スピーキングが上達しない理由は、ほぼ100パーセントこれです | TOEFLコーチ サボテンの「TOEFLここだけの話」

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英語を勉強し始めてしばらくする方に多い悩み

「スピーキングがなかなか上達しない」

読んだり聞いたりはだいぶできるようになったけれど、話したり書いたりは上手くできないというのはごく当然のことです。こちらのTOEFL対策関連の記事で書きましたが、インプットの理解はトップダウンとボトムアップ両方からアプローチできます。

 

 

 



英語という言語の知識のみならず、話の背景や話題に関する知識などが話の理解を助けます。例えばサッカーの話題は、サッカーの知識があれば、語彙や文法の知識が多少欠けていても、専門知識が補ってくれます。サッカーの試合など見ながら聞いている場合は目に入ってくる情報も理解を助けてくれるでしょう。

一方でスピーキングはまずボトムアップ中心のアプローチが必要です。何らかの思考をその場で言葉にしていくためには語彙が必要です。単語を知らないとつまづいてしまうか、知っている言葉で言い換える戦略が必要です。この時点で語彙力が問われます。

語彙があっても、さらにそれを使って文を組み立てる必要もあります。これは意識、無意識にかかわらず文法が関わってきます。日常的なやりとりなら特定のシチュエーションで使われる言い回しを覚えていれば会話が成り立つこともありますが、それには限界があります。

語彙や文法を学習したからわかっていると思っていても、それは単に知っているレベルにとどまっているのかもしれません。それを使いこなせるレベルに到達していなければ、スピーキングで瞬時にその知識を活かすことは難しいでしょう。

赤ちゃんは大体3歳前後から話始めると言われていますが、それまでの話さない時期は周りからのインプットをひたすら処理していると考えられます。それだけの大量のインプットをもとにして、周りの大人とのインタラクションを通じて言葉の素地を築いていきます。

残念ながらスピーキングの上達に特効薬はありません。スピーキングが上達しないと感じるとき、それは大抵学習時間・練習量がまだ足りていないということでしょう。