やぁ。トガシスト。





寒くなったら





目を閉じて。





そこに





俺がいる。
(まぶたの裏に住みついておくね!)




半沢直樹の動画を撮りにいつもの近所のカラオケに向かう。



個人経営のお店でダーツやビリヤードもやることができる。



もう結構な回数お世話になっている。




いつも使う部屋は一番大きいパーティールームだ。


そこには他の部屋と違って机が2つある。



部屋に入ったらまずカラオケの音を全て消して二台あるテレビを消す。



その後一つの机を裏返しにしてもう一つの机の上に重ねる。



いろいろ試したけど立ちの撮影は結局この高さが一番いいから重ねる。



上に重ねたテーブルの足部分に撮影用で買ったアーム式のスマホ固定装置をつける。


その固定装置にはライトも付いているからそのライトを付けたら部屋の灯りと換気扇を消す。


そこから撮影に入る。




ここまで。


もう随分と慣れた。
スムーズな流れで段取りよく出来るようになった。
みなさんが見たらきっと驚くほど。




思えば夏からやっている。



あの灼熱のような真夏に東京中央銀行のバッジをつけたスーツを着た1人の大人の男が


「すみません、一人で。あの、一番おっきい部屋で。もし団体さん来たらすぐ出ますので。」



って言ってくるんだ。結構変な客だと思う。



今では部屋番号覚えちゃったから

「すみません、11号室空いてますか?」


って聞く。

店員さんももう認知しているのかたまに自分が聞くよりも先に

「今日11号室空いてますよ^ ^」

って言ってくれる。



多分このカラオケ屋の俺のあだ名は








『11号』





だろう。


「いま11号きたよ!」とか言われてるかもしれない。



僕はほぼ暗闇の中セリフを練習して撮影に臨む。



ドリンクバーから見えるその部屋は自分がその部屋に入ると絶対と言っていい確率で店員さんがドリンクバーを掃除するフリをして部屋を覗きにくる。



それもそうだ。

スーツを着た大人の男が一人で昼間からパーティールーム借りて真っ暗な中マイクも使わず地声で

「わびろー!!」

「土下座だー!!」

「箕部ー!!」


と何度も叫んでいるのだから。


怪しくて仕方ないだろう。


他の部屋のお客さんも通りがかってはのぞいていく。


もうそんなことも特に気にならなくなった。




誰になにを言われるでもなく

あぁでもない
こうでもない

と一人で何テイクもして何本か納得いくのが撮り終わった頃にはもうすっかり声も枯れている。



撮りたい動画が撮り終わったら最後に一曲DISH//の『猫』を歌う。



歌う時は声が出る。不思議なものだ。

使う声帯が違うのかなぁ


とかどうでもいいことを考えながら会計をしにレジに向かう。


3階にある11号室からレジのある2階への階段を下る。


達成感と気持ちのいい疲労感。
そこにはいつもなぜか少しの寂しさもある。



「帰ったらなに食おうかなー」


なんて他愛もないことを考えながら会計をする。



いつもレジを打つのは優しい笑顔が特徴の少し髪の薄い店長のおじさんだ。



「会計が800円です^ ^」



その優しい表情に似合う良心的なお値段がこのカラオケの魅力だ。


お会計を済ませて出ようとすると店長さんが

「いつもご苦労様です。よかったら、これ^ ^」


と言って飴玉がたくさん入ったカゴを差し出してきた。

「お好きなの一つどうぞ^ ^」



僕は戸惑いながら

「え、じゃあ」

とレモンの味の飴を取った。


すると店長が俯き加減で少し恥ずかしそうに






「、、トリックオアトリート。なんちゃって^ ^」






ぬくい。



心の芯から温まる。




ハロウィンあまり好きじゃなかったけど
捨てたもんじゃないかもしれない。




31日は



いつも通り半沢の仮装して一人でカラオケに行こうかな。




あ、でもそしたら店員さん達に裏で言われるかな。




「ハロウィンも一人ですよ11号!」




って。





あちゃーー

そんな感じでモリモリやってるよ!!!!



そして!!

少しですがライブも!!


10/23「ネタネタネタ」
時間 18時45分開場 19時開演
場所 ラスタ池袋
料金 1000円+1D500円
MC  ハッピーエンド
出演 おおぞらモード、おちもり、キサラギ、発熱スニーカー、ホタテーズ、や団、リクロジー、ゆうきたけし


そして24日!!



君を笑顔にすることが!!!




僕の使命!!!!




ちゃお!!