to不定詞には、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法という
3つの主な用法がありますが、
ここでは、


This book is easy to read.
(この本は読むの簡単だね)


のような副詞的用法形容詞修飾「方面指定」の話を
してみようかな、と思います。


ちょっと今難しく、副詞的用法形容詞修飾「方面指定」
なんて書いてみましたが、こんなの言える人はふつう
いないし、言えなくても優秀な学習者はたくさんいます。


ただ、私の場合は、中2のときにつぶさにto不定詞について
塾で習ってしまったので、こういういかつい用語を覚えてしまいました。


でもこれ、「方面指定」という呼び方はけっこうわかりやすくて
いいですよ。


ちまたの文法書で、この用法をちゃんと名づけて説明しているものを
見たことがないですし。


さっきの例文の
This book is easy to read.
ですけど、

まず、This book is easy... と書いたことによって、
「この本は簡単だ」
という意味になりましたよね?


でも、「この本は簡単だ」と言われても、
どういう「方面」において簡単なのか、わかりません。


たとえば、持ち運びが簡単なのか?
それとも、力自慢大会で2つに引き裂くのが簡単なのか、
それとも、読むのが簡単なのか、
それとも、文体とかをまねするのが簡単なのか・・・


ちょっとこじつけくさい例もありましたが(笑)、
「この本は簡単だ」と言われても、
どういうことをする際に簡単なのかがわからない、
ということがわかっていただけたと思います。


そこで、このto不定詞の「方面指定」の用法を使う
わけです。


この本は、読むという方面においては簡単ですよ、
という意味をこめて、


This book is easy to read.


というふうに、to read というto不定詞が使われているのです。


ついでに言えば、このto不定詞は、どういう意味でeasy なのかを
説明しているわけで、文法的にはeasy を修飾しています。


easy は形容詞です。

そして、形容詞を修飾することができる品詞は、副詞だけです。
なので、この「方面指定」のto不定詞は、副詞的用法と呼ばれるのです。


潮田耕一

以下の英文はUNICEF の情報に基づいたものです。
日本語に適する英文となるように、空所に単語を入れてください。先頭の数文字が
与えられてる単語もあります。


Every year, more than 2 (m ) children die from diseases that could have been prevented by (inex ) (va ).

毎年、200万人以上の子どもが、高価ではないワクチンによって防げたであろう病気が原因で死亡する。





解答はこの下にありますので、うっかり見てしまいたくない方は、
紙などで隠されるとよいと思います。





さて、解答です。
Every year, more than 2 (million) children die from diseases that could have been prevented by (inexpensive) (vaccines).
となります。


最初のかっこは、「100万」という意味の名詞million が入ります。


200万や300万であっても、million に複数形のs は付きませんので
注意してください。


million にs がつくのは、「millions of ~」=「何百万もの~」という熟語の
場合のみです。


次のかっこは、「高くはない」という意味の形容詞inexpensive が入ります。

expensive が「(値段が)高い」という意味の代表的な形容詞ですが、それにin をつけて
打消しのニュアンスをくわえたのがこの形容詞です。


最後のかっこは、「ワクチン」という意味の名詞vaccine を複数形のvaccines にして
入れます。

読み方は、カタカナで言えば「ヴァクシーン」です。「ワクチン」ではありません。


vaccine という単語は、可算名詞にも不加算名詞にもなれるのですが、この問題の場合は
可算名詞と考えて、vaccines という複数形にするべきです。


なぜなら、途中のdiseases という単語を見てください。
disease は「病気」という意味の名詞で、ここでは複数形になっていますよね。

ということは、さまざまな種類の病気があるわけです。


さまざまな種類の病気に対処するには、ワクチンもさまざまな種類が必要となる、
つまり複数必要となりますよね?


そういう話の流れである以上、vaccine は可算名詞と考えて複数形にするのが適切と
言えます。



潮田耕一

日本語の意味になるように、(  )に入れるべき英単語を考えましょう。
(  )にはそれぞれ1単語ずつ入り、つづりの最初の方の文字が与えられている
ものもあります。

The country's drug (traf     ) problem is (exa      ) by (c     ) war.
その国の麻薬密売問題は、内戦によって悪化させられている。





解答はこの下にありますので、うっかり見てしまいたくない方は、
紙などで隠されるとよいと思います。





さて、解答です。
The country's drug (trafficking) problem is (exacerbated) by (civil) war.
でした!


最初のかっこは、「麻薬密売」という意味の決まり文句であるdrug trafficking の
trafficking が入ります。


traffic をing 形にする、という考え方でよいのですが、その際k をつけてから
ing をつけることとなる、というのに注意しましょう。


次のかっこは、「~を悪化させる」という意味の他動詞exacerbate を過去分詞形に
して入れます。


同義表現にaggravate があります。もちろん、簡単な英単語だけで表現するなら、
make ~ worse と言うこともできます。


最後のかっこは、「内戦」という意味になる決まり文句civil war のcivil が
入ります。


war は不可算名詞にもなりえるので、問題文のように無冠詞でcivil war と
なっていても問題ありません。



潮田耕一

日本語の意味になるように、(   )に入れるべき英単語を考えましょう。
(   )にはそれぞれ1単語ずつ入り、つづりの最初の方の文字が与えられている
ものもあります。


The (de    ) operates (   ) a simple (sp    ) (mec        ).
その装置は単純なぜんまい仕掛けで動く。





解答はこの下にありますので、うっかり見てしまいたくない方は、
紙などで隠されるとよいと思います。




さて、解答です。
The (device) operates (on) a simple (spring) (mechanism).
でした!


次のかっこは、operate とセットの前置詞on が入ります。

このon は、依存の対象のon と考えていいでしょう。
「ぜんまい仕掛け」というものに頼って動く、ということです。
depend on ~=「~に依存する」のon と同じように。


また、operate on は、「operate on 人」という形のとき、
「(人)に手術する」という意味にもなりますよ。

よく医療もののドラマで「オペ」という言葉が使われているのを
耳にしますが、その「オペ」とは、operate の名詞形operation の
ことです。


3番目のかっこは、「ばね」という意味がある名詞spring が入ります。

spring は、「春」という意味はもちろん、「泉」という意味もありますが、
それプラス「ばね」という意味もあります。いろいろですよね。


最後のかっこは、「構造、仕組み」という意味の名詞mechanism が入ります。
これは日本語でも「メカニズム」というカタカナ語として使われていますので、
言われれば、ああそれね、とすぐうなずけるものだと思います。



潮田耕一

日本語の意味になるように、(  )に入れるべき英単語を考えましょう。
(  )にはそれぞれ1単語ずつ入り、つづりの最初の方の文字が与えられている
ものもあります。


It was a (wat ) in (re ) history.
それは近年の歴史における1つの分岐点であった。




解答はこの下にありますので、うっかり見てしまいたくない方は、
紙などで隠されるとよいと思います。





さて、解答です。
It was a (watershed) event in (recent) history.
でした!


最初のかっこは、「分水嶺、分岐点」という意味の名詞watershed が
入ります。


water が使われているだけに、もともとは分水嶺という意味ですが、
それが「出来事の分岐点」という比ゆ的な意味合いにも派生した
わけです。


「分岐点」という意味になるもっと日本人になじみのある表現としては、

a turning point

という言い方もあります。


また、「枝分かれする点」と考えて、枝という名詞branch と関連した表現

a branching point

という言い方もあります。


次のかっこは、「最近の」という意味の形容詞recent が入ります。
かなりやさしい単語ですし、余裕でしょう。



潮田耕一

大学受験レベルの単語の中には、「~を調べる」という意味を
もつものがけっこうたくさんあります。


それらの単語の持つニュアンスのちがいまで細かく学べている
受験生はほとんどいないと思うし、実際、そこまで学ばなくても
対処できるような問題がほとんどのはずです。


たとえば、「~を調べる」系の単語の中でも難しい部類に入る単語に
investigate やinspect がありますが、私も高校時代、それらのちがいなど

考えたこともなかったです。まあ同じようなもんだろ、と思っていました。


しかし大学受験以後もどんどん多くの用例に触れていくうちに、特に意識して
学んだわけでもないのに区別がつくようになって、うれしく思いました。


ここでは、investigate とinspect のちがいが出てくる一例を取り上げますね。


警察がある事件について調査する、という場合、その2つのうちの
どちらが適切でしょうか?


答えはinvestigate です。そして、inspect の方は不適切です。


investigate は、「何がどうなってるんだ?」と思って、いろいろな
事実や証拠などをたどっていって結論に至るような、そういう調べ方の場合に
使います。



では、飛行機に乗るときなどに、かばんの中身を調べられますけど、
そういう「調べる」は、どっちでしょうか?


答えはinspect です。investigate は不適切です。

inspect は「in +spect」つまり「中+見る」というニュアンスですから、
かばんの中身チェックという場合に使うのに適した動詞なわけです。



潮田耕一

現在のケニアの干ばつに関する文です。
日本語に適する英文となるように、空所に単語を入れてください。先頭の数文字が
与えられてる単語もあります。


(G ) that the situation can only get worse, it is (impe ) that the government act (sw ) to protect the most (vul ) children and women.

事態は悪くなる可能性しかないことを考慮すると、政府が、もっとも弱い子どもたちや女性たちを守るために迅速に行動することが必須である。





解答はこの下にありますので、うっかり見てしまいたくない方は、
紙などで隠されるとよいと思います。





さて、解答です。
(Given) that the situation can only get worse, it is (imperative) that the government act (swiftly) to protect the most (vulnerable) children and women.
となります。


最初のかっこは、「~を考慮すると」という意味を持つ意外な表現given that... のgiven が入ります。
この用法は、give ではなく、given という単語を直接辞書で引くと確認しやすいと思います。


次のかっこは、「必須の、不可欠な」という意味の形容詞imperative が入ります。
意味的にはessential やindispensable と同義です。


3番目のかっこは、「すばやく、迅速に」という意味の副詞swiftly が入ります。

同義表現は、簡単な単語ではquickly, 標準的な単語ではpromptly,
without を使って言うなら、without delay といったあたりです。


最後のかっこは、「傷つきやすい、もろい」という意味の形容詞vulnerable が
入ります。


大学受験生時代初めてこの単語に出会ったときには、私も
「なんかごつくていかめしいスペリングだなあ」
と思ったものですが、たいへん頻繁にお目にかかれる単語なので、
見る回数が増えるにつれて、次第に親しくなれるでしょう。


上記のどの単語も大学受験レベルにおさまります。ただ、難しめな部類ですけどね。
TOEICでも余裕で出ますし、英検であれば2~準1級ってところです。



潮田耕一

次の英文は、現在のケニアの状況です。
日本語に適する英文となるように、空所に単語を入れてください。先頭の数文字が
与えられてる単語もあります。


Thousands of children in Kenya face (mal ) (d ) to deepening (d ).
悪化しつつある干ばつのせいで、何千人ものケニアの子どもたちが栄養失調に直面している




解答はこの下にありますので、うっかり見てしまいたくない方は、
紙などで隠されるとよいと思います。




さて、解答です。
Thousands of children in Kenya face (malnutirion) (due) to deepening (drought).
となります。


最初のかっこは、「栄養失調、栄養不足」という意味の名詞malnutrition が入ります。

mal の部分が、「悪い」というニュアンスを持ちます。
malice だって、「悪意」という意味ですしね。


フランス語では、mal は「悪い」という意味の形容詞として、
ちゃんとした1語の単語になっているくらいです。


で、nutritionの方 は、「栄養」という意味の名詞です。

次のかっこは、「~のせいで」という意味の熟語「due to ~」のdue が入ります。

とても基本的な表現です。


3つめのかっこは、「干ばつ」という意味の名詞drought が入ります。


読み方を間違える人が多いですが、カタカナで言えば、「ドラウト」です。


上記のどの単語・表現も大学受験レベルでも出うるレベルです。

もちろんTOEICでも余裕で出てくるでしょう。

英検だったら2級か準1級あたりで出てくるでしょう。



潮田耕一

日本語の意味になるように、(  )に入れるべき英単語を考えましょう。

(  )にはそれぞれ1単語ずつ入り、つづりの最初の方の文字が与えられている
ものもあります。


I (t ) to (l ) my (ap ) when it is hot.
暑いときは食欲がなくなりがちだ




解答はこの下にありますので、うっかり見てしまいたくない方は、
紙などで隠されるとよいと思います。




さて、解答です。

I (tend) to (lose) my (appetite) when it is hot.

でした!


最初のかっこのところには、
「~しがちである、~する傾向にある」
という意味の熟語「tend to do」が使われています。


tend to do には同義表現がたくさんあります。

まず、大学受験でも頻出なものとしては、

be likely to do
be apt to do
be inclined to do

といったあたりだと思います。


頻出ではないにしても大学受験生でも暗記していることが
あると思われるのは、

be disposed to do
be liable to do

といったあたりかと思います。


次のかっこは、食欲を「失う」と考えて、lose が入ります。


そして3番目は「食欲」という意味の名詞であるappetite が
入ります。


「食欲を失う」という言い方をひとつのセットとして、

lose (人)'s appetite

というかたちで暗記しておくと、使い勝手がよいですよ。



潮田耕一

文中に出てきたcommon という単語を説明していたとき


私:このコモンって単語はさあ、形容詞で・・・


A君:えっ?それってカモンじゃないんですか?
  ヘイ、カモーンとかの


私:カモンって・・・ちがいますって。カモンよりは
  コモンっぽく聞こえるよ、この単語は、日本人の耳にはね。


A君:あ、そうなんですか。じゃあ部活の顧問ってかんじの
   コモンですか?
   
私:うんまあ部活の顧問は意味的にはまったく関係ないけど、
  まあそんなかんじだと言いたければ言ってもいいよ・・・音的には

  似てるし。
  

たまに自分が、教えているのか漫才しているのかわからないときが
あります・・・



潮田耕一