さようなら、ドゥカティ。
さようなら、ディアヴェル。
今日、返却だ。

金がなく、
モンスターを手放した僕に、
ドゥカティジャパンの加藤社長が、
愛の手を差し出してくれた。
ドカティ・ディアヴェル。
約1年間、たいして乗れなかったけど、
不甲斐ない自分を、
男に戻してくれるマシンだった。
元気がないときは、てき面だった。
たった30分間で、
アクセル全開にできる自分がいた。


その注目度もはんぱなかったけど、
乗りやすさもはんぱなかった。
181㎝あるが、
170㎝くらいあれば、
両足着くんじゃないだろうか。
軽さもあり、
中型バイクの身軽さに、
1200ccという、でけえ排気量。

162馬力を9000rpmあたりで出す。
が、下から野太いトルクがある。
不用意にはアクセルを回せない。
十分過ぎるスペックだが、
数値以上の加速がある。
そりゃ速いに決まってる。
が、速さ以上に、
その注目度がすごかった。

サウンドもドゥカティのそれではない。
が、いかにもイタリアン。
官能的な音が楽しめる。

ブレンボもよかった。
二輪には必ず
「危ない!」
という瞬間がある。
急に寄ってきた四輪と、
オーバースピード。
安心して前輪フルブレーキングできた。
一度もコケてない。

そんなわけで、
ディアヴェルは、かなり売れてる。
リセールもかなりいいはずだ。
ドゥカティのクルーザー、
ドゥカティなのに、ちとアメリカン。

実は、
僕はアメリカンが苦手だ。
あの魅力が、どうしても理解できない。
フォードとキャディラック以外、
それほど興味がない。
それは四輪だが。

ともかく、
それまでのクルーザーを変えた。
それは、俺の考え方も変えてくれた。
いいね、クルーザー。
いや、
正確には、
35歳?36歳くらいのときに乗っていた
BMW R1200Cクルーザーもそうだ。
今はなくなってしまったが。



もっと乗ってやりたかった。
「延長しますか?」
加藤さんは本当に優しい。
でも、
ディアヴェルに悪いので、
お返しすることにした。

モモデザインのファイターに、
ザノーネのニット、
ナノ・ユニバース×junhashimotoのストレッチパンツ、
ルイ・ヴィトンのローファー。

ちなみに、
ディアヴェルは、イタリア語の"悪魔"。
でも、
凶暴な悪魔じゃなかった。


加藤さん、
懲りずにまたお貸し下さいね。
と、6月の飲み会楽しみにしております。


DUCATI
http://www.ducati.co.jp/