京都市長選挙の歴史をふりかえる。
私の記憶のなかの京都市長は民主市政の頃の富井清市長である。こどもの頃。蜷川さんと府市協調の民主市政でちびっこ広場やプール学童保育の整備など 暮らしに寄り添った行政で京都市政を進められた。その後 船橋求己市長がオール与党自民党から 共産党までのすべての政党が相乗りで 市政を担当し、今川正彦市長がその継承をおこなった。オール与党というのは 中和された無味乾燥な行政だった。選挙も投票率はめちゃ低く市民的関心も薄かった。このあたりから京都がなんとなく京都でなくなったような。
市電が廃止され、駅ビルがつくられ、高層ホテルの高さ制限がなくなり、京都らしさが失われていった。でも、反対はそのときだけで、その後の継続がどの運動にもないのが不思議だ。
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1967年(昭和42年)2月26日実施
※当日有権者数:908,728人 最終投票率:53.79%(前回比:-2.76pts)
候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 推薦・支持 富井清 63 無所属 新 253,200票 52.15% 推薦:社会、共産 八杉正文 53 無所属 新 232,298票 47.85% 推薦:自民、民社 -
けど、この時期から市長選挙は投票率が低かったんだなあ。
- 1971年※当日有権者数:1,025,583人 最終投票率:59.00%(前回比:+5.21pts)
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候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 推薦・支持 船橋求己 59 無所属 新 310,590票 51.63% 推薦:社会、共産 永末英一 53 無所属 新 288,481票 47.96% 推薦:民社、支持:自民 高田がん 40 反共全国遊説隊 新 1,116票 0.19% 風間日光 42 無所属 新 731票 0.12% 増田眞一 47 政事公団太平会 新 594票 0.10% -
このあと、2期にわたって船橋さんは自民党から共産党まで相乗りのオール与党体制が続く。市政は発展どころかさまざまな点で停滞していたように思います。市電廃止もこの時期におこなわれました。
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そして今川市政に オール与党市政は続くのです。
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※当日有権者数:1,033,987人 最終投票率:27.11%(前回比:+10.98pts)
候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 推薦・支持 今川正彦 70 無所属 新 143,757票 52.16% 推薦:自民、社会、公明、支持:民社、共産、社民連 加地和 44 無所属 新 131,850票 47.84% 推薦:新自ク
オール与党体制が続き可もなく不可もなくの市政に。私にとって有権者として初の市長選挙・オール与党体制に嫌気を感じて
当時、河野洋平氏を党首に新鮮さを売りの加地やまと氏に票を投じたかも。
※当日有権者数:1,053,739人 最終投票率:42.50%(前回比:+15.39pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
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今川正彦 | 74 | 無所属 | 現 | 199,043票 | 44.86% | 推薦:自民、社会、公明、民社 |
湯浅晃 | 56 | 無所属 | 新 | 139,588票 | 31.46% | 推薦:共産 |
加地和 | 48 | 無所属 | 新 | 105,044票 | 23.68% | 推薦:新自ク、社民連 |
猛暑の夏の選挙。当時の京教組の委員長 湯浅さんが立候補。告示前。湯浅さんのデポで湯浅さんの自宅警備に行きました。
教員出身は選挙に強かったのですが、組合畑は浸透しなかったようです。このあと教職員組合に対する弾圧が相次いでおこりました。
※当日有権者数:1,060,802人 最終投票率:40.60%(前回比:-1.90pts)
候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・
田邊朋之64無所属新148,836票34.86%推薦:公明、民社、支持:自民
木村万平65無所属新148,515票34.78%推薦:共産
中野進66無所属新73,025票17.10%推薦:社会、社民連
城守昌二61無所属新50,493票11.83%
万平さん 実に421票差の惜敗。開票を事務所まで身に行きました。つばぜりあいで最後まで当確です。次の日学校へ行くと、教頭先生から「あまり戸谷さん目だったらあかんえ」とくぎをさされました。事務所にいることがテレビでうつっていたようです。
けれども本当に悔しい敗北でした。万平さんは京都の街づくり景観保存運動の先頭にたっておられた方で文字通り町衆の意気を感じた選挙でした。
このあと、田辺市長が二期目の途中で体調不良で辞任し、京都市長選挙は2月冬のたたかいとなったのです。そして吉郎さん二期目のチャレンジ
※当日有権者数:1,107,625人 最終投票率:41.59%(前回比:+0.04pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
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桝本頼兼 | 55 | 無所属 | 新 | 222,579票 | 49.02% | 推薦:自民、新進、社民、さきがけ、公明 |
井上吉郎 | 50 | 無所属 | 新 | 218,487票 | 48.11% | 推薦:共産 |
蜷川澄村 | 44 | 無所属 | 新 | 13,023票 | 2.87% |
国会でも驚きの4000票差と 政権をあわてさせました。井上吉郎さんも 市民派無党派で幅広い支援に支えられての立候補でした。
残念でした。その後 教育長出身の 桝本頼兼氏が3期市長を続け、京都の教育は 「子育て日本一」との言葉と裏腹に市民にはそれを感じられない
というのが実感でした。
※当日有権者数:1,142,979[12]人 最終投票率:37.82%(前回比:-0.76pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
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門川大作 | 57 | 無所属 | 新 | 158,472票 | 37.25% | 支持:自民、公明、民主府連、社民府連 |
中村和雄 | 53 | 無所属 | 新 | 157,521票 | 37.02% | 推薦:共産 |
村山祥栄 | 30 | 無所属 | 新 | 84,750票 | 19.92% |
またも、教育委員会出身の門川が市長候補に。よほど 相手陣営は京都の民主教育を腹にすえかねたのかもしれません。
私はこの時期、ほとんど市長選挙に関わることはありませんでしたが、中村さんの950票差はほんとうにほんとうに惜しい。
悔しい敗北だったと思います。
けれども、今回この流れが つながっていると思います。
※当日有権者数:1,159,615人 最終投票率:40.71%(前回比:+5.03pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
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門川大作 | 69 | 無所属 | 現 | 210,640票 | 45.09% | (推薦)公明党・自由民主党京都府連・国民民主党京都府連・立憲民主党京都府連・社会民主党京都府連 |
福山和人 | 58 | 無所属 | 新 | 161,618票 | 34.60% | (推薦)日本共産党・れいわ新選組 |
村山祥栄 | 41 | 無所属 | 新 | 94,859票 | 20.31% | (支援)京都党 |
- 門川4選。 退職後初の選挙 必至のパッチ。できることはやりきった。それが今回につなげれば。
- さてさて みなさん。こういう歴史をふまえて 京都が みんなが暮らしよい街で、多くの市民の声が生きる京都市政がおこなわれているのか。発展しているのか。
- 政治は政党やだれかが勝手にすすめて「信じられない」と思われているかもしれません。だから市民こそが政治の方向を意思表示して市民のための市長を選んで行かなければなりません。
- みなさんの歴史をつくる新しい時代への切符その一票を投じてください。みなさんが起きて目覚めてこそ 夜明けを感じることができるのです。
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