40過ぎの三島にとって、初めての本当の恋愛的出会い、若い理想的な森田との出会いでした。無意識にすぐに運命的出会いを森田も感じたようです。「先生のためには、いつでも自分は命を捨てます」という文面を郵送し、三島もそのことに答えています。
日本を誰よりも愛していた森田と三島 、神道・天皇・武士道を愛した二人でもありました。特に三島は割腹自殺に憧れのようなものが早くからありました。
半世紀ほども前に、憲法改正の素案を提示している三島。
中国の覇権的脅威と今のひ弱なシンのな主軸のないいはっきりしっかりしない日本の現状を敏感に45年前に感じとり「憂国」状態の二人だった。
三島事件は、精神に必然的に行ったできごと。
血を浴びせかけて伝えようとしたもの?
日本(人)というものは国民と天皇が互いに命を差し出しあう、それが日本の国柄。
天皇陛下が国民のために命を差し出してくれることもありました。
99%は連合国の手にかかり処刑されるところへ国民の命(守る)と引き換えに自ら出かけています。
白川 2015.12.20森田は、両親のいない知らない育ちでした。
中学生の時、近所(歩いて5分)に越してきた家に、父親・母親を求め通う毎日のようでした。食事なども家族同様にしていたようです。2つほど上の姉に初恋をし、友達を維持するようにその母親に言われた森田でした。2つほどしたの弟には、最後まで可愛がり、割腹自殺が近づく頃、里帰りのとき、踏み込んだ話をしたほど、家族的だったようです。
最後の訪問のとき、実兄の子を一緒に連れていきすでに食べたことを強調し、いつものお誘いの家族との食事を断るにぎこちない森田でした。嘘のつけない正直ものなので、この次に食事を!!と声をかけると、そのいつもの明快な返事がなく、様子がおかしい腑に落ちない様子を感じていた本当の優しかった家族のようです。
森田は、中学・高校とそのころ珍しいヒッチハイクにでています。
その弟など数人で出かけ、森田だけ足に豆をつくり、一人だけになり四日市市から東北のお寺にとまり、北海道までいき帰路に就いている。お寺で家の子にしたいといわれたことが、人として認めてくれてうれしかったようです。
高校の授業中、眠いのを我慢し受けてた森田。
身体が苦しい、鼻詰まりが苦しいような神経集中できないことまであった森田。
心身状態が不調気味のようです。
そのことを、最後に少しだけ眠ってしまった授業のことを天国にいる母親に詫びる森田がいました。
(・・・日記から)
二浪の早稲田では、
たばこ、コーヒー・コーラ、アルコールと嗜好品が多かったような過剰ストレス多き森田のようでした。
そのころ、三島も多忙であり、30代から安藤組(戦後の治安を守った功罪的やくざ・先日亡くなった俳優で安藤組元組長)の安倍譲二の相手を倒す格闘ボクシングにある時から引かれ、10日に1回ほど一緒に飲むようになった。また、三島は剣道とボディビルを週3~4回2時間続ける筋肉ナルシストに変貌した。
しかし、最後の記念ブロンズ像をつくる、裸のスケッチのとき下半身細さ(弱さ)に違和感を、制作の代わりをした弟子の芸大生は語っている。
44歳頃であり、過去からの生活習慣と多才で色々と繊細でみんな一人でこなしてしまう仕事ぶりも、身体に維持と大食努力もあり無理を続け急激に体力、心身を消耗した三島だった。
森田が三島に急がせたようである。
しかし、三島は悪い気はしていないように思う。
森田との出会いのあと、
「豊饒の海」を三島事件の前日に4つ目の天人五哀まで1年ほどで書き終えた多才多忙な色々とハードな三島だった。
事件へのすべてに抜かりのない配慮が計画的にされている。
米国の理解できる親友には、割腹自殺のあとの醜さを漢字でユニークに表現していた前日発送の郵便もあった。残されるすべてのかかわりのあった人に、また、家族などが非難されないような配慮まで考え抜いた工作的活動も3~4年前から三島自身としては単独状態でもあったようだ。
熊本の神風連神社には、熊本の恋人福島次郎とその3~4年ほど前に訪れ、「行動」という書を寄贈していた。最近になり、そこの書庫から見つけた管理の女性がビックリの様子があった。
「豊饒の海」は、
16歳の時の初短編小説「花盛りの森」の続きのようである。
全部愛する森田さんのことと、私的には解釈できる。
豊饒の海=月の黒い海=奈良の実在の月修院=暁の寺(皇室系尼寺)を意味し、三島の心の原風景である。
そして、豊饒の海としたのは森田が、北方4島ロシア抗議のロシア領となってるある一番近い小さい無人らしい島への夏の泳ぎ渡り(約3.5㎞)計画未遂をうけての三島の思いが込められてるように思う。夏の海は冷たく、夜の船に変え出るとき通報され未遂事件となった。
豊饒の海
1.春の雪
前世の森田と三島、男女の恋物語。
男は、20歳ころ亡くなる。
2.奔馬
男の生まれ代わり勲は、森田そのものである。
昭和神風連を計画し、未遂に終わる。
始めから最後の80代まで生きる本多は、三島そのものであり、2役あり。
刑が軽くなるように裁判官から弁護士に転身し、勲(森田)に便宜をはかる。
しかし、次には腐敗した財界大物を一人で襲い、熱海の海岸へ出て短刀で自決した。
3.暁の寺
五井物産の弁護士となってる本多47歳。
タイで、月光姫(日本人)の生まれ代わりジン・ジャン7歳を知る。
18歳で、輪廻転生の証の脇腹の3つのほくろをようやく夏の日本のプールで留学中に確認した本多だった。しかし、20歳で会ったのは姉であり、双子の妹はコブラに噛まれ命を落としていた。
すでに、前世の男(森田)から勲(森田)、そして、月光姫(三島)と輪廻転生した。
4.天人五哀
本多76歳(三島)男やもめになり、一人旅にでる。
16歳の透(森田)と知り合う、横腹には3つのほくろがあり、月光姫の生まれ代わりであった。船長の父親も海で亡くなっていた。一人きりの透、本多が養子にすることを決意し、透も了承した。
いつしか20歳の学生となった透は、80歳の本多に逆らうようになった。
(ちょうど20歳違いの森田と三島、若い森田より急に老け込み、老人と盲目関係にしたのか、輪廻転生の違いなのか?三島がもう一生分十分生きたという悟りからなのか?最後の数ヶ月三島には色々と迷いがあったのか!!純粋に見られるのが老化した三島には罪悪感があったのか、春琴抄的に森田が愛おしかったのか!!森田の若い誘導が少し厳しかったのか!!イライラ・・・不安・緊張・恐怖・興奮など不安定化が進んできた過剰ストレス状態下の数カ月間の二人であると思いますけど、そのための現実的憂鬱感の表現なのか!!凸凹コンビの似たもの同士!!)
21歳の誕生日まで、死んでくれることを本多は望んだ。
しかし、21歳を迎えても死ぬ気配はなかったけど、目が見えなくなる透(森田)。
本多は透に出会った瞬間、彼の内なる邪悪さに気づく。「ともあれ透は、選ばれた者で、絶対に他人とちがっており、この孤児は、どんな悪も犯すことのできる自分の無垢を確信していた。」天に選ばれた人であるという強烈な矜持を内包し、何も愛せず、何も信じないこのおぞましい自我は、理性の館に君臨する本多の持つ邪悪さと相似である。熱情に殉じた清顕、使命に賭けた勲、肉体に耽溺した月光姫とは本質的にちがう贋物のまやかし。であればこそ本多は、この転生の物語を、自らに酷似した贋物を使って、美しいままに終止符を打ちたかったに違いない。清顕の夢日記を読み、自分が20歳になっても決して夭折しない贋物だと知った透は、転生の物語の一員となるべく、自ら命を絶とうとするが、一命を取り留める。そして盲目となり、手垢にまみれた着物をまとい、誰にも会わず、死んだように日々を送る。それは本多の老いた、朽ち果てた肉体と精神そのものだといってもよい。
森田の先天的器質からくる長所・短所が三島には、だんだんと理解できてきたのであった。人の心身に悟った三島だった。
本多(三島)は、大乗仏教(出家、在家を問わずすべての人を救う。菩薩が到達点)の唯識思想(ゆいしきしそう)を、怖がる森田に説こうとしつつ、菩薩になったようである。
元々三島はアポロ(ギリシャ神話太陽神)信仰があったようである。
太陽=日輪(にちりん):太陽の異称:人生の精神 ― 仏教:仏像
唯識思想 ― 大乗仏教の空の思想を基本に置いている。
心の外に「もの」はない
最終的には心にも実態はない
仏教の中心・教義 ― 無常・無我
81歳のとき、本多は奈良の月修院を60年ぶりに訪れた。
20歳頃の聡子(今は83歳 尼さん)は、俗世で受けた恩愛は何一つ忘れはしません。清顕(若いころの恋人)さんというお名前は聞いたことはありません。といった。
それなら、勲もジン・ジャンもなかったことになる。
この私(本多=三島)ですらも・・・・・。
「それも心々ですさかい」と聡子はいった。
この庭には何もない。
記憶もなければ何もないところへ自分は来てしまったと本多(三島)は思った。
こころこころ=空空
心関係は変化し 肉体とは違う
志の時間は止まり 肉体は滅びていく
空のものを、血を浴びせかけて伝えようとした森田と三島。
勝手な行動でなく、永遠に問題提起し色あせない森田事件=三島事件=楯の会事件。戦国の世の平安時代の空海の入定のような出来事にも思える。
烈士森田必勝と三島由紀夫の心中事件、二人は(エンドルフィンがあふれ)幸福な表情の亡骸だったようです。介錯で落ちた後2つは並べられ、しばらくは脳は活動するといい、森田の最後も三島はわかっていたのではないかと思います。
森田への率直な思いが、二人の隠された謎としての豊饒の海があると思います。
主人公の2人しか登場していないと思います。
(たけさんの私的な解釈です!!)
2015.12.22AM追記:
不思議なことがありました。
ブログを書き終わり休むと、普通の森田必勝氏が現れ終焉時は胃がきりきり辛かったけどだいぶ頑張ったんだという精霊声が聞こえてきました!!
三島はいつものようにちゃっかり、天人五哀において「目が見えなく」してたなんて・・・・・
起きると、私の五感はいつもになく敏感になっており、何でも嗅ぎ分ける犬のように鼻の利くようなその功罪のために嫌な思いもする日となってるようです。
心:生き物の精神的な作用やそれのもとになるものなどを指す。(心理:先天的器質と体験などで構成)
情念:感情が刺激されて生ずる想念。理性で抑えがたい愛憎の感情。精神の知覚や感覚・感動すなわち情念。
(感)情 → 刺激 → 情念(情念は自分から) ⇒ 相手へ
(感情は、相手から ⇒ 自分が感情受ける)
デカルトによると、精神の経験 受動と能動の二種類で新しい経験を獲得する。
精神(知覚・認識)の能動・受動性は、身体(意思・意志の働き)の能動・受動性と逆になるように相互に作用する。
恩愛:情け愛情
温情・恩愛 ⇒ 義・義理(世の道理。血縁はないが血縁者と同様(以上)な関係にあること。)
3大欲求:食欲・睡眠欲・性欲
○○さんにも、いつしか情念が芽生え、二人は激しく肉体関係を過熱させていった。
5年後には、交際は破局したが、50年経った今も恩愛は刻まれたままの老いた○○さんであった。心が空しい。