民意を反映する予算が組めない | 和歌山市議会議員 戸田正人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

大橋市長がこの時期に不出馬宣言したため、和歌山市政は混乱していると昨日の記事で報告しましたが、民意を反映する来年26年度予算が組めないという理由を書きます。



通常編成する予算のタイムテーブルは以下です。


9月 サマレュビューと呼ばれ、各担当部局が次年度に向け事業をピックアップする
9~10月 財政局から各担当部局に対し、次年度予算の方向性を説明する
10~11月 各担当部局から予算要求期間
11~12月 主計員が担当課から事業内容をヒアリング
12月中旬 財政局から予算の内示がでる
12月下旬 予算内示で保留や却下された事業に対し、最後の局長査定
1月中旬 最終の市長査定
2月下旬 市議会の採決を得る


10月の予算要求から1月の市長査定まで、政策予算要求枠(新規事業)での事業も含まれており、長い月日と職員の莫大なエネルギーをかけて平成25年度中に行われてきた次年度予算編成(教育、福祉、公園整備など)が決定していくのです。


しかし、これが市長不出馬を受けて、すべてご破算になってしまうのです。

この様な行政の予算編成において、8月の任期満了まで居座っておられるだけで予算編成権と市民の方向付けに責任がない市長のもと、来年度予算を組めない行政は、必要最低限の骨格予算を編成しなおします(これだけでも、市役所内は多大な動力と、大きな混乱を来す)。


2月市議会において新年度の骨格予算しか組めないということは、26年度の一年間は、まったく民意を受けた政策予算が反映されず、待ったなしの和歌山市において空白の一年間となっていまうのです。


任期満了するまでの期間、政策的意志がなく財政局が組んだ義務的予算(骨格予算)のもと、なんの目的をもって市長の座に居座り続けるのか、理由がまったくわかりませんし。私たち議員も、市長座に物質的に座っているだけの首長に和歌山市の方向性、将来ビジョンを問いただすことも全く意味のない行為になるのです。


くどいようですが、首長とは政治家であります。


民意を受け、市民との公約を果たすべく和歌山市行政に「生」を吹き込み、行政事業を「動」と変えていく。その根源となる予算編成を放棄するものに、首長としての権能はもはや皆無だということであります。大橋市長は即刻辞任し、和歌山市を新しいリーダーに委ね、26年度予算に民意を注入すべきだと思います。


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