"旧来のメーカーは1台の携帯電話を売ると、それで商売が終わったと思っている。しかし、シャオミにとってそれは商売のはじまりに過ぎない。"
GoogleやAppleを超えて世界最速で1兆円IT企業に成長したシャオミの戦略をまとめています。
《不満中心思考》
ユーザーが最も不満に思っているポイントを探り、機能の改善によって大小様々な不満を解消する。
「不満」こそが、シャオミのイノベーションの源泉である。
《ユーザーと直接会話せよ》
すべてのプログラマーにSNSを通じて直接ユーザーとつながるように促している。
ユーザーから賞賛や歓迎、そして改良してほしい点などのフィードバックを得ることができるようになった。
《口コミマーケティング》
マニアが満足すれば、他のユーザーを満足させることはたやすい。
数十万人のマニアたちは、口コミマーケティングの主戦力だ。
シャオミの成功はMIUIとミリャオのユーザー、そして一人ひとりのユーザーの口コミによるものなんだ。
〈感想〉
シャオミは、ソフトウェア、ハードウェア、インターネットサービスの一体化を鉄のトライアングルと名付けてユーザーへ総合的な体験を与えることを追求しています。
ハードウェアであるスマホはユーザーへの架け橋として利用するため、利益を出す必要が無く原価ギリギリの低価格高スペックで売り出しました。
単なるスマホを売るだけの企業には到底真似できないサービスで、インターネット時代においてはこのモノに付随する価値を提供するという考え方が重要だと感じます。
また、シャオミはユーザーへのコミットに特に力を入れていて、お客様じゃなくて参加者として扱っています。
製品の開発やアップデートへの意見をユーザーから積極的に取り入れることで、製品をユーザーが欲しい物へ進化させることができます。
意見を取り入れられたユーザーは更にシャオミのファンになり、周りの人へ拡散します。
大きな広告を打たずともSNSが発達したこの時代ではユーザーの声が大きな宣伝になります。
また、本来ユーザーから距離の遠い開発者がユーザーと直接やりとりすることで、良い所や不具合の情報の展開スピードがとてつもなく早くなり製品のアップデートサイクルを迅速に回すことができます。
大きな会社になると色んな部署ができて情報の展開は遅くなりがちですが、ユーザーの声の重大さを考えると全ての部署がユーザーへの距離を近くすることは大切だと思います。
インターネットでみんなが繋がって情報の浸透度が高い時代だからこそ、本当に良い製品を作り続けることが広告になり、企業の価値を上げるために1番の近道だと感じました。
-引用元-
『シャオミ 世界最速1兆円企業の戦略』
陣潤 著
ISBN978-4-7993-1725-2
