映画「骨を掘る男」 ガマフヤー 具志堅隆松 28歳のときから 激しい沖縄戦のなかで埋もれたままの戦没者の
遺骨を掘り続けた。
ガマフヤー ガマし沖縄の自然壕 フヤーとは掘る人
ガマとは、沖縄県の沖縄本島南部に多く見られる自然洞窟のこと。 沖縄本島には約2000の石灰岩で形成された鍾乳洞があり、それらは沖縄方言で「ガマ」と呼ばれる。
私が一番最初に沖縄へいったとき、ガマのなかに案内してもらった。沖縄には各地に岩盤の固い自然壕がある。
沖縄で地上戦が戦われた(といっても一方的に米軍の一方的な攻撃だった)とき、そこに住民が砲撃から逃れた。
しかしそのガマで「敵兵にみつかるならば」と集団自決ー毒薬や手りゅう弾でーまた泣き叫ぶ赤ん坊を敵兵に発見される
からと自ら絞め殺したり…凄惨な悲劇があった。
ガマのなかは奥深く歩いていくともうただ真っ暗闇で一点の光も入らない。懐中電灯で足元を照らしながら、
ガイドさんにおそるおそるつき歩いた。そこにはまだいくつもの人骨が残されていた。
この具志堅隆松さん。
あの沖縄戦はまだ終わっていないのだ。家族に肉親に出会いたいと 死者の叫びが あちらこちらに残されているのだ。
それぞれの戦没者には「生きた証」がある。
それぞれの人生が「戦争」という権力者の勝手な施策によって 奪われたがその人は「生きて」いたのである。
遺骨収集ボランティア・ガマフヤー代表、具志堅隆松さんインタビュー (youtube.com)
具志堅さんが玉城デニー知事にむかって叫ぶ「助けていくみそーれ。助けていくみそれれ。戦争で亡くなった犠牲者の尊厳をまもってください」と
第101回:「助けてぃくみそーれー!」~戦没者を二度殺すのか? 具志堅隆松さんら県庁前でハンスト~(三上智恵) | マガジン9 (maga9.jp)
そして沖縄のすべての戦没犠牲者24万2046人の名前が平和の礎に刻まれている。
そのひとりひとりの名前を読み上げるつどいというのが慰霊の日にあわせて開催されるという。
https://www.nagano-shimin.net/2024/04/21/joho20240421/
生きたくて死にたくなくって生きたかったかけがえのない「いのち」の尊さを思いながら この「骨を掘る男」の映画をみて
おきなわに思いを寄せたい。