奇跡の亀龍気功(かめりゅうきこう)
こんにちは。
この夏、
夫とマイカーで東北ぐる〜り巡り旅をして来ました。
6日間の東北巡りです。
↓動画をクリックすると地図のナレーションでます。
秋田の玉川温泉といえば、がん患者さんたちが全国から湯治に集まることで有名です。
昔、読んだ新聞記事に、がんになった新聞記者が自分の闘病記をルポしていました。
その記者が湯治に選んだのが「玉川温泉」でした。
ご自分の病気の様子と共に、温泉や岩盤浴のことなどを書いていました。
その記事を読んでから、私の中で「玉川温泉」は、一度行ってみたい温泉になっていました。
念願叶って来た「玉川温泉」
入り口ではなまはげがお出迎えです。
エントランス。
周りでは湯けむりが立ち上っています。
大浴場は昭和な作り。
岩盤浴は建物の中でも外でもできるようになっていました。
中での岩盤浴は無料で予約制でした。
外で天然の岩盤浴は、売店でゴザを買って岩盤浴用の小屋へ向かいます。
ゴザは1,700円〜1,800円
タオルと折りたたみ用のゴザ、
バックがセットになったのも3,000円で売ってました。
私たちは東京からゴザを持参していましたが、雨だったので、
外はあきらめて、中の岩盤浴へチャレンジ。
中の岩盤浴では、ゴザは無料で貸してくれました。
お宿では、汗をかいてもいいように岩盤浴用作務衣を400円で貸してくれます。
ですがほとんどの人が自分のジャージやTシャツ&短パンで寝転がっていました。
宿での食事は、
*朝夕のニ食バイキング。
*朝のみ宿のバイキング、昼と夕は自炊。
*全部自炊。
の3パターンから選ぶことができます。
私は外食つづきで、野菜不足だったので、迷わず全部自炊を選択。
自炊をする部屋はこちら。
これがまた、すごい昭和でした。
手塚治虫や赤塚不二夫が住んでいた、
東京都豊島区目白の「トキワ荘」を連想させる廊下。
開けるとちゃぶ台。
埃の匂い。
もちろんトイレも洗面台も部屋にはない。廊下で共同だ。
畳の隅に不自然に冷蔵庫が置いてありました。
この昭和ぶりに夫と私はビックリ!
急須と湯のみはあるけど、茶っ葉もお茶菓子もない。
いらない棚がまわりにビッシリ。
布団は自分でひく。
「今回の旅で一番コスパ高くて、一番古い宿!」
と夫の感想。
それでもこの昭和な感じに、ここまで振り切ってレトロだとかえって楽しい。
さらに自炊室へ行くと、、、、、。
ところにより使えないガス代。まな板と包丁、鍋やフライパンはあるものの。
お皿やお箸、油など調味料もないのです。
いままで泊まったことのある貸別荘には、最低限の物は準備されていたので、
それを想定していた私はビックリ。
「わ〜っ! お皿もお箸もないの〜!」
と大きな声を出したら、たまたま夕食の準備をしていた安達さん(仮名・男性)が、
「昔はもっと何もなかったんですよ」
「これを自由に使って」
とご自分のお皿や器を貸してくれました。
安達さんは若い頃から温泉好きで、全国の温泉を巡っているとか。
玉川温泉は特にお気に入りで、もう40年も通っている。
毎回、自炊部を選んで2週間湯治するという。
昔は、宿泊費2,500円くらいで、共同部屋があって、
男女が一緒に寝て、みんなでワイワイと話したり、飲んだり、それはそれは楽しかったそう。
湯治にくる人は何かの病に罹っている人が多い、その人たちが日常を忘れて笑って、日本一の温泉で湯治して、病を克服した姿をたくさん見て来たそうだ。
いまでもそのころからの湯治仲間との交流が続いている。コロナの影響もあって、部屋は家族単位の個室になってしまったが、今回は90歳で現役バリバリ、会社経営をしている会長ご夫妻と古銭収集家の男性と、共に事前に打ち合わせをして同じ日に湯治をはじめ、毎日夕食を一品づつ持ち寄って晩酌しているという。
しばらくすると90歳の会長、古銭収集のおじさんも自炊場へ。
短い時間だったけれど、楽しいお話ができた。
玉川温泉の周りには山しかない。
スーパーに行きたければ、片道2時間近くかけて町へ出なければならない。
温泉に隣接している売店の品数は頼りない。
ここで私たちが事前に町のスーパーで多めに買っておいた食材が大活躍。
味付けは小さなごま油と塩のみ。お蕎麦に付いていたタレも役に立った。
青菜をザッと炒めて、味付きの肉を玉ねぎと炒めて、枝豆やお惣菜。
数品をいっきに作って、安達さんから借りたお皿にじゃんじゃん分けて、
あちらの夕食も豪華になった。
さて、肝心の
玉川温泉の効能はいかに。
、、、、、つづく。