もう、毎回帰ってくるたびに、やれやれという感じだ。

その倦怠感は空港に降り立った瞬間から始まる。
隣りの同僚と世間話しながら、顔も見ないでパスポートにハンコを押し、投げやりに押し返す税関の職員。
我先に荷物を取ろうと人の前に平気で割り込むやつ。ところ構わず携帯で大声をあげるやつ。
「オーストラリアの検疫は厳しいんだ」って、着陸間際に放映する癖に、「生ものないですか?ない?じゃ、いいですよ~。」って、スルーさせるいい加減さ。蛇なんかスーツケースに隠してるかもしれんのに。

極めつけはタクシー。「アナンデールまでエンモアを通って行ってくれ」というと、
「そのルートは知らない。レッドファーンからならいける」
「いや、レッドファーンじゃなくてエンモア経由で行って欲しいんだ」
「カーナビに聞けば、レッドファーン経由しか出て来ないし、他の運転手もみんなそっちに行く」
「そんなことはない、今まで乗ったタクシーはエンモア経由で行ってくれた」
「おれは知らん、あんたが道案内してくれ」という具合。

ここまできて、日頃穏やかな夫がかなり怒っているのがひしひし伝わるので、
「もう、何を言っても勝ちっこないから勝手に行ってもらうしかないでしょ」となだめて、二人で沈黙。そうでもしないと喧嘩だよ。
案の定、タクシー代はいつもより10ドル高い。遠回りしたんだよ!こんなデタラメが許されていいのか!
「客」という感覚がここにはみじんもない。客はカモだよ。
せめて、言葉遣いくらい丁寧にしてくれよ。まるで、わしらが悪いことしたみたいな口ぶりで、いや~な気分になるよ。

ああ、帰ってくるんじゃなかった、とため息。
It's a free country. You can do whatever you want!

永年住んで事情が解っている私達でさえこんなに気分悪いのに、初めて来た観光客だったらシドニーってなんて野蛮なとこって思うに違いない。そ、野蛮なとこなの。

そんなこんなで家に着いてみると、息子は家にいたけど(あれって思う人がいるかもしれないけど、息子はヨーロッパ行かないで帰ってきたのです)、冷蔵庫は空っぽ。疲れた体でスーパーに買物に行った。ブロードウェイ・ショッピングセンターは満車で入れず、メトロに変更。この間30分以上のロス。八百屋で野菜買うと、品物を入れた袋を投げやりに、そう、文字通りバンと投げられて、ムラっと来たとーふ。「あんたねえ、こっちはお金払ったんだから、もうちょっと大事に扱ってくれ、卵でも入ってたらどうするんだ」と、よっぽど言いたかったが、後にいっぱい並んでるのでぐっとこらえる。

日本みたいにマニュアル通りに口パクしないでいいから、せめて客を人間として扱ってほしいものだ。

という感じに毎度ながら怒ってますが、2-3週間するとそんなものなのだっていう気になって、期待しなくなるから怒りも静まる。
その繰り返しで生きているとーふ一家。

しかし、タクシーのあの態度はいかんよ。ロンドンキャブを見習ってくれ!