Knotとのコラボ企画、
戸賀別注コードバン×パティーナの特製ストラップですが、
春くらいの販売に向け、着々と進んでおります!
 


愛機モナコですが、

圧倒的に純正のそれより、

knotのコートバンストラップの方が

モノがいい、色がいいと思うんです。


そのコードバンで、

パティーヌ仕上げをやってもらっているわけです。

もちろん、色んな腕時計に合う色味で。



この戸賀別注、
パティーナ工程はパティーナ職人の草分け的存在、
藤澤宣彰さんにすべてをお任せしているのですが、
今回はどうしてもその染めの工程を
この眼で確認したくなったのです。

 
一度確認したくなってしまうと
その気持ちを抑えることができず、
納期も迫っている本当に忙しいこの時期に、
無理を言って藤澤さんの工房にお邪魔してきました。




藤澤さんは、革を「素」の状態から染める、

または「製品」になった状態から染めるなどの製品加工の他、
退色した個人所有の革製品を、
もと通りに染め直す修理などを手掛ける、
知る人ぞ知る染め職人さん。
 
その製品は、靴、鞄、革小物など多岐に渡っていますが、
今回はKnotの遠藤社長からのご紹介もあり、
戸賀別注のストラップを発注させてもらったという経緯があります。
 



ちなみに藤澤さんによれば、
今回のように、
イチから色を作っていったのは
今回の戸賀別注が初めてということ!

イチから色から作って下さっているのに、
戸賀がその染めの過程を確認しないワケにはいかないですよね(笑)


今回はその製作過程を拝見しながら、
その作業の難しい部分やご苦労などをしっかりお聞きしてきました。
 
実際に工房に行くことで分かったことのひとつが、
今回の戸賀別注に使われているコードバンは、
まだ何も染め加工がされていない
「素」の革が使われているということ。
 
通常、流通している革は、
問屋から小売店に売られる段階で、
ある程度仕上げられていることがほとんどなのですが、
今回は仕上げる前の特別仕様ともいえる
「素」の革が使われているというのです。
 
手に入る事自体が奇跡に近い最高の革を使いながら、
藤澤さんがどのように作業を進めているのか? 
その辺りも今回の訪問でチェックしようと目論んだワケです。


まずは、時計のストラップを
パティーナで仕上げることの難しさについて
聞いてみることにしました。
 


藤澤さんによると、

時計のストラップは面積が狭いので、
その限られた面積の中で色のバランス取っていくこと、
さらに、より精工さが求められるところに、
難しさがあるのだそう。
 
さらにパティーナの場合は幾重にも色を重ねていくこともあり、
重ねていくバランス、その範囲というものの比率を、
小さな面積の中で保たなければ、
最終的な形を理想通りに完成させることができない。
もしこれが靴だったら、
面積は広いし立体的ということもあり、
濃淡を配置しやすいのですが、
時計のストラップは腕に巻くことで
初めて立体感が出て来るもの。
染め作業の段階ではこの濃淡の配置が難しいのだそうです。
 
さらにストラップの染めは、
面積が小さい平面の上に、
精緻な作業で濃淡をつけなければ
仕上がりの美しさは生まれない。
パティーナならではの立体感を出すこと、
ここにかなりのご苦労があったことは、
お話しを聞くだけで容易に想像することができました。
 
ちなみに今回の別注は、
18mm、20mm、22mmの3サイズを、
それぞれグレイ、グリーン、バーガンディの3色で展開するんですが、
中でもコードバンでグレイという色を出すのはかなり難しく、
コードバンを作っている会社でさえ
断ってくるくらいの難度らしいんですよね。
 
さらに現在は革自体の仕上げが昔とは変わってきたことで、
色出し自体が年々難しくなってきているようなんです。
 
今回の別注は、この色出しを良くするために、
藤澤さんが『戸賀別注だけの専用の色』
を作って下さっただけではなく、
なんと『加工方法までも開発』して下さったようなのです!
 
「最初にこの別注のお話を頂いたとき、
けっこう気軽に『出来ますよ』
なんて言ってしまったんですが、
サンプルを作った時には、
『こりゃ本腰をいれなきゃマズいな』
と思うようになりました」と藤澤さん(笑)

作業が始まる前に、
この難しさがバレなくて
本当に良かったと心から思ってしまいました(笑)
 
さらに藤澤さんは、
「今回のお仕事は、
私自身も非常に勉強になっていて助かります」
と言ってくださいましたが、………
本当に、藤澤さんが前向きな人で
良かったと感じさせて貰った訪問となりました(笑)。
 
工房を失礼する際には、
「今でも、色合いについては細かく注文が入ってますよ。
例えば、
『ここのサイドの部分は
もうちょっと色を落として欲しい。
だけど発色は強く』とかなんですけど、
これがけっこう難題でして(笑)」
と藤澤さんから最後のひと言(笑)
 
それって、遠藤社長ですよね(笑)
遠藤社長も気合が入っているので、
つい注文が多くなってしまっているということでお許しください!
 
そしてトガブロをお読み下さっている皆さん、
戸賀別注のKnot特製ストラップ、
かなり満足できる仕上がりで、
その完成が近付いています。
販売数は限られていますが、
楽しみにお待ちください!