私の住む建物では、月に一度、全戸参加で「草刈り会」を行います。
1年ほど前のことですが、
この「草刈り会」終了後に行われた集会で住人の高齢男性が、
自治会所有の「草刈り機」を盗んだことを告白したのです。
ドロボーした事を告白したのです。
けど、「頂いたこと」にして欲しいというのです。
その高齢男性によると、
盗んだのは、この高齢男性の娘 (といっても、おそらく50歳代)
盗んだ時点で、刑法的には犯罪が成立しているが、
民法的には所有権を事後ではあるが放棄してくれ。
という虫の良い要求を住民にしてきたのだ。
言い換えると、
万引きしたけど、万引きした品物を買うから警察への通報は勘弁してくれ。
みたいな事をです。
しかも平然と。
(さすが、都営住宅。)
自治会所有ということは住人全員共有の所有物なので、
手っ取り早く、全員から承諾を取り付けたかったのだろう。
老人男性の期待通りに、その場の雰囲気で承諾になったが、
全員が承諾しても、窃盗犯であることに変わらない。
1年も前のことだから時効かなと思ったら、なんと
窃盗の時効は10年なので、今からでも警察に。ということもあるかもしれない。
私のところの自治会は、およそ200人が住んでいます。
200人の中には、どのような人がいるかも判らないのに、
もし、
(仕事を失った)ヤクザ的な人がいたら、娘は一生ヤクザの食い物になってしまう。
きっと、
住人の承諾を得れば犯罪行為が消滅すると思ったのだろう。
残念ながら犯罪行為は無かったことにできません。
その娘にも夫やお子さんがいるかと思いますが、
自首し事件化したら、お子さんは学校でいじめられたり、夫は会社をクビになったり
の可能性もあるのに。
草刈り機を欲しいと思う欲望に負けてしまったのだろう。
私にとって草刈り機はどうでもいいが、
つまらない窃盗で、一生苦しむのは、つまらない。
なお、時効は警察に対してだが、ヤクザに対しては時効は無い一生なのだ。
自分の娘の犯罪行為をアカの他人に公表するとは、
父親はかなり抜けている。お人好しだ。
(都営住宅に長く住んでいると、周りが赤の他人であることを忘れてしまうのかも知れない)
「今更、忘れてくれ」は出来ない。
このブログもそうだが、人に口に戸は建てられない。