およそ私は政治がこどもの頃からなかば興味関心がある不思議な人間だった。

総理で言えば佐藤栄作の時代田中角栄、大平正芳, 三木武夫など総理大臣はそれなりに重鎮でよくも悪くも「それなり」の人がなっていたような気がする。けど自民党政治をすすめるという枠の中での政治だったので、ほとんど国民の暮らしをよくするもう少しいいかえれば社会保障・福祉。教育などは、先進資本主義諸国の中では群を抜いての劣悪さに手がつけられることがなかった。

 

 そうこうする中で中曽根軍拡不沈空母内閣。それでも保守は保守なりの「節操」があった。竹下内閣そこれがあかん。消費税を始めた内閣。田中派という派閥に支えられた。そんなとき、奇想天外な野党による細川護熙内閣が晴天の霹靂内閣か樹立された。政治改革が標榜されて改革とは全く筋違いな「小選挙区制」を導入して、今の政治の元凶ともなる衆愚の改革に手を染めてしまった。

これらの中で支持はしないが、角栄の日中国交回復は画期であった程度である。

  戦後50年の節目に驚くべき自社連立の村山富市総理が誕生した。村山さんは社会党の党首。戦後50年アジア諸国に対する歴史談話を表明したという点では特筆すべき総理だったが、自民党に抱えられた内閣の限界があった。

そして大ブームとなった小泉内閣、郵政民営化を掲げて「自民党をぶっつぶす」とこれまでなんどか総裁選にチャレンジし続けた小泉氏であったが、郵政民営化は今の郵政事業、値上げとサービスの低下を考えれば全く意味のない政治と中身のない政治が続いた。パフォーマンスが幅を利かせた政治が始まった。

そしてこの時期から自民党のなかにも総理人材となるべき器がいなくなった。安部 福田 麻生と短期1年交代内閣でとうとう民主党による政権交代となった。

権力の座に慣れない民主党は本来掲げていた政策を実行したらよかったものの期待を裏切る背策で「やっぱり野党はアテにならない。自民党のほうがまし」という烙印をおされてしまった。ただ高校授業料無償化などを実現したことなどは画期であると感じた。

そして安部第二次長期内閣‐ー菅政権いまの岸田内閣とあてずっぽうの闇につつまれたやみくも軍拡国民無視政権が今に至るのである。

何よりも最低の国民からの支持率で総理を退陣せざるをえなくなった森・麻生元首相が今もなお。自民党の影のキングメーカーとして存在しているというのがなにをかいわんやである。

 

政治不信は今にはじまったことではない。こういう経緯のなかで不信は増幅されてきたのである。今が絶頂ではない底知れぬ沼である。今回もあまりに追求が手ぬるい。国民の怒りをまきこんだ取り組みがどこもかしこもされていない。

私は国会審議をときどぎのぞくが、今国会でそれらの政治とカネの問題を脇において能登地震災害の手立てを一貫して追求していた山本太郎氏のみが唯一目立った。他は馴れ合いもはなはだしい。座り込みなと議事堂前抗議集会なとやれよな。

本気じゃない。いや本気になれる力がないのかもしれない。

 

 

いま、岸田退陣と叫ぶがそれに代わる魅力ある総理になる人物はいるのか。自民党にはもう皆無であるといっても過言ではない。

自らが改革としておこなった小選挙区制が政治家の器を小粒にして劣化させてしまったゆえである。

またこの長く続く自民党政治は昨今の政治とカネの失態のみならず、同じ愚の繰り返しで大企業優遇、利権政治のためにする政治で国民の暮らしや国民経済は全く寄与していないことは明らかである。

 

では、野党に総理たるにふさわしい人物はと問われれば……そこにも国民の期待は高まらない原因がある。

 

立憲の代表たる泉健太氏はたしかに好人物であるが。申し訳ないが「官房長官」としては適任である。

京都伏見の地域総理いや京都府知事には適任であろうが今の立ち位置で総理として国民全体の支持を得られるかといえば???である。5年先はわからない。

 

総理大臣になるべき人がいないのである。だとするならば、いわば政権交代の「顔」が国民からは見えないのである。

政権交代するんならばどういう内閣をつくるのか政策的にもそうであるが組織的にもビジョンを明らかにする必要がある。

 

たとえば

①内閣構成メンバーのうち40%以上は女性閣僚とする。将来的には半数を女性から。

②世襲制や年功序列をとらず

 各世代から20代30代40代50代60代以上から各世代代表をできるだけ均等に選び内閣を構成する。

 

③ 20%(3~4人)は国会議員でなく民間の学識経験者及び分野の有識者など市民の代表からも閣僚を選ぶ

 実際は「過半数は国会議員でなければならない」という憲法規定があるのみである。

たとえば民間からは文部科学大臣に前川喜平氏  沖縄・南西諸島大臣に元山仁士郎氏  文化芸術担当大臣に

小泉今日子さんなどがなれば魅力的ではないでしょうか。政治参画担当大臣に岸本聡子さんとかも面白い

堤未果さんなどが食料安定農林大臣なども。各分野の識見豊かな人国民の代表として登場願おう。

 

④国会議員の歳費を20%カット。政治とカネの問題を歳費から改善する。

 被選挙権を保障するために供託金制度の改善に取り組む。国民が政治に参加しやすい公職選挙法の改正にとりくむ

 

⑤内閣閣僚についてはその間 党籍を離脱し、国務に専念する。総理大臣は、政党代表などの役職も離脱する。

 

他に閣僚候補として

   森ゆうこさん(前立憲参議院議員)  福山哲郎さん  泉健太さん  山本太郎さん(ただし本人の参加意思確認のうえ)

   枝野幸男さん 川田龍平さん(厚労大臣がふさわしい) 福島みずほさん(法務大臣) 小川淳也さん  玉木雄一郎さん

   おおつき紅葉さん  他に逸材魅力ある人がいれば

             共産党も山添拓氏などは魅力あるが、現状では連立政権にはいることは国民の理解が

             得られないだろう。党内体質が改善され、共産党への共感が将来高まれば別である。

            

当面の政策ビジョン

①政治とカネの問題に対して厳しい政治資金規正法の抜け穴をつくらない改正を実現する。

 連座制・政治パーティの禁止  企業団体献金の禁止などをもりこむ

②国民生活の安定

 物価生活困窮に対する緊急対策 消費税減税を検討する  最低賃金をアップする。当面1200円をめざす

③子育て環境を整備し、少子化の壁をこえる。多様な生き方は尊重する

 高校授業料無償化  保育料無償化  児童手当増額

④夫婦別姓の法制化及びジェンダー平等で女性の社会的地位を高める

⑤際限なき軍拡予算に歯止めを。日米関係は維持しつつ、近隣諸国との友好関係を平和を基軸にすすめる。沖縄の基地負担を地元の納得のうえ軽減する取り組みをすすめる。

⑥地球温暖化すべての生命をはぐくむためのSDG課題をすすめる。緑の空間を増やす

  

  いかがなものでしょう。政権交代の具体策ビジョ「こんな日本にしようどうですか」と立憲基軸でいいので

  国民に提案してほしいな。どの党と連立を組むといかいう枠組みよりもこれが大事なような気がします。

  本当に政権を奪取するならば本気にやってほしいです。

 

そうでなければ政権交代は「絵にかいた餅」となるのではないでしょうか。 あらゆる利害をこえて国民の願いに背かない内閣の登場が待たれます。