寅次郎「春がきたなあ。」
トラ子「寅さん春といえばどんなこと思いうかぶ」
寅次郎「サロンパス・比布エレキバン・湿布かなあ」
トラ子「なんやねん。それは「貼る」はるやないか」
寅次郎「いいじゃねえか。だっておめえさん「はる」といえばといったじゃねえか」
トラ子「ちがうねん。ちがうねん。季節の春やがな」
寅次郎「あっその はるか。『ハロー』だね。どこいっても外人だらけでやになっちゃう。
なんだって円安で外人が日本に来るのが得なんだってね。円安っていうのは、どうして日本人が得じゃないのか おらあ
わからないよ」
トラ子「そうだよね。日本人には物価高。何も安くないわ。」
寅次郎「そだろ。俺なんか。年金も はいらないし、趣味は閉店間際の安売り行ってさ。半額とかのやつ買ってさ」
トラ子「ほんまやなあ。庶民は一円でも安く買いたい。っていうのに、政治家さんたちは何千万円も裏金ポッポで」
寅次郎「いやになっちゃうよねえ。」
トラ子「ほんまやわ!!」
寅次郎「それに政治家は何しても責任逃れ、罪も問われないってくるからね。俺 政治家になりゃよかったよ」
トラ子「あんたが 政治家なんて笑っちゃうよ」
寅次郎「いいよ。風のむくまま 気のむくまま。うそはつかないよ」
トラ子「よっ寅次郎大統領」
寅次郎「あいよ。四谷赤坂永田町 じゃりじゃり金金 国会議事堂 馬のおけつは黒いケツ国会議員は白々しいとくりゃ。
ところで寅子にとっちゃあ春はどんな季節なんだ」
トラ子「よう聞いてくれ寅さん。わたしにとったら「ときめきの季節だわー」
寅次郎「ときめきってか。おめえさん何にときめくんだよ」
トラ子「ほら、桜が咲くでしょ。あたし、あのピンクの桜に魅せられるわあ」
寅次郎「そうなんだ。俺に惚れちまっちゃいけないよ。酒を飲んでおちょこで1杯2杯でぽーっとピンクに染まるこのかわいい頬に
惚れてるのかトラ子は。」
トラ子「何言ってんだ。その面 鏡でみといで」
寅次郎「あ―くわばらくわばら サ(あー)ークラクラ。ほいで。お花見いったかい」
トラ子じっーと寅次郎の鼻を見る
トラ子「お鼻見。寅さんの鼻ってだんごっぱな いいねえ。花にだんごに」
寅次郎「そだろ。こちとらあ毎日鼻見ができるだろ」
トラ子「うーん。働けど働けどなお我が暮らし楽にならざり。じっと鼻をみる」
寅次郎「なんだいそれは。難しいこといってんじゃないよ 」
トラ子「石川啄木鳥 だよ。寅さん知らないの。さっすがでしょ。私 学がある」
寅次郎「知らねぇよ。スズメちゅんちゅんなら知ってるよ。その啄木鳥てやつがそんなこと言ったんか」
トラ子「そうよ。あんたといると我が暮らし楽になざなり じっと鼻をみる」
寅次郎「あーあー いやになっちゃうねえ。 ハックション(くしゃみ)」
トラ子「どうした寅さん風邪かい?」
寅次郎「春はくしゃみで花粉症。ちっともいいことなんかない。」
トラ子「もうやってられんわー。春はばけもの。」
寅次郎「そだな。裏金議員は化け物。花粉症にもまいっちゃう。人の鼻みてお花見か。」
トラ子「ほんま、いつでも大変やなあ。私たちの暮らしは」