万年青 | 松山兎月庵 文化歴史館

松山兎月庵 文化歴史館

野育ちなれど格高し・・・・


この数年で少なくとも周囲の者に「万年青」を「まんねんあお」と読む「まんねんあほ」が居なくなったことが何となく嬉しいこの頃・・
今年も赤実の可能性を秘めた「万年青(オモト)」が中庭と洋室の前でスタンバイしている。




ある事でいたく仲間を傷付けてしまった弟子に何とか熟実になってほしいと昨夜は真夜中まで説教を・・

人が初志からブレる時の法則を私なりに考えた時、一つは貧した時、何とかしようと様々なことを足していき何屋なのやら分からなくなった時。
さらに言うなれば大金を得た時もそうである。
そしてもう今一つは本来体を休ませるべき暇をビジネスに替えようとした時・・
「こんなに仕事が暇ではいけない」と、考えるのは誰しもあることだが佳方に向かう時間のあり方なれば上々、厄介なのはその逆である。

ストイックに生きることが全て良しとは思わないが、外野の人の言葉で舞い上がって生きるのは間違いなく愚であろうと考える。

数日前のニュースで報道された件、年金で老後をゆっくりと過ごそうと思った方々は終わりなき労役を強いられることは明白。
日本を含む世界の歴史を顧みた時、国家の転覆は常に政の約束反古であり、民衆や貧した集団からの蜂起である。

新たな実を取りにいくのではなく、赤く熟した実をまた来年も再来年も継続していける施策が本当に必要な時に来ている気がする。




今日から館内の伽羅の香りにムスクを少し加えた。




則天去私