東宇治中学校の2年目は3年担任。そして生徒会担当。勢いといっていいんでしょうか。3月の3年生を送る会の成功をベースに全校1000人もおおきな生徒集団をまとめていくというのは大変なことです。が。生徒こそ主人公。生徒会がエネルギーをどんどん発揮して全校のみんなのなかに。

 

生徒会活動の基本方針としては

①楽しい活動を創造する。子どもたち自身が理不尽なきまりや教師の抑圧的な校則を守らせる指導に従わされるのでなく

            「学校へ来ることが毎日楽しい」「友達と会えることが楽しい」「学校でいろんなことに取り組む

             ことが楽しい」「クラブ活動が楽しい」「クラスが楽しい」

             そのために生徒会活動を展開する。

             そのために生徒会役員はみんなの先頭にたってエンタティナ―にならなければならない。

             対面式、新入生歓迎会、体育祭結団式ありとあらゆる場で歌を歌ったり群読をしたり、ときには

             コント、漫才をしたり…活動そのものが楽しく創造的なもの。これが大切である。

②自治活動を育てる。  第一にそれは、生徒たちの要求ねがいにむすびついているものでなければならない。

            第二に、生徒自身の決議決定に基づいておこなわれなければならない。

            第三に そうした活動は、生徒自身の集団的な組織で実行され、総括される。

             これらはただ単に取り組みをうわべでおこなうのでなく一人一人の個別の課題や、クラス学年などの

            集団的な課題問題などをふまえて、集団のなかでの話し合いをへてとりくむべき「共通の目的・目標」

            をうみだしていくのである。

          

③ 仲間と交われる力を育てる

            生徒会活動は、学級だけでは解決できない問題に全校的に取り組む。

            例えば日常的な先輩・後輩関係を平らなものに。また教師によっておしつけられる規則やきまり指導で

           なく自分たちの學校生活をよりよいものにするためにの日常の規律を高めること。また、暴力や力による

            仲間関係をみなおしていくことなどの問題をクローズアップさせながら自分たちの仲間関係を高めて

            いくものとする。

            そしてその日常性を土台に

            全校的な規模で3年生を送る会、新入生歓迎会にとりくむことにより、生徒こそ主人公の学校の実感、

            連帯感、仲間意識を醸成していくのである。

 

生徒会の会議はいつもそれぞれの所属するクラスの交流から始まります。自分たちの即する身近な集団の分析や課題を共有する

ことが一番大切だからです。

そして生徒会リーダーこそがクラスのリーダーとしてそれぞれの課題に対して 何をどう取り組むのか。仲間とどう取り組むのか

これが一番大切なテーマなのです。

 

ところが秋、学校祭の取り組みのあと全校を揺るがす対教師暴力事件がおこってしまったのです。

当時、生徒会は創造的な形で新しいスタイルに変革していったのですが、教師集団はなかなかそうはいきません。

もちろん 校則規則でがんじがらめというわけではないのですが、ゆるやかアバウトでいいんじゃないかという教師と「きまりは守らせきる」という頑固一徹に指導する教師も少なからずいたのです。

指導の統一といいますが、理不尽な校則を守らせることになんの指導的な意味もありません。

そんな指導のなかで 対教師に対する暴力事件がおこってしまったのです。