”悪戦苦闘、七転八起の連続だった泥臭い足跡と、何度も訪れた絶体絶命のピンチをなんとか切り抜けてきたヒヤヒヤの残像・・・・・・。
私の脳裏に蘇るのは、発狂しそうなくらいドラマチックだった3年間の記憶です。”
低迷するUSJを立て直すためにヘッドハンティングされ、その後の奇跡のV字回復と言われた3年間の軌跡とアイデアの生み出し方についてまとめています。
ハリーポッターという大きい版権を成功させるための3年間を乗り越えるため、お金をたくさん使えない、失敗が何回も許されないという限定された環境のなかで、
質が良く、成功する確率の高いアイデアをいくつも生み出します。
良いアイデアを出す確率を生み出すためには、『イノベーションフレームワーク』による、「フレームワーク」、「リアプライ」、「アイデアストック」、「コミットメント」、「エクセキューション」が重要です。
まず、フレームワークで、考えるべきアイデアの必要条件を導き出すことで、範囲を狭め、
数学的に頭を使い、何を考えないといけないのかを明確にします。
数学的に頭を使うとは、具体的な例として集客が低い原因を探すときに、
ファミリーの集客が下がっているのか、女性客の集客が下がっているのかという考え方ではダメです。
11歳以下の子供の集客が下がっているのか、12歳以上の集客が下がっているのかという風に、
足して100になることを意識することです。
何を頑張るかが分かったあとは、
リアプライで同様の問題を世界中から探し出し、
日頃のアイデアストックから参考にし、
コミットメントすることで絶対に諦めずに、
エクセキューションで詰めて最後まで気を抜かないことが大切です。
<感想>
課題に対するアプローチは人それぞれ違うと思いますが、
大きく成功する人ほど、その方法は確立しているように感じます。
方法を確立するために、必要なことは、非凡な才能ではなく、堅実な努力です。
また、異常ともいえるほどの執念です。
それら、堅実な努力と執念は誰にでも持ち合わせている才能です。
奇跡的なV字回復を成し遂げた著者も、
非凡な才能でアイデアを何個も量産し続けた訳ではなく、
コツコツとトライアルアンドエラーにて改良を重ねて作り上げたフレームワークを用いて、
厳しい状況のなか、必死に何時間も何日も考え抜いたアイデアを
なんとか慎重に実行することで成功を収めています。
課題が出る前から、日ごろアンテナを張り、準備し、
課題をクリアした後も、分析、改善点を考えて、また次のために準備し、
もし、くじけそうな時も、決して諦めずに考えて考え抜くこと、
それが、良いアイデアを出す一番の近道だと感じます。
確実に100パーセント良いアイデアが生み出せる方法があるとすれば、
それは良いアイデアが出るまで諦めないことだと思います。
-引用元-
『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』
森岡毅 著
ISBN978-4-04-110697-6