
デイジー・ウェイドマン, 幾島 幸子
ハーバードからの贈り物
次は、具体的にそれをどう行動に移すかが問題だった。
自分の目的を果たすためには、どんな準備が必要かを考えなければならない。
そこで私は、さらに二つの、簡単ではない問いを自分に投げかけた。
依頼、私は学生や企業の管理職、経営者など、自分の時間や能力を使って周囲の人にプラスの影響を与えたいと思っている人たちに、これと同じ質問をぶつけている。
第一の問いは、あなたの周りの人はあなたをどう認識しているか、というもの。
第二の問いはもう少し複雑で、あなたの周りの人はあなたと関わったとき、自分をどう認識するか、というものである。
つまり、大事なのはあなたが相手に何を言うかではなく、あなたが話しているときに、相手の内面に何が生じるかなのだ。
そのとき相手は何を考え、何を感じ取るのか。そしてあなたと関わった結果、相手の自己認識は-たとえわずかであっても-どのように変化するか、ということである。
…相手にポジティブな影響を与える機会は、家庭から職場まで、日常生活のあらゆる場面に存在する。たとえば、連日遅くまで働いて特別なプロジェクトをやり終えた部下が、あなたに意見を求めたとする。あなたとのやりとりの後、彼はあなたの専門知識から何かを学び、自分は有能だという自信を得て、いっそうやる気が湧いてきたと感じるだろうか。それとも、あなたの無関心な態度に落胆
するだろうか。
…あなたは周りの人々の生活に、どんな影響を与えてきただろうか。
リーダーである人間は、自分が関わる人々の生活を向上させ、その人たちが自分をよりポジティブにとらえられるよう手助けをする大きなパワーを持っている。けれどもそれを実現するのは、そう簡単ではない。先のような問いを機械的に発すればすむといったものではないのだ。それには腰を据えて、システマティックに取り組むことが必要だ。…今一度、成功という言葉の意味を考え直してほしい。高い山の上に巨大な顔が刻まれなくとも、リーダーになることはできる。成功したかどうかの尺度を、いかに履歴書を磨き上げるかではなく、あなたが周囲の人々にどんな影響を与え、その人の生活にどんな変化をもたらしたかに置くことだ。成功という名の勲章に振り回されるのをやめ、あくまでも謙虚なリーダーでありつづけてほしい。
/ティモシー・バトラー
ハーバードビジネススクールのキャリア開発プログラムの創始者。
キャリアアセスメントと経営者教育を専門とするコンサルティング会社、ペラングリンパートナーズの共同設立者でもある。
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やばい。。。ぐーっと、心に響きました。
自分が原点に立ち返りたいときに、また読みたい文章です。