夢幻月夜  -8ページ目

公開羞恥プレイ 

クリスマスには誰にどんなシチュエーションで告られたい?



○総悟の場合○




「今日、暇ですかィ?」


帰りのHRも終わり、帰り支度をしていると 前の席の総悟が聞いてきた。


「どうだろねえ。」


本当は暇だが、曖昧な答えをしておく。


「そうですか、じゃあいいですぜィ。」


「えぇ、何?気になるよ!」


教えてくださいぃ、お願いしますぅ と頼んでみたが、


「別になんでもありませんぜィ?」


と横を向いて答えてくれない。


こんなのが本当に気になる私は何度も頼んだが、


ずっと横を向いたままだ。


畜生!すっげぇ気になるよぉ。


こんなに押して駄目なら、引いてみたらどうだろう?


頭に浮かんだ考えを、やってみることにした。


よし、ここは一度引こう。


「そんなに言いたくないのならいいよ、帰るね。」


バックを持って立ち上がる。


うわぁ、ここで バイバイ なんて言われたらやっぱ帰らなきゃいけないよね。


モヤモヤした気持ちで帰るなんて、最悪じゃん。


やっぱやめといたほうが良かったかも・・・。


と後悔していると、総悟が口を開いた。


バイバイ?バイバイなのか?



しかし、


「そんなに教えて欲しいなら、教えてあげてもいいですぜィ?」


少し頬を赤らめながらそう言った。


ツ、ツンデレだとォォォ!ツンデレなんて、おま、メッチャ可愛いよぉ!


そんな感じで萌えながらも、


「まじで、教えて!」


萌えていることを出来るだけわからないように聞く。


総悟は頭をかいたり、下を向いたり、上を向いたり、


言いにくそうにしていた。


なんどかそう言った行為をした後 ふぅと小さなため息をすると、


「今日、クリスマスですね」


と言う。今日は12月25日で確かにクリスマスだ。


「でも、俺今日一人で暇なんでさァ だから、」


「今日、一緒に何処か行きませんかい?」


「・・・!」


な、なんて事だ。総悟に誘われるなんて。


予想もしていなかった。


嬉しすぎるぜ!という反面、


一人で寂しいのだとしても、なぜ私なんかを誘ってくれるんだろう。


という疑問がわいてくる。


風紀委員の人たちもいるのに。


「土方コノヤローとか、その他もむさい男ばっかと聖なる夜を過ごすより、
 あんたと過ごした方が少しはマシかと思いましてね。」


少しは、なのね。そこは微妙に悲しかったが、


でも誘ってくれたのは嬉しかった。


「どうですか?俺と一緒に過ごしてくれますかィ?」


総悟は立ち上がり、私の方に手をさしのべながらそういった。





こんな感じで誘ってもらい、最後に綺麗なクリスマスツリーの下とかで


「好きでさァ」とストレートに告られたいです。


なんか、誘って貰うところで力を使い果たしちまいました。



次、銀さん行きます。



クリスマス バトン

noahさんのところからいただきました。

ありがとうございます。


このバトンは、タルカムさん そして noahさんが作られた

バトンだそうです。


こんな素敵なバトンを作れるなんて、尊敬です。


それでは早速、

【銀魂キャラとクリスマスバトン】

あなたは誰を選びますか?

お誘い
1.「明日のクリスマスイブ、予定空けとけ。絶対空けとけ」当たり前みたいな顔して言ってるよ銀さん!
2.「半月後のクリスマスイブなんじゃが…わしと一緒に過ごしてくれんかのぅ?」いつになく真面目な声で電話をしてきた坂本さん。
3.「あのよ…明日のクリスマスイブ…特別にお前も一緒に市中見回り連れてってやらァ」これが限界なんだろうね、真っ赤になってる土方さん。
4.「半月後のクリスマスイブですが、良かったら僕と一緒に出かけませんか?」一生懸命考えて書いてくれたんだろうな。新八からの手紙。
5.「来週のクリスマスイブは、おぬしの声だけに酔い痴れていたいでござる」さらっとメールしてきた万斉。

→土かったすわぁぁあああああん!

可愛い!可愛すぎるよぉ~!


待ち合わせorお迎え
1.「よぅ。…待たせたか?すまねェな」ニッと笑って余裕の登場、だけどそれすらカッコいいのね高杉さん。
2.「そんなに謝る事はない。俺も今来たところだ」そう言いながらガタガタ震えてるよ!桂さん。
3.ピンポンピンポン…「おぅ、さっさと行くぜィ」カチャッ。…なんで首輪着けるの!?沖田くん。
4.「ごめん!昨夜緊張して眠れなくて…」全力疾走して来たんだね、息が上がってる山崎くん。
5.「時間通りだな」いつの間に部屋の中に!?気付いたら目の前にいる全蔵。

→桂め、可愛すぎるぞコノヤロー!

  1時間くらい前から来てたりして。

  後で絶対暖かいものおごります。


顔を合わせて一言
1.「おー!いつにも増して可愛いのぅ!よう似合うちょるぜよ!」手放しで褒められると照れちゃうよ、坂本さん。
2.「お前、今日は見回りだっつったろーが。…まぁその…似合ってるけどよ」そっぽを向いてる耳が赤いよ?土方さん。
3.「ふーん。似合ってるじゃねェか。…脱ぐ時はちゃんと自分でやるんだぜ?」後半の発言が気になるよ!黒い笑顔の沖田くん。
4.「あの…その服、とっても素敵ですね。すごく似合ってます」そう言ってる声が震えてる新八。
5.「ふむ。良い服でござるな。お主の音と重なるハーモニーが心地良い」褒め言葉もやっぱり音楽な万斉。


→ぱっつわぁん!なんか新鮮。

移動しましょう
1.「ほら、メット。…しっかり掴まっとけよ?」腕を回した腰の感触にドキドキしちゃうよ、銀さん。
2.「たまの地上もいいもんじゃのぅ」そう言いながらさり気なく握った手をポケットに…坂本さんたら。
3.「では行くか。すまぬな、午前中はバイトでな…」サンタの格好、似合ってますよ桂さん。
4.「それじゃ行こうか。あ、俺は車道側ね」何気ない気遣いが嬉しい、山崎くん。
5.「目を閉じて、掴まっていろ」いきなりお姫様抱っこされちゃった!どこに行くの?全蔵。


→銀さん銀さん銀さん銀さん銀さん銀さん銀さん銀さん銀さん銀さん銀さん!

  銀さんの香りをかいでみてえ!

  腰もな、しっかりしてんだろうな。

  ごめん、リアルに、ヤバイです。

デート、まずはどこへ行く?
1.「うおおお寒っ!…おい、ココであったまるとしようや」カラオケデートも悪くないよね、銀さん。
2.「…クッ…何緊張してやがるんだァ?ここで茶ァでも一服すんぞ」緊張してるのは肩に置かれた手のせいです高杉さん。それにしてもお洒落なカフェ!
3.「ちゃんと付いて来なせェ。…よーしよーし」首輪に鎖で繋がれて、遊園地!?恥ずかしいよ沖田くん。
4.「あの、僕…前売り券買っておいたんですけど」照れながら恋愛映画のチケットを差し出す新八。
5.「ここは静かでいい。お主の音しか聞こえないでござる」木に囲まれた静かな公園のベンチで万斉と二人きり。肩を抱かれてドキドキ!

→銀さん、一緒に歌おうぜ!


デート場所にて
1.「これが似合うかの~。おー、これも良さそうじゃ!」さすがお金持ち!デパートでブランド品を次々と買ってくれる坂本さん。
2.「ケーキ半額ですよ~!…すまぬな、お前にまで手伝わせて」桂さんと一緒にケーキ屋さんのビラ配り。
3.「これは休憩してるだけだから!サボりじゃねェぞ!」そう言いながら甘味処に寄ってくれた土方さん。
4.「どうだ?屋根の上から見る江戸も悪くないだろう?」人込みも無関係、お姫様抱っこで全蔵と一緒に空中散歩。
5.「はい、飲み物買ってきたよ。ポップコーンもね」気配り満点の山崎くんのおかげで、映画も楽しいな。


→退くうん!かわいいね、君は。

  君の笑っている顔を生で見てみたいぜ!

ランチタイムになりました
1.「くぅ~~美味ェっ!…あ?どうした?お前も食えよ」銀さんと宇治銀時丼、大盛りで。
2.「…幸せそうなツラしやがって…そんなに美味ェか?」見詰められてたら食べにくいです、高杉さん。
3.「よーしよし。ほれ、食いな」掌にサンドイッチを乗せて差し出す沖田くん。口だけで食べろって事ね?
4.「やっぱ昼はコレに限らァ。な?最高だろ?」土方さんと土方スペシャル、マヨネーズ特盛りで。
5.「ほう…これは…良いメロディが浮かびそうでござる」喜んでくれてる!万斉と手作りお弁当を。


→銀さん!宇治銀時丼、たぶん食べれる気がする。

  なんか、美味しそうだ。

  一緒に喰おうぜ糖分王!


午後のデート
1.「腹ごなしに遊園地でも行くかのぅ?…あ、酔うのは勘弁じゃき」坂本さんに手を引かれて、遊園地へ。
2.「よし、午前中の分を取り戻すぞ。ここには最新のゲームがあるそうだ」着替えた桂さんとゲーセンへ。
3.「さぁ、見回りの続きだ」そう言ってるくせに、映画館に入っていく土方さん。ペドロ、好きなんだね。
4.「食事の後は運動しないとね」どこから出したのそのラケットとシャトル!公園で山崎くんとミントン。
5.「午後はゆっくり読書でもするか」ネカフェの一室で全蔵と、黙々漫画を読みまくり。これ、読書?

→辰馬さん!

「あ、あれ乗ろうよ ジェットコースター!

  楽しいって有名ながやき~」

「こわそうやき、やめちょく」

「まーまー、そんなこと言わんと、はよぉしいや。」


私まで土佐弁になりそう。そしてこんな会話してみたい。


午後のデートでは…
1.「さて次はどーすっかな…いちごパフェか?いや、クレープもいいな…」甘味処でチョコパフェを食べ終わり、超真剣におかわりを選んでいる銀さん。
2.「……」屋形船の窓辺に腰掛け、無言で三味線を爪弾く指先がたまらなくセクシーな高杉さん。
3.賑やかなファミレス。「ここは姉上と来た事があるんでさァ」微笑んでるのに寂しそうな横顔の沖田くん。
4.「綺麗だなぁ…たまにはいいですね、水族館」色とりどりの熱帯魚を、目を輝かせて見ている新八。
5.「お主の声をサンプリングさせて欲しいでござる」ちょっと恥ずかしいけど、万斉のプライベートスタジオで録音開始。


→次に食べるスウィーツを真剣に選んでるなんて、素敵だ!

 てことで銀さん。

ディナータイムです
1.「ここはたまにしか来ないのだが、お前が気に入るかと思ってな」静かな料亭で桂さんと差し向かい。
2.「どうじゃ?ここからの夜景は最高じゃろ?」50階建てのビル最上階にあるレストランで、坂本さんと。
3.「さすがに家族連れが多いですね。すみません、こんな所しか知らなくて」ファミレスで充分だよ、新八。
4.「女の子に人気の店なんだよ」こんな洒落たイタリアンレストランを予約してくれたんだ?山崎くん。
5.「熱いからな。気を付けて食え」いつの間にどこから持って来たの!?アツアツピザを全蔵と立ち食い。


→全蔵。なんか、良い。(説明できない


夜です
1.「ここから見下ろすと、かぶき町も綺麗なモンだな」町外れの丘の上で、銀さんと二人きり。
2.「夜の海ってェのは嫌いじゃねー」沖に出た屋形船の中、煙管をふかす高杉さんと二人きり。
3.「い、一応こういう所も見回らねェとな…」それ本当?顔、赤いよ?ビルの屋上で土方さんと二人きり。
4.「ほーら、大好きな散歩に連れてってやらァ」鎖を引っ張られて、人気のない公園で沖田くんと二人きり。
5.「着いたぞ。見てみろ」お姫様抱っこのまま目を開けると、江戸が一望出来る山の上!全蔵と二人きり。


→銀さぁぁん!歌舞伎町も綺麗だけど、銀さんの方が綺麗だよ。

  うわっ!(自分で言って鳥肌たった。

短い沈黙の後…
1.「少し目を閉じていろ」言われたとおりにしたら、おでこ、ほっぺた、最後に唇にキスした桂さん。
2.「のぅ…」なぁに?振り向いた途端に強く抱きしめてキス、そしてニッコリ。ずるいよ!坂本さん。
3.「……来い」手を引っ張られて胸に倒れ込んだと思ったら、もうディープキス。息が苦しいです高杉さん。
4.「今日はいい子にしてたなァ。…ご褒美でィ」頭を撫でながら、思いがけない優しいキスをする沖田くん。
5.「お前の目に月が映っている」そう?と言おうとした矢先にキス。ヒゲがくすぐったいよ、全蔵。


→総悟、ご褒美だ。

 思いがけない良いことって、良いよね。

プレゼントをくれるの?
1.「は~い、銀サンタからのプレゼントだよ~。…金ねェから、今はこれで我慢してくれ。悪ィな」後半真顔の銀さん。今は、ってまさか…ビーズの可愛い指輪をそっと左手の薬指に。
2.「その…こっ…これ、やる!べ、別に特別な意味はねぇからな!」真っ赤になりながら手渡してくれた箱の中には、誕生石のペンダント。わざわざ調べてくれたの?土方さん。
3.「あの、良かったらこれ…受け取って下さい!」震えてる手で差し出してくれたプレゼント。中身は可愛いストラップ。ありがとう、新八。
4.「君って、花が似合うから…これ」照れ笑いを浮かべて渡してくれたのは、ゴージャスな花束。奮発してくれたんだね、山崎くん。
5.「これはお主に捧げる一枚でござる。お主以外には聴いて欲しくない」すっと一枚のCDを差し出した万斉。よく見ると、for only youの文字が。


→銀さん!これあ銀さんしかいねえだろ!プロポーズですか?

 プロポーズですか!

 後半真剣なのも、良いな。

別れの時間です
1.「はい、乗った乗った。帰ェるぞ。…あ、ちなみに今日神楽いねーから」え?銀さん、何そのニンマリ笑い…もしかして万事屋に向かってる!?
2.「あん?帰るだァ?…ククッ…一番のお楽しみはこれからじゃねェか」一番のお楽しみって何!?って聞き返す前に押し倒さないで高杉さん!
3.「ぼちぼち行くかのぅ」ニッと笑って超一流ホテルのカードキーを見せる坂本さん。いつの間に予約を!?
4.「…お前と共に明日の夜明けが見たい」それって…やっぱりそういう意味なんだよね?桂さん。
5.「…明日の朝には送ってってやる」土方さん!?今、なんて?…あ、首筋まで真っ赤になっちゃった。
6.「お遊びは終わりでさァ。…今夜は帰さねェ」そんなに抱き締められたら返事出来ないよ、沖田くん。
7.「今日はとても楽しかったです。ありがとう。…家まで送らせて下さい」私も楽しかったよ、新八。
8.「楽しい時間って早いよね。…じゃあ、家まで送るよ」本当にあっと言う間だったね、山崎くん。
9.「もっと速いテンポのお主の音も聴かせて欲しいでござる」サングラスを外した万斉。真剣な目でそんな事言われたら何も言えないです。
10.「身体が冷え切ってしまったな。温まってから帰るか」どこで!?またお姫様抱っこで強制連行、全蔵。


→全部良い。みんな、素敵です。

でも、やっぱり

銀さん。帰った後は、何するんでしょうねえ(ニヤリ

 

翌朝…
1.「…愛してるぜ」囁いてキスしてくれた銀さん…「目ェ開けろ、狸寝入り。顔が赤ェぞ」ああっ、バレた!
2.「……」無防備な寝顔の高杉さん。こっそりキスしようとしたら、突然抱き締められた!起きてたのね!
3.坂本さんて意外と睫毛長いんだ…「ぷっ…そんなに見られたら、顔に穴が開くぜよ。アッハッハ!」ずるい!狸寝入り!
4.「…美しいな」昨夜の言葉どおり、二人で夜明けの空を眺めて…「お前も美しい」え?真顔でそんな事言われたら照れちゃうよ、桂さん。
5.「朝だぞ。起きろ」耳元で囁いてから、そっとキスで起こしてくれる土方さん。もっと一緒にいたいよ。
6.「…よしよし…主人より早く起きるとはいい心掛けだなァ」ご褒美、と顔中にキスしてくれた沖田くん。
7.新聞を取りに行ったら、何か郵便物が…「メリークリスマス。楽しい一日になりますように」新八からのクリスマスカード。なんだかホッとするな。
8.朝ご飯を食べていたらメールが。「メリークリスマス。昨日はありがとう。出来たら来年も君と過ごしたいな」うふふ、ありがとう山崎くん。
9.ピアノの音で目が覚めた…「済まぬ。お主の寝顔を見ていたら、一曲出来たのでな」微笑む万斉。恥ずかしいけど嬉しい。
10.「起こしたか?悪かった」シャワーを浴びた後の全蔵、髪がオールバックになってる!…意外とカッコいい…


→全蔵のオールバックを見てみたい。

 気もするけれど、新八。か山崎。

 やっぱ、何もないのも、いいかもね。

回す人


フリーダムで!





ありがとうございました!

3年Z組 銀八先生 ~未完成の地図 1~ 

「あれ?」


教室に忘れ物を取りに戻ってくると、俺の机に誰か居る。


誰か、というか 銀髪、天然パーマ、ヨレヨレの白衣。


銀八しかいねえよな。


近づいていくと、よだれを垂らして寝ていることがわかった。


あぁ、俺の机が。


と思いながらも、前の席に座って銀八の寝顔を見つめる。


スー という小さな寝息や、


微笑んでいるような口元


そしてそこから垂れているよだれ。


全てが、めちゃくちゃカワイイ。


それに、なんか、いつもより幼く見える。


全てが、ストライクだ。


そんなことを思いながらフワフワであろう銀髪に手を伸ばす。


が、寸前の所で銀八がいきなり目を覚ました。


「よ、よお、起きたか?」


伸ばしていた手を慌てて引っ込める。


銀八は、大きなあくびを一つすると、


「高杉? ってここ何処。」


銀八は周りをきょろきょろ見回した。


何度か見回したあと、俺の方を向くと、


「教室?」


と少し首を傾げた。


くっそぉ、可愛すぎる。


少し顔が赤くなるのを感じながら、小さく頷く。


「で、高杉君は何しに来たのかなぁ?」


頭をぼりぼりとかきながら銀八が聞く。


「忘れ物取りに来た。」


「ふうん、何忘れたの?」


「マフラー。」


すると銀八は、驚いたような顔でこっちを見た。


「おまえ、マフラー一つのために戻ってきたのか?

 ご苦労なこったねぇ」


「悪いかよ。」


バカにされたようで少しスネた。


「いや、別に悪かねえけど、何処まで帰ってたんだ?」


家まで、だけどそれを言ったらまたバカにされるかも、と思い


「関係ねえだろ」


と横を向く。窓に映った自分の顔が、少しむくれているのがわかった。


「あれ?怒ってる?」


銀八が俺の顔をのぞき込もうとしていたが、俺は顔をそむけた。


なあ高杉ぃ~ ごめんってぇ、なんに怒ってっかわかんねえけど。


最後の言葉が邪魔だ と思ったが これ、謝ってくれてんだよな?


仕方ねえ、許してやらあ。


銀八の方に向き直ると、なぜか唇とと鼻の間に割り箸をはさんでいた。


ワンパークでゾフィが前にやってたよな。


ロフィンをエニェエシェロビーだかどっかから救い出したときのお祝いってか宴で。


あんな感じでやってんだよ目の前のヤツが。


「何、してんだ・・・?」


あまりの不気味さに少し引きながら聞く。


はっきり言って、おかしい。


「なりって これうけで?」


なにって これうけね?って言おうとしているんだろうか。


割り箸のせいで、聞き取りずらい。


まあ、笑えるけど


「なんでいまそれすんの?」


「らっへ・・・」


「あ、ごめん。割り箸のけて話して。」


渋々ながら割り箸をはずし、


割り箸を大切そうに白衣のポケットに入れている銀八を見て、


あれ?これ、結構気に入ってたのか?


ガキ?なんてそんなことを考えていると、


「だって」


銀八がゆっくり口を開いた。


「怒ってたから」


「笑ってくれるかなぁっておもって。」


「怒られるより、笑ってくれて方がマシだろ。」


そういって微笑むと、俺の頭をくしゃくしゃってなでた。


こんな恥ずかしいこと、よく言えるね。


そう思いながら、恥ずかしくて下を向いた。