昨日は朝からグッタリして一日中元気が出なかった。日本中じゃないだろうか。
というのも上島竜兵さんのニュースがあったからだ。
僕のような末端のペーペーが上島さんの事をブログに書くのもあまりにも恐れ多いとは思ったけどどうしても書かずにはいられないので大変恐縮ながら衝動のままに書きたいと思う。
僕達は養成所の時に竜兵会メンバーのヤマザキモータースさんからよく授業をして頂いた。
ヤマザキさんの授業のひとつで印象深くて忘れられなかったものがある。
教室の壁にプロジェクターでバラエティ番組を流す授業。
その映像はダチョウ倶楽部さんの「押すな押すな」だったり太田プロの芸人さん達の団体芸だったりで、その芸がどれだけ緻密なチームプレーによって成り立っているかをヤマザキさんに解説してもらう授業だった。
芸人始まる前はただ何も考えずテレビを見て笑っていた芸がこんなに考えられていたなんてと感動した今でも強く覚えているものすごく印象的な授業。
芸人のかっこよさが凝縮されていた。
この授業が竜兵会のみなさんに憧れるキッカケとなった。
竜兵会のみなさんのような縦関係に憧れた。
後輩にいじられ愛される先輩になりたいと思った。
竜兵会のような会をいつか自分も売れてこのワタナベの中で作るんだと思った。
ある日。
ワタナベの若手数人でヤマザキさんとレッド吉田さんに飲みに誘って頂いた。
飲みの席に入るとすでにヤマザキさんとレッドさんが先に始められていてその一番奥に上島さんがいらっしゃった。
会ったのはこの一度だけ。
一度だけだから余計強烈に覚えている。
奥の席でヤマザキさんの隣でニコニコ静かにお酒を嗜んでいらした上島さんを。
上島さんがいらっしゃるとは知らなかった僕はかなり動揺した。
飲みが進むとヤマザキさんが
「こんな機会なかなか無いんやからなにか上島さんに聞きたいこと聞いたほうええで」
と言って頂いたので恐れ多くも
「どうやったら売れますか?」
と今思うと本当バカみたいな質問をしてしまった。でもどうしても聞いてみたかった。
上島さんは20秒くらい「うーん、、」と考えて
「わかんないなぁ」
とおっしゃった。
その瞬間飲みの席が笑いに包まれた。
僕はものすごく驚いた。
なんて飾らない方なんだろうと。
この一言に人柄と慕われる理由が凝縮されている気がした。
でもその通りだ。わかってたら簡単だ。一生懸命頑張るしかないんだと思った。
本当に温かい優しい空気に包まれた飲み会だった。
絶対に上島さんは僕のことは覚えていないと思うけど僕はこの一度の飲み会をずっと忘れることはない。
去年現場で一緒だった太田プロのストレッチーズ福島から
「最近上島さんとzoom飲みしてるんですよ。」
と聞いた時は心の底から
「いいなー!」
と言ってどんな事を話してるのか根掘り葉掘り聞いたものだ。
僕ももう一度お酒の席をご一緒したかった。
一度だけご一緒させてもらった自分でこれだけ苦しいのだからより近い方々の事を思うと言葉がない。
どうか安らかに。
心よりお悔やみ申し上げます。