
次にフォーマットされてしまったSDカードや認識はするが中身が全く見えなくなった外付けハードディスク等からデータを取り出す方法を書きます。
ここで少し難しい話になりますが、ちょっと我慢して下さい。
WindowsXPやVista、7のハードディスクは現在NTFSというファイルシステムを使っており、デジカメなどのSDカードは大体FAT32というファイルシステムを使っています。
ファイルシステムって何??
メモリやハードディスクは管理しているのはデータをどの番地(メモリーやハードディスクで管理しているデータの格納場所の住所みたいなもの)だけで、要はそこに何が書き込まれているかは管理していません。正確には指定された番地にデータを書き込むという仕事をするだけです。(不良個所はここだから使えないですよ という管理はしています)
メモリーやディスクはファイル名さえ知りません。要は器だけです。
デジカメやパソコンがこれらのメディアを使う為には、何処にどんなデータが格納されているという住所録というか索引みたいなものとそのデータが格納されている番地とを結びつける仕掛けが必要で、その仕掛けがファイルシステムというものであり、NTFSやFAT32と言われるものです。
なぜここでこんな話をするかと言いますと、データの削除というのは実際は住所録の部分を消しているだけで、実際のデータはすぐに消されません。他の書き込みが有った時に上書きされます。またフォーマットというのもその住所録を新品にするだけで実際のデータは消されません。
そうです、データを消したりフォーマットした直後やその住所録が無くなっているけれど、実際の番地にはデータが有るのです。データを救い出すには実際の番地を順番に片っ端から調べれば残っている場合が有ります。調べて元に戻したりするのがこのRecuvaを含めてのファイル復元ソフトなのです。
さて、本題です。
フォーマットしてしまったSDカードやハードディスクはそのファイルシステムにより若干 復旧時の様子が変わります。
NTSFは容易にディレクトリ単位で復旧できますが、FAT32はファイル単位でしかも名前が判らない場合が出てきます。もちろん拡張子も判りませんので、あたりを付けて復旧しなければなりません。 このあたり操作しながらあれこれやらないといけないのでまた実際に行うときはお問い合わせください。
立ち上げるとこんな画面になります。

ここで、キャンセルをクリックするとウィザードを中止し詳細設定画面になります。

ここで右上のオプションをクリックし設定します。

更に動作のオプションを設定します。
ここで大事なのは、詳細スキャンと未削除のファイルを検索・・にチェックを必ず入れる事です。
復元も フォルダ構成も復元にしておきます。

該当するドライブを指定して、スキャンします。 ここは前回のスキャンと同じです。
このようにディスクやSDカードの中身が見えれば、80%は成功です。

この時、SDカードの場合 ファイル名がランダムな数字になるかと思いますが、それがデータの実態です。
ファイル名にチェックを入れ復元をクリックします。

復元先を指定してOKをクリックすれば完了です。
この時、ファイルをチェックして この画面の様にプレビューに写真が出てくるようならば完璧にOKです。

大事な写真やデータは復元できましたか? でもその前にきちんとバックアップを取りましょうね。
次回はメチャべんりな自動バックアップを紹介します。
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