Speaking で「作り話」をしてもいいのか? | しけんや英語塾 公式ブログ ~Teaching TOEFL is my life~

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TOEFLの全てを、TOEFL準備をしている全ての人に、「留学のための しけんや英語塾」主宰のTOEFL受験コンサルタント 四軒家忍が語ります。本格的にTOEFLを教え始めて、20年ほどになります。全ての経験と知識を書いていきます。

今年1本目の投稿になります。

今年もどうぞよろしくお願いします。今年は Threadsで大いに投稿していこうと思っております(あまり見られてないのが好きです)。あと、stand fmを復活させようと思っております。どうぞよろしくお願いします。

@shikenya_eigojuku@threads.net

これでいいのかな。

 

さて、Speaking1番で、"Invent a story" "Make up a story"という指導がありかなしか、というお話しです。

具体例をとにかく言おう、ということで、When I was in high school, I was a member of the school science club. とか、いやいや全然そんなクラブなかったし!とかいうヤツです。ただ、こうでもしないと、科学との接点がないじゃないか。自分は科学との接点がある話しをしたいのに!ということなんですよね。これには指針があります。

 

作り話をゼロからやるのは不可能です。そんな「能力」がSpeakingなはずがありません。逆に、ゼロから作り話をして、「いつも」うまくいくような人は、それなりの特殊能力を活かした世界があったりします・・・。TOEFLでは実はそんな最初から最後まで「作り話」をする必要はないことも多いです。「オンラインの授業は、教室での授業よりも、学生にとって有効か」という質問で、When I was in university, という具体例で何を示そうというのでしょうか。自分の経験を述べたから「学生にとって」有効だ、と言えるのでしょうか。こうして、TOEFLには「抽象的なままで答える問題」が相当数あることも考えておくとよいでしょう。抽象レベルでの具体例、たとえば、解剖の授業とか、体育とかは、さすがに教室に集まるほうがよいですよね、とかが必要なだけで、「作り話」をする必要はありません。

 

自分の趣味嗜好を述べる「田舎と都会で、どちらに住みたいですか」のような問題でも、作り話はほとんどないのではないでしょうか。田舎がいい(なぜなら知り合いから田舎の自然がいいと聞いたことがあるから)ということであれば、「~と I hearだから」として、そのまま言えばいいでしょうし。その中で、特に自分が強調したい部分を「作り話」にしておけばいいわけです。本当は「船を借りて釣りにいく」という話しを聞いたんだけど、それを英語で言えないので「犬を自由に散歩させられる」に変えたい、とか、そういうレベルですね。ただ、ここで「犬を飼える」というのはよくないです。都会でもできるからです。70%は本当の話し(自分の経験でなくてもよい)で、30%が、自分の話しにうまく乗るように修正する、ということです。

 

そんなわけで、「作り話」をする能力は不要です。むしろ、多くの人が「作り話」と思っている部分は、実はconsistency (一貫性)があるかどうか、development(展開)がされているかどうか、という観点で評価される部分なんですね。自分の話しを効果的に伝えるには、どんな例示が必要なのか、ということ、それが多くの人が言う「作り話」の正体かもしれません。