陽のあたる場所~人生後半~

陽のあたる場所~人生後半~

気が付けば人生も折り返し地点をすぎました。
22歳で鬱と診断されいまだ治療中です。
こんな私でも妻であり10歳の女の子の母です。
現在の生活、出口のなかったの過去。少しづつ綴っていけたら
と思います。

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朝起きると、台所が荒れており、私が夜

起きだしてパンやお正月の残りのにしんの昆布巻きのパック

を食べた形跡がある・・。


ここまでなら、またやっちゃった・・で軽く落ち込んで終わる

とこなのだけど、まったく意味不明なことが数点。


・トートバックに入れてあったエコバック大小2点が

広げられて並べてあった。


・寒いからふわこもこ靴下をはいて寝るのだけど

起きたときは裸足でふわもこ靴下がみあたらない。


・これが一番不可解、なんと夫のトランクスをはいていた。

朝見たときはびっくりして血の気がひいた。

そして自分の下着がやはりどこを探してもない。


私は昨夜いったい何をしていたのでしょうか。


精神科入院の患者に対して必要以上に投薬されているような

気がする。


私も含め患者さん全体がぼーっとしている。


薬の作用で考えがまとまらない、活動がにぶくなる。


徘徊する患者さんもいるし、自害他害行動のある人もいる。

看護師さんの数は充分ではないので、そういう患者をおとなしく

させるには投薬が一番てっとりばやいのだろう。


そもそもそういう病院なのかもしれないけど、ここにいたら

健康な人でも精神を病んでしまうと思う。


ひどいのは夜。例のように眠剤をもらうのに並んだ

患者の大量の服薬を見届けた看護師さんは

詰所全体に中からカーテンをひき、ドアに鍵をかけ外から声をかけようが

少々のことでは応えてくれない。


ナースコールも一般病棟にはなかったように思う。


それでもやっぱり何かあった時のためなのか、内科にくらべ

夜勤の看護師さんは4~5人常時いる。

この看護師さんが数時間おきに見回りはしているようだ。


夜に徘徊して奇声をあげている人もいる。


眠剤もある程度体が慣れてくると効きが悪くなってくる。

そんな患者さんが「かんごふさーん・・かんごふさーん・・」と

応えてくれない窓を毎晩叩き続けている。


保護室は出ることができないので

3食の食事も、薬もすべて看護師さんが持ってきてくれていた。


観察室になると自分で取りに行くことになる。


食事は普通に配膳の台車まで取りに行くのだけど

異様なのは薬をくばる風景。


みんな水を入れたコップ片手に一列に並ぶ。

名前の確認とチェックが終わってから、おのおの自分の薬をもらい

その場で服薬する。

薬の飲み忘れや、薬をため込むのを防ぐためと思う。


「痩せる薬ちょうだい!」「これいっぱい飲んだら死ぬん?」

みんな好き勝手なことを言いながら並んでいる様は本当に異様な光景で・・。


看護師さんもいちいち相手にしてられないのか、非常に機械的に接する。


いちいちまともに取り合ってたら看護師さんも身が持たないんだろうけど

薬を受け取り「ありがとうございます」と言っても無視されるのは

なんともむなしかった。

たまに、とーーーっても無感情になる日がある。

悲惨なニュースを見ても、無感情。

夫に普段ならカッっとすること言われても無感情。

どこか心がフリーズしてるのを感じる。


つまらないけどいい気分。

無感情になると自分の感情にふりまわされなくてすむし。


感動もないけどこのままでいい。


でも悲しいかな、しばらくすると感情は戻ってくるのよね。


もう感情なんていらないのに。

同じ観察室には保護室から一緒だった中年女性と

とても細い若い女性がいた。

基本ここの病院には精神を病んでいる人が入院するところ

だけど、この若い女性はとっても普通だった。

礼儀ただしくあっけらかんとしている。


中年女性は話していてすぐに違和感を感じた。

すぐに挑発的な話し方になり、早口でまくしたてる。

え?私なんかまずいこと言った?


例えば・・・


「あんた結婚してんの?」


はい


「私なんかここの病院に入院するって決まった時に

離婚届け書かされたわ」


そうなんですか・・


「あんたお茶飲む?」


あ、いいです


「いいやん、飲みーな」


ありがとうございます、いただきます


「ちょっとこの子、お茶飲むねんて!」(いきなり大声)

「普通はじめての人からお茶進められて飲む言う?!?」(すっごく大声)


??もうわけがわからない。

その後も怒り続け、隣の部屋にいた看護師さんが

気づいて来てくれて、その女性をなだめてくれた。


ちょっと他害あるから気をつけてね、と耳打ちされた。

ええ---っ、ちょっと怖いんですけど。。


保護室のほうがましだったかも・・・。

でもともかく出口に一歩近づいたんだから頑張ろう。