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陽のあたる場所~人生後半~

気が付けば人生も折り返し地点をすぎました。
22歳で鬱と診断されいまだ治療中です。
こんな私でも妻であり10歳の女の子の母です。
現在の生活、出口のなかったの過去。少しづつ綴っていけたら
と思います。

抜糸も終わり、私は病気ではありません、退院したい、と主張すると

ますますやっかいな事になると悟り、立派なYESマンになったころ

やっと保護室をでることができ、観察室に移動しました。


同じころ隣の隣の保護室だった中年女性も観察室に変わり

同室になりました。隣の21歳の女性は5階に行ったと後から聞きました。

5階はもっと症状の深刻な人が行くところらしく、

もうそれきり彼女と会うことはなかった。

ここの人はみんな5階に行かされることを嫌がり、恐れています。

なんか映画の世界みたいですね。


観察室は3人部屋でベッドが三台ならんでおり

枕元の壁は一面カーテンになっています。

カーテンをあけるとガラス張りになっていて、そこは看護師さんの

詰所です。今風にいうとナースステーションでしょうか。


ICUみたいな感じです。昼間はカーテン開いたままですが

夜寝るときはしめています。


観察室は出入り自由で、ほかの一般病室の人とも会うことができるし

大きなフロアでテレビを見ることも、そこで食事をとることもできる。


でもここでは自分の持っていた価値観は意味をなさず

ますます自分がわからなくなっていくだけでした。

昨日は調子悪くて何にもできないでいたけど

自分をだましだまし、やっと晩ご飯の支度だけした。


今朝は体うごくかな?、朝食の用意を終え、みんなを

送り出すと一気に脱力。。


今日は学校行事があって出かけないといけないのに

昨日だるくってお風呂も入ってないから

外にも出たくない(;_:)


シャワーを浴びて、晩御飯の下準備をして・・。


これくらいのことがさくっとできないなんて、辛いなぁ。

入院して三週間ほどたった時、切った手首の抜糸を

してもらった。


夫が朝から病院に来てくれて、付き添うのを条件に

下の外科外来へ行ってもよいことになった。


久しぶりに外に出た。


抜糸はすぐにすんだけど、私の左手はピクリとも動かなくなっていた。

何かを握ることも、指一本動かすこともできなかった。

痛みも感じない。

ただ腕の先にくっついてるだけ。


外科の先生が鷲手(わして)と言っていた。

末梢神経損傷

もう一度切れた神経や筋をつなげば、ある程度もどるかもしれない

けど、ここの病院では無理らしい。


しょうがないよね、自分で切っちゃったんだから。

あまりにも自業自得すぎて悲嘆することもできない。


それにここにいると、ほとんどぼーっとしているだけなんだから

手なんて使わない。。


ただ自分の体に傷つけられた左手が可哀想で泣けてきた。

もう自分の意志の通じない左手は、自分の体でないようだった。



面接に行ったとき、先方の人事の方は

ご希望にそったお返事ができるように検討しますので・・

みたいな事言ってたから、ちょっと期待しちゃったんだ。


なのに・・・

電話かかってこないじゃないか~~。


最近の面接はそんなサービストークあるんですかね。


最初は次いこーー♪だったのが

2度目はちょっと凹む。



どう考えても毎月の生活費5万円足りない。


頑張って次  探さなきゃ・・・。

とても長い間保護室にいたような気がするけど

実際は一週間くらいだと思う。


一週間くらいたつと保護室の前の通路に出てよくなった。

保護室は4部屋並んでいて、一番奥がトイレになっていた。

トイレ側の奥は行きどまりで、反対側はドアがあり鍵がかかっていた。

ドアの向こうは看護師さんの詰所となっている。


窓も何もなく殺風景なせまい通路だけど出れて嬉しかった。


通路にはイスと机が置いてあって他の保護室の

人とも話ができる。

保護室から出してもらえない人も一人いるようだ。


となりの保護室の21歳の女性と話をした。


彼女はリストカットを繰り返し、入院しているのだという。

16歳からずっと入退院を繰り返しているらしい。

本来なら人生で一番楽しいといわれる次期なのに。


とても繊細な女性だった。保護室に閉じこもり外にでて

こない日もあった。


ある日、その女性の部屋に鍵がかけられ出られなくなっていた。

大丈夫?外から声をかけても返事がなかった。


隣の隣の中年女性が、「あの娘、トイレのせっけん液、飲んでん」と

教えてくれた。

私は夜になると大量の眠剤を飲んでいるので、まったく

気づかなかったけど、夜中にバタバタ大変だったらしい。


いつ出てこれるんだろう?


唯一親しく話ができる女性だったので、とても寂しかった。


昼間普通に話をしていた女性が、もしかしてこの世から

消えていたかもと思うと怖かった。


あぁそっか、自殺されたら会えなくなるから寂しいとかじゃなくて




何も言わず一人違う世界へ行こうとした

自分には何もできなかった


だから寂しいし辛いんだ。




夫に会ったら本当にごめんなさいって言おう。