おはようございます。
寝不足な水曜朝です。

ルイ・ヴィトンから素敵な本が届いた。



牡蠣とトランク
著:畠山重篤 イラスト:パトリック-ルイ・ヴィトン
1620円

50年以上も前に、
フランス本国で、
料理に欠かせない牡蠣が
絶滅の危機に瀕した際に
立ち上がった日本人。
そして時が経ち、
東日本大震災で、
牡蠣養殖のイカダが全滅したことを知り
長年の感謝の気持ちを風化させず、
恩返しの気持ちを込め、
支援にまわったフランス人。
その双方の友情の記録を
ノンフィクションで描いた作品なのだが、
とても沁みたんだ。



この本は、
大震災・大津波の貴重な証言記録でもある。
牡蠣がはぐくんだ絆、
日本とフランスの友情。
一読の価値が大いにある。



そして、もうひとつ目を引くのが挿画。
なんとルイ・ヴィトン創業家五代目当主
パトリック‐ルイ・ヴィトン氏が手掛けてる!

パトリック氏の作品は、
フランス社交界で評価が高いそうで、
オークションでも高値で落札されるほど有名。
その挿画の数々もこの本の魅力の一つ。

人の思いが交わる瞬間が
瑞々しく描かれていて、
胸にぐっとくるんです。
本当にあった話だからな。
刺さるし、読んでない人にも届けたくなる。

エピローグの言葉
「相変わらず何とも気持ちのいい男です」
を拝借して賛辞を送りたいです。
こんな素晴らしい奇跡の実話に出会えてよかった。

著者の畠山重篤さんが提唱した
森は海の恋人運動。
畠山さんの人柄、正義感が垣間見え
それを支援するルイ・ヴィトンの強い思い。
こういう活動をおこなうことって、
半端な気持ちじゃできなよね。
その心意気、真っ直ぐなまなざし、
改めて頭が下がります。


牡蠣とトランク
http://u111u.info/mEfU