比べる対象は全く異なるが感情的には両極である。
「盛者必衰」という仏教由来の言葉の通り本人たちの顛末は自業自得としても感情的には実に腹立だしい。
庵を訪れる相談者の三割ぐらいに貧乏や人との不和等の己の今の不遇があり、その行き詰まった思考の緩和として全ての言葉の冠に「今は・・」を付けて考えるよう促している。
「今は貧乏・・」「今は辛い・・」「今は仲が悪い・・」等々。
その逆もしかり。
昨日、展示場所を変えた「伊予国農商家繁栄鑑(明治7年)」を見ていくと現在もその盛名が残っている者は行司を除けば殆どいない。
盛者必衰、商人も政治家も理は同じ、せめて悪名だけは残すまいと思う晩年。
私が作家にしろ芸術家にしろ、故人の顕彰しか行わないのはその辺りによるもの。
俗称「アベノマスク」、私は総理からの頂き物とは思わないようにしている。
言うなれば「ニホンコクノマスク」なのである。
この先の事は誰も知らぬ世界、誰が名君で誰が暗君かは後世の歴史が決めること・・
明日からは予約なしで県外の方々も来館可能になるが戦々恐々である。