病み上がりでテレビしか見れないんですが、夕べ観た Desperate Romantics の気ままレビューです。

イギリスの美術界に新しい風をもたらした  Pre-Raphaelite brotherhood の話です。
中心人物は向って左から
John Millais(Samuel Barnett)、Dante Gabriel Rosetti(Aidan Turner)、William Holman Hunt(Rafe Spall)、Fred Walters(Sam Crane)です。

さすらいのプチとまと-bbc(画像 http://www.bbc.co.uk/programmes/b00lvyq2)


まだエピソード2までしか観てませんが、絵ができるまでの逸話とか、ブラザーフッドとアカデミーの対立、パトロンのジョン・ラスキンとの関係など、絵画好きとしてはおいしい話が盛りだくさんです。

今回は3人の画家のわがままに振りまわされながらも、批評家として3人を精神的・経済的に支えるフレッドの、利用されていると判っていても離れられない気持ち、芸術家の仲間に入ることで得られる奇妙な達成感というものがよく表現できてたと思います。

また、ラスキン夫妻の悲惨なセックスレス結婚生活。なんとも言えません。ガーンラスキンは12歳のエフィのために「黄金の川の王様」というファンタジーを書いておきながら、エフィが成長して(17歳で)結婚した当日から disgust with some aspect of her body(身体のある側面に嫌悪感を感じた) ために嫌になったなんて言ってるんですから!これはあれ、あれですよ。ルイス・キャロル・シンドローム(とーふ命名。正式な名称はありますがここでは使わないことにします)というか、思春期未満の子どもしか愛せないというやつだと思うのですが、証拠はありません。でも、エフィとの結婚が無効となって(セックスレスですからね)、数年後にまた十代の女の子に求婚しているのですから(未遂に終わりますが)・・・。
そういうわけでエフィは結婚の無効を申立てラスキンと別れると、ミレーと結婚してなんと8人も子どもを産んでいます。かなり欲求不満がたまっていたんですね。

今回ドラマの中で使われていた絵は有名なミレーのオフィーリアです。

$さすらいのプチとまと-オフィーリア(画像 www.toffsworld.com/.../ images/ophelia.jpg)


ハムレットに拒絶されたオフィーリアが身を投げて浮んでいるところの絵ですね。
ドラマではモデルさんがバスタブの中に浮んでるのを見て描いてましたね。
これは漱石の草枕で滝に身を投げた女と椿の花とで幻想的に再現されています。この場面で、漱石は椿を擬人化しています。
また、トーマス・ハーディの The Return of the Native (1878) のヒロイン Eustacia(ユースタシア)が最後に身投げするシーンがあります。そこの表現がこのオフィーリアの絵によく似てるので、関係があるのかなあとも思いました。

ミレー役を演じたのは、サミュエル・バーネットですが、ヒストリー・ボーイズに出てました。あと詩人キーツの恋人役でも出てたそうです。

余談ですが、私がロゼッティの名前を初めて目にしたのは、少女マンガ。
ああ、もう名前もタイトルも覚えてないけど、いつものダメ・ドジ・ブリッ子の主人公が想いを寄せる先輩が「ロゼッティが好きなんだ・・・」なんて、きざなセリフを言うんですよね。その時はスルーしましたが、あとでロゼッティの絵を見てみると、とてもあのへなへな先輩が好きそうな絵柄じゃないんで「なんで~」という感想を持ちました。随分前の話です。このドラマではロゼッティは、オレオレの女たらし、口八丁手八丁みたいな感じに演じられています。

さてさて、長くなりましたが、来週が楽しみです。