アイスクリームや
乾燥果物などがパックに入ったものが売られているけど、
あ、スミソニアンの宇宙博物館のお土産コーナーにもあったけど、
あれは、ウソだった。
あんな美味しく無いものを食べている訳ではないのだ。
しかも、ちゃんと熱湯で調理するから、乾燥どころか、あたたかい食事なのだ。
おもしろい!
それから、今度はバカデカイ金属製の機械のある建物に。
昔から使われているのだけれど、
遠心加速機。
この中に人を乗せてぐるぐる回し、ロケットの発射の時のような加重をどんどんかけていく実験装置。
最高8Gまでかけられるそうだ。
というより、8Gまでしか人間にはかけられないらしい。
8Gというのは体重の8倍の力がのしかかること。
ちなみにレースカーのF-1 は4G くらい。
60キロの体重の人だったら480キロの力で、
からだじゅうの血液や内蔵が引っ張られることになる。
頭の中の血液が持っていかれてしまえば
失神する。
その検査や実験などをこれでするのだ。
この体験も薦められたけれど、
さすがにダメだ。どうなってしまうか想像がつかない。
・ ・・・でも、
こんな、ロシアの宇宙開発の訓練の本物を体験することなど
一般人では有り得ない。
二度とないチャンスではないか?
この施設を日本の取材で撮影させてくれることも
異例中の異例のことのようだ。
どうしよう。
ただでさえメキシコ→日本→モスクワと
過酷な移動と時差でからだはガタピシャなんだけど。
どうなっちゃうんだろう。
後日、もう一度ここに来るから、少し考えよう。
その決心はまた今度ブログでね。
さてさて、本当に素人の僕がいいのか?という体験ばかりさせてもらっている。
次はソユーズとISSのドッキングのシミュレーション。
ホントに?! 本物の訓練マシーンだよ!
でもこれなら僕に向いていそう! なんてね。
最初にアレキサンドルさんが手本を見せてくれた。
モニターでじわじわISSが近づいてくる。
いつのまにかドッキング成功。精度は最高点!「Excellent」
僕はものすごく真剣にその操作を観察した。
で、僕もやらせてもらった。
すごく集中した。息が止まるほど集中した。
少しずつISSに近づいている!
ちょっとずれる! このまま行くともっとずれる!
速度を落として方向を修正しながらゆっくり進む!
照準を見ながら上下左右にわずかずつの微妙な方向操作をレバーで操る。
よしこのままこのまま!
さて、その結果は、、、、。
テレビを見てください!
とにかく興奮した! スゴく興奮した!
そのあとから頭痛に襲われた。
そうとう瞬間的に神経を使ったようだ。
素敵な体験だった。
この様子は10月放送予定のNHK のテレビを是非見てください。
詳しいことはまた後日お知らせします。
目的地は
モスクワ郊外の「星の町」(Star City)
そこは宇宙開発関係者のみが住む町。
壁で隔離されていて出入りにはチェックが必要。
星の町の検問所
一般の人は入れない。
宇宙開発関係者のみといっても、その家族も一緒に生活をしているから
中には学校とか、スーパーとかもある。
宇宙開発の町というから、とっても近代的な最先端な建造物が建ち並ぶ近未来的な空気を想像していたけれど、まったく違った。
レンガ造りの古い建物しかない。
中の広場で現役の宇宙飛行士の船長と待ち合わせ、
案内してもらった。
まずガガーリンの像。宇宙関係では地球のヒーロー。
そして、ガガーリンの執務室だったところも見せてもらった。
日めくりは3月27日、壁の時計は10時31分になったまま。
ガガーリンが戦闘機の事故で亡くなった時間をさしていた。
それからいろいろな建物を案内してもらったけれど。
驚いたことに、それらの古めかしい建物の中に現役の宇宙開発システムが存在していること。
すごい!
これがソ連から引き継がれたロシアならではの宇宙開発の歴史なのだ。
展示室のもの
最近ちっち(5歳の息子)とともに親子で宇宙にハマっている僕としてはだんだんだんだんワクワク度が高まる。
もちろん宇宙飛行士の船長と直に会えるなんてこともおよそ出来ることではないから、そこからしてもうスゴい気持ちの高揚!
そのアレキサンドルさんはとてもあたたかく優しい人だった。
ロシアの宇宙飛行士、しかもソユーズの船長であり、ISS(国際宇宙ステーション)の船長もした人。
気難しい人かと思ったらとてもフレンドリーだったから安心した。
2014年にも彼は飛ぶのだそうだ。
そして彼は次々とものすごいところを案内してくれたのだ。
まず! ISS(国際宇宙ステーション)の同型の訓練モック!
無重力でないだけで、中はほとんど国際宇宙ステーションとまったく同じ。
何度もテレビで目にした空間だ!
感動! ちっちに見せてやりたかったなあ。
このモック内で宇宙に居る想定をして訓練を実際にしているのだ。
現に我々が話をしていた次には訓練パイロットが来て準備に取りかかっていた。
それからその食事をする一角だけをそのまま再現したのがまた別の建物に有り、
そこで今度は実際に宇宙食を準備して食べる方法も教わった。
宇宙食もたくさんの種類からメニューを選べるのだ。
とっても美味しい!
思うに、隔離された空間ではこういう食べ物の味とか、嗜好的なものこそ大事にすることが精神的にストレスを軽減してくれるとても重要なことなのだろう。
いわゆる、栄養補給だけしていればいいような、ミニマムな想像は一般的だけどそれは今となっては真実ではないことがわかった。
水ポンプで水を飲む
ちなみによく日本にも愛嬌で宇宙食と称して乾燥アイスクリームや
乾燥果物などがパックに入ったものが売られているけど、
あ、スミソニアンの宇宙博物館のお土産コーナーにもあったけど、
あれは、ウソだった。
あんな美味しく無いものを食べている訳ではないのだ。
しかも、ちゃんと熱湯で調理するから、乾燥どころか、あたたかい食事なのだ。
おもしろい!
それから、今度はバカデカイ金属製の機械のある建物に。
昔から使われているのだけれど、
遠心加速機。
この中に人を乗せてぐるぐる回し、ロケットの発射の時のような加重をどんどんかけていく実験装置。
最高8Gまでかけられるそうだ。
というより、8Gまでしか人間にはかけられないらしい。
8Gというのは体重の8倍の力がのしかかること。
ちなみにレースカーのF-1 は4G くらい。
60キロの体重の人だったら480キロの力で、
からだじゅうの血液や内蔵が引っ張られることになる。
頭の中の血液が持っていかれてしまえば
失神する。
その検査や実験などをこれでするのだ。
この体験も薦められたけれど、
さすがにダメだ。どうなってしまうか想像がつかない。
・ ・・・でも、
こんな、ロシアの宇宙開発の訓練の本物を体験することなど
一般人では有り得ない。
二度とないチャンスではないか?
この施設を日本の取材で撮影させてくれることも
異例中の異例のことのようだ。
どうしよう。
ただでさえメキシコ→日本→モスクワと
過酷な移動と時差でからだはガタピシャなんだけど。
どうなっちゃうんだろう。
後日、もう一度ここに来るから、少し考えよう。
その決心はまた今度ブログでね。
さてさて、本当に素人の僕がいいのか?という体験ばかりさせてもらっている。
次はソユーズとISSのドッキングのシミュレーション。
ホントに?! 本物の訓練マシーンだよ!
でもこれなら僕に向いていそう! なんてね。
最初にアレキサンドルさんが手本を見せてくれた。
モニターでじわじわISSが近づいてくる。
いつのまにかドッキング成功。精度は最高点!「Excellent」
僕はものすごく真剣にその操作を観察した。
で、僕もやらせてもらった。
すごく集中した。息が止まるほど集中した。
少しずつISSに近づいている!
ちょっとずれる! このまま行くともっとずれる!
速度を落として方向を修正しながらゆっくり進む!
照準を見ながら上下左右にわずかずつの微妙な方向操作をレバーで操る。
よしこのままこのまま!
さて、その結果は、、、、。
テレビを見てください!
とにかく興奮した! スゴく興奮した!
そのあとから頭痛に襲われた。
そうとう瞬間的に神経を使ったようだ。
素敵な体験だった。
この様子は10月放送予定のNHK のテレビを是非見てください。
詳しいことはまた後日お知らせします。