結婚も離婚もあなたの幸せのために 、大阪近辺、奈良県生駒市にある、ながはまふみこ幸せ相談所です。

 

前回は、離婚したことで相手が再婚して新しい家庭をもったときに、子どもが新しい親と自分の間で苦しまないように、自ら子どもに会わない、と身を引く別居親さんがおられるから、それは親の一方的な考えであって子どもの気持ちを考えたことになっていないのではないか、ということで書きました。

 

子どもの権利条約

 

 

 

により、子どもの意見を聴き、子どもの意見を尊重される権利があるといっても、なかなかその子どもの声を聴くことができていないのではないか、聴いていない状況で、大人である親が勝手に決めることはできませんね。

どうせ、子どもは意見を言わないから、とか、正直な気もちを言えるのかわからないから、ということじゃなく、子どもにとって、大人が自分の意見を聴こうとしてくれたのか、ということが大切なんです。

 

さて、別居親さんの中には、子どもが「会いたくない」という意思表示をしていても、それは片親阻害だと、同居親が別居親の悪口を言っているからだ、だから子どもは会いたくないといっているんだ、と主張して、子どもの意見を認めない親御さんもおられます。

 

本当に相手の悪口を言っている同居親さんもおられるでしょうが、言っていなくても親の争いに巻き込まれたくない、という思いがあって今はあえて別居親に会いたくない、という子どもさんもおられます。その思いに行きつくのは、同居親さんだけの責任でしょうか、お二人の責任であると思います。

 

子どもがはっきりと意思表示をしているのであれば、その意見を尊重し、無理強いすることなく、成長してどう考えるのか、を待つのも親ではないでしょうか。

 

パパママどっちが正しい、悪いという判断はできませんし、そんな判断を子どもにさせることをしてはならないです。

 

一昨日、「第8回面会交流支援フォーラム」に参加しました。

 

【プログラム】

第Ⅰ部 面会交流の当事者である子どもへの理解~心理学から

13:10~14:00「親の別居・離婚と子どもの発達~発達心理学の立場から」

菅原 ますみさん(白百合女子大学教授、お茶の水女子大学名誉教授)

14:00~14:40「別居・離婚後の子どもの心理的適応に関連する要因」

直原 康光さん(大阪大学講師、元家裁調査官)

14:40~15:10 質疑

第Ⅱ部 保育所を活用した面会交流支援

15:30~15:50 一般社団法人「アイエムアイ」の面会交流サポート〔札幌〕

北川 仁美さん(理事長)

15:50~16:10 一般社団法人 「Families Change (ファミリーズチェンジ)」の面会交流サポート(ふぁみちぇん)〔名古屋・愛知〕 今枝 朱美さん(共同代表理事)

16:10~16:30 株式会社「Bonheur」の面会交流サポート(ボヌールシップ)〔横浜〕

ナカヤ タエさん(代表)

16:30~17:00 質疑

第Ⅲ部 活動紹介・団体紹介・意見交換

○raeru:アプリを用いた面会交流支援 境 領太さん(GUGEN Software代表)

○面会交流支援センター香川と社団法人花蓮県児童及び家族配慮協会(台湾)との姉妹団体締結

増田 卓美さん(面会交流支援センター香川代表)

 

 

第Ⅰ部のご講演の発表の中で、離婚後に複数の養育者が共に子どもを育てることは子どもの適応の悪化を防ぐデータがありました。

ただ、研究者の先生がおっしゃったのは、データはあくまでも傾向であり、それぞれの子どもが置かれた状況によるので、そこは支援者には、同居親が子どもの気持ちや様子を適切に把握することができるような関わりが理想と考えられる、とのことでした。

 

 

子どもの心理的適応に最も重要なのは、

離婚後にパパママの葛藤が高まらないようにすることです。

 

子どもに言葉のマイナスシャワーを浴びせないでください。

 

そのためには、離婚を決める前にカウンセリングに来られることをお勧めします。