TOEFLで重要な「パラフレーズ」(言い換え)というスキルをご存じですか? | しけんや英語塾 公式ブログ ~Teaching TOEFL is my life~

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TOEFLの全てを、TOEFL準備をしている全ての人に、「留学のための しけんや英語塾」主宰のTOEFL受験コンサルタント 四軒家忍が語ります。本格的にTOEFLを教え始めて、20年ほどになります。全ての経験と知識を書いていきます。

こんにちは。

TOEFL受験コンサルタントのしけんやしのぶです。

 

特にIntegrated Writing Taskをやるときとかですかね、これが問題になるのは。

 

これ、というのは、言い換えです。パラフレーズです。

 

ほんとに、言い換えの呪縛に苦しむ受験生が多いようなんですね。特に大人に。

 

ここはI thinkをI assumeに換えてみたんですけど。

 

ここは、many を a large number ofに換えてみたんですけど。

 

ここは、The professorをthe scientistに換えてみたんですけど。

 

とまあ、本人曰く、パラフレーズをしているわけです。

 

ただ、これ、みなさん、impressiveだと感じますか。無理ですよね。なのに、これをやろうとして頭をひねるわけです。時間をかけて。その結果がこれ。完全なる時間の無駄です。

 

もっとひどいのは、main ideaをパラフレーズする場合なんですね。

 

As corn became widely available in northern Europe, political power shifted from Southern Europe to the north.

 

と書くべきところを、

 

Corn shifted from Southern Europe to the north, because political power was widely available.

 

とか、もう、なんのことかわからない感じになったりします。全然笑えないです。でもほんとにこういうことが起こるんですよ。

 

ひとまず、メインアイデアを書くときにパラフレーズするのはやめましょう。もったいないです。丸写しで十分です。だって丸写しさえできないんですから、80点くらいだと。本当なんです。

 

さて、そんなわけで、英語を書くときには、基本、パラフレーズはいらない、という感じにしておいてください。

 

でもそれでもパラフレーズは必要だろう、と。

 

どんなときに、どのようにパラフレーズを行うか、が問題になります。

 

パラフレーズの基本は、同じような意味のことを、全く違う構文で表すこと、です。

 

These students are always talking about this computer game.

 

とするじゃないですか。これと同じ内容をもう一度書きたいとしたら、どのようにパラフレーズしますか。

 

たとえば、

 

Their social interactions are dominated by this computer game.

という感じです。

 

「いつも~ばかりやっている」ということなので、dominateにしました。

talkするので、social interactionsという主語にしました。

this computer gameはもはや換える必要もないし、これを別の語にするとちょっとイメージが変わると思うのでそのままにしました。

 

というパラフレーズです。

 

能動態でもよいでしょう。

 

This computer game dominates their social interactions.

 

そういうことです。

 

これって、ReadingとかListeningの問題の解答の選択肢に似ていませんか。あの正解の選択肢は、ほとんどがパラフレーズされているわけです。あの、本文の表現が、ここまで変わってもパラフレーズと言えるのか、ここまでだとパラフレーズを逸脱しているのか、などと意識して勉強するとよいと思います。

 

あるいは、前の文をぎゅっと凝縮して受けて、それを使って次の文に組み込んで、展開する、というときにも、パラフレーズが使われます。

 

たとえば、

I couldn’t speak Spanish well, so when I went to Madrid, I had a hard time communicating with local people.

 

この前半を名詞にします。

My inability to speak Spanish

 

です。こうすると、次に展開しやすくなります。

My inability to speak Spanish, however, helped me…

 

みたいな感じです。ここで、Although I couldn’t speak Spanish well, …とか、The fact that I couldn’t speak Spanish well …. だと、ダブり感がありますね。

 

こういうのが、パラフレーズです。

 

パラフレーズは、使うべくして使うんですね。つかいどころがあるんです。それを無視して、とにかく単語を入れ替えておこう、というのでは少し芸がない感じなんですね。

 

こういう意識で、これからしばらく英文に当たってみると、けっこうパラフレーズの実際の例が集まると思います。そのもっとも意味のあるコレクション(収集)が、Reading / Listeningの正解の(または不正解の)選択肢、となります。ためになりますよ。

 

パラフレージングそのもののクオリティを上げていってくださいね。

 

以上のお話を動画でしました。

 

 

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ありがとうございます。