そんなこと言われなくてもわかっている!ということを、もう一度言います | しけんや英語塾 公式ブログ ~Teaching TOEFL is my life~

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TOEFLの全てを、TOEFL準備をしている全ての人に、「留学のための しけんや英語塾」主宰のTOEFL受験コンサルタント 四軒家忍が語ります。本格的にTOEFLを教え始めて、20年ほどになります。全ての経験と知識を書いていきます。

ゴールデンウイークですね・・・といっても、別に特別なことをすることもなく過ぎそうです。最近は、なんだかいろんな人に、仕事をいただき、予定をたてるのに、一苦労です。。。でもまあ、今年の目標の柱である「アウトプットをする年」は、まちがいなく叶っていると思います。あとは体がどこまでもつか、という・・・。もたせます!

さて、昨日のクラス後に、

センセーが書いたオススメの本って、どれですか?

と聞かれました。

あります。

それは、最近出た、「TOEFL TEST対策iBTライティング」ではなく、

英文法使いこなし練習帳

です。

この質問をしてくれたのは、相当レベルの高い人なので、その人向けに言うとですね・・・

この本は、本の部分は使わないで、CDだけを使ってやるとよいんです。

CDで、音声を聞いて、指示にしたがって英語にして口に出す。そのあと、その英語を聞いて、やはりリピートしてみる。

これを文字をみないでやる、と、間違いなく、効果があります。

← 誰もやりませんけど・・・笑

だって辛いから、です。おーっ・・・

あの本に書いている、初心者向けの文法の知識は、この質問をしてくれた人なら、間違いなく、とっくに知っています。それを、あのスピーキングセクションの、最高にテンパった状況の中で、思わず、しかも正確に口に出すのができないから、スピーキングが困難になるわけ。

だからその橋渡しをしなければならないんです。それは、文字を見てリピートすることでなんか、得られません。何のビジュアルのヘルプもない状態で、自分の耳と口だけ(もちろん脳みそも!)を頼りに、英語を発するという訓練が必要です。

で、この練習は、学校の英語の授業でもやらないし、英会話の学校でもやらないし、トフルの予備校でもやりません。

なぜか、ですか?

単純すぎて、機械的すぎて、忙しい人がわざわざ集まってくれた授業の中でやるには、ちょっと飽きられるし、学校の評価(この生徒さんたちが評価する)も下がる危険性があるからです。

その代わり、やることは、新しい知識を与える、と。。。

でもね、いくら知識をもらっても、それを使う練習をしないと、知識が表に現れることはありません。

スピーキングでは、読解が困難になるほどの詩的な表現を使うことなんて要求されていません。つまり、知識としては誰もが十分なわけです。なのに、できないのは、その「一番面倒くさい練習」ができていないから、にすぎません。

日本人のスピーキングの平均点は、ご存じのとおり、

世界単独最下位

です。笑えません。

原因は、
1)その面倒くさい練習を避けたい学習者に迎合してきた教育と、
2)その教育に甘えてきた面倒くさがりの学習者の怠慢
です(と、あえて断言したいなあ)。

他人が嫌がる仕事を率先してやるような人になりなさい、なんて、小さい頃言われたものです。まさにそれです。

文字が見えないからつらいです。すぐ文字を見たいです。でも、文字をみたら、

こんな簡単なこと、オレにやらすんじゃねー!

と思ってしまうものです。

でも、それができないから、いつまでたっても15点とか18点とかです。

いや、ほんと、それだけのことなんだけどなー。

わたしの講座「留学英語工房109」では、もちろん、このドリル練習をやっていただきます。一番大切なセクションのひとつです。毎回センテンスの入れ替え練習をするので、それを毎日やってもらいたいです。

ちなみに、わたしの日課(というか、朝起きて、顔を洗った直後にやること)は、NHKラジオ「実践ビジネス英語」をいきなりシャドーイングすることです。だから放送の最初の数分だけしか聞きませんけど笑。

つらいですよ。起きたばっかりだし、文字がないから。たまに不明なこともあります。でもがんばります。一度でできなければ、ポーズをおいてとにかく全体を一度も止めずにシャドーイングできるまで、やります。NHKには悪いですが、テキストは絶対に買いません。文字をみたらダメなんです。やる意味がないんです。

長年教えてきていますが、TOEFLを受験するような学習者のみなさんは豊富な知識をお持ちです。わたしと変わるところはほとんどないように思えます。だから、毎日、危機感でいっぱいです笑。受験生に負けるんじゃないか、と笑。

でも、スコアは雲泥の差があります。

その差は、どこからくるか。それは文字を見るか、見ないか、という、この1点に尽きるわけです。

(まあ、知識の差が顕著にある場合は、当然それが原因ですけど。。。)