新人さんが安心してOJT(職場内訓練)を

受けられる環境作り。

その事例を紹介します!

 

 

こんにちは!

豊山とえ子(とやまとえこ)のアシスタント、

イデアです。

 

先日の記事でも書いたのですが、

 

患者さんの前で

新人さんにダメ出しをしない

 

ということは大前提。

 

 

・・・なのですが、

 

人手不足などの理由で、

新人さんへの指導を患者さんの前で

行わなければならないこともあります。

 

 

 

 

OJTを患者さんで行わざるを得ない場合、

新人さんが安心してできる環境を

作ってあげることがとても大切。

 

では、実際にどうすればいいのか。

とえ子さんの医院が実際に行っている方法を

ご紹介します!

 

 

 

  承諾をいただいた患者さんでトレーニング

 

とえ子さんの医院では、

模型やスタッフ間同士での練習を重ねた後、

承諾をいただいた患者さんの口腔で、

新人さんの練習をさせていただくことがあるそう。

 

協力していただく患者さんには、

はじまる前に

先輩衛生士からこのような声がけをします。

 

「今日は◯◯衛生士と一緒に拝見しますので、

 よろしくお願いいたします。
 今日の予定は⬜︎⬜︎ですが、

 進めていってよろしいでしょうか?
 はじめに〇〇衛生士がお話し伺って、

 処置の途中迄行って参りますので、

 痛いとか、嫌だとか、気になることがあったら、

 すぐ教えてくださいね。
 私も横におりますので^ ^」

 

声がけのあと、

まずは後輩衛生士一人で、

患者さんの処置(クリーニングやスケーリング)

をすすめます。

 

先輩衛生士はそれを見ながら、

スケーラーの角度や力加減、ストロークなど、

こうすると患者さんはもっと心地よいよ〜

などなど、

必要なタイミングでアドバイスをし、

最終仕上げは先輩衛生士が必ず行います。

 

そして、

処置が終わったあとには、

必ず御礼を伝えます。

 

「ご協力いただきありがとうございました。

 いかがでしたか?

 些細なことでも構いませんので、

 気になるところがあれば、ぜひ教えてください。
 △△さん(患者さん)のおかげで、

 一歩成長させていただけました!

 今日は本当にありがとうございました」

 

患者さんが帰ったあとには、

振り返りと次回目標を出してもらい、
自分で気づいたポイントに対してのフィードバックや、

自分で掲げた目標に対して、具体的に何をする?

というところへ意識が向くようリードしていきます。

 

 

この方法であれば、

新人さんも安心して

トレーニングをすることができますね。

 

 

  編集後記

 

私自身は病院で、

 

「研修の学生がいるのですが・・・」

「新人を見学させたいのですが・・・」

 

と言われた場合、

全然大丈夫ですよー!と答えるようにしています。

 

もちろん嫌な人もいると思いますが、

どんなにすごい医療人にも、

新人だった時があって、

はじめてがある。

 

そんな風に思うので、

私の事例でその人が勉強になって

経験が積めるのであれば、

どうぞ使ってください♪

 

という思いです。

 

この記事で話した手術の時も

「私は未来の医療人を育てたんだ・・・!」

と思って乗り切っていました(笑)

 

 

新人さんが安心できる環境は、

イコール、患者さんが安心して

過ごせる医院ということ。

 

患者の立場としても

そんな医院に通いたいなと

心から思います♪

 

 

 

歯の健康を守るためには

「甘いものを控えてもらう」ことの

大切さを伝えるのも歯科衛生士の仕事です。

 

 

豊山とえ子のアシスタント、アイリです。

 

 

では、どこまでどうやって伝えるのか

現役歯科衛生士のとえ子さんに聞きました。

右差しあらためまして豊山とえ子です。

 

 

 

  砂糖は虫歯予防だけではない

 

砂糖は粘膜の炎症を引き起こすとされています。

ご存知の通り、口の中はほとんどが粘膜です。

 

 

とえ子さんの医院で、

飴を控えた患者さんが

たった一週間で歯茎の腫れが引いた

ということもあるそうです。

 

 

虫歯予防だけでなく

歯周病の原因にもなります。

口腔内全般を考えて控えるといい食材

という考えを患者さんに持っていただきましょう。

 

Дарья ЯковлеваによるPixabayからの画像

Katie WhiteによるPixabayからの画像

  糖化は老化を進める

 

糖化とは「体のコゲ」のことで

カラメルソースを作るときを

イメージしていただくとわかりやすいと思います。

 

 

火にかけると砂糖が茶色になり

こんがり良い香りがする現象のことです。

 

 

体内で糖化が起こると

老化の原因になるとされています。

動脈硬化や白内障、アルツハイマーなど

さまざまな疾患との関連が指摘されているほか

糖化が進むことで肌のシワやくすみ、

シミの原因にもなるそうです。

 

 

つまり、

虫歯にならないために甘いものやめよう

という次元ではないのです。

 

 

しかも砂糖は、中毒性・依存性が

あるとされています。

なかなかやめるのが難しいのも事実。

 

 

食事指導で

普段どういうものを口にしているか

しっかりと把握したうえで

「これを控えてみましょうか」

と簡単なものからやめてみるのも

手かもしれません。

 

 

  編集後記

 

「○○をやめましょう」と言われるよりも

理由までしっかり伝えてもらえると

「じゃぁやめてみようかな」

心が動くきっかけにもなると思います。

 

 

甘いもの大好きな私ですが

今回の話を受けて、

「やめてみよう!」と心新たに

決意を固めましたよ!

 

 

 

新人さんへの指導が、

人体実験にならないために、

先輩ができることがあります。

 

 

こんにちは!

豊山とえ子(とやまとえこ)のアシスタント、

イデアです。

 

 

念願の新人さんが入って、

どうやって指導していこうか、

内心ドキドキの先輩衛生士。

 

 

こちらの記事でも、

新人さんへの指導のポイントを

とえ子さんにお話していただきました。

▶おすすめの指導法は紙に書かせること

▶患者さんの前では指導しないのは鉄則!

 

 

患者さんを前にした時は、

ベテランでも新人でもプロ。

 

患者さんが安心して治療を受けられるよう、

100%の処置をしなければなりません。

 

間違っても、

患者さんで人体実験・・・

なんてことにならないよう、

 

先輩衛生士から伝えて欲しいことを

とえ子さんから聞いてきました!

 

 

 

  先輩から伝えて欲しい2つのコト

 

新人の指導をする際に伝えて欲しい

2つのポイント。

 

1つ目は、

 

実際の患者さんの処置をする前に

模型でたくさん練習すること

 

 

先にも書きましたが、

患者さんに処置をする時は

いくら新人であろうとも

失敗は許されません。

 

歯科衛生士は技術職。

「やってみて慣れる」という面も

もちろんありますが、

それは失敗していいということでは

ないですよね。

 

患者さんが安心して処置を受けられるよう、

これでもかというほど、

模型で練習するように、声をかけてみましょう。

 

 

2つ目は、

 

失敗した場合どうなるのか

具体的に伝えること

 

 

「怖がらせるわけじゃないけれど・・・」

と前置きした上で、

もしも失敗した場合、

こんな風になる、こんな症状が出る、など、

具体的にあらかじめ伝えておくことが大切。

 

怖くなって縮こまってしまうのでは、

と思うかもしれませんが、

新人でも、

国家資格を持った医療従事者。

そこは乗り越えてもらいましょう。

 

 

新人さんを信頼して、

あえてしっかりと伝えてみてください。

 

 

 

  編集後記

 

新人さんに、

失敗した場合のことをハッキリ伝える。

これってなかなか勇気がいりますよね。

 

ですが、

以前この記事で紹介したキッザニアでも、

こどもが怖がるかもしれない内容が

アクティビティの中に入っている場合は、

事前に伝えるんだそうです。

(例えば「消防署では大きな音と煙があります」など)

 

それを聞いて向いてないと辞めるのか、

気を引き締めて頑張るのか、

それは新人さん次第。

 

どの職種でも難しい新人指導ですが、

そこを乗り越えた衛生士さんが

たくさんの患者さんを救っていくのかも

しれないですね。