財政調整基金取り崩し!? | 和歌山市議会議員 戸田正人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

平成24年2月定例和歌山市議会が本日開会しました!


歳入・歳出約2727億円(うち一般会計約1317億円)の当初予算が発表されました。


一般財源歳入1317億円のうち主な歳入は、地価の下落にともない固定資産税収入が4.7%(247億)の減になりましたが、法人市民税は5.9%(59億)は増、個人市民税は0.4%(177億)の増となったとされています。


増収の中で特に興味深かったのが「市たばこ税」です!


近年の自主的な禁煙ブームや公共の場での禁煙エリア、またタバコの値上げなどで市たばこ税の収入が減少されるものと個人的に思っていたところ、結果はその逆で約3億2千万円の増収だったことが分かりました。


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歳出は義務的経費以外は防災・教育・福祉などが主なもので、新規事業は特段目立ったものは無く、こじんまりした特徴のないものでした。


市民の夢と勇気、そして希望の予算には程遠いものですね^^;



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さて、各新聞には財源不足のため「財政調整基金」を取り崩す!などの見出しで報道されていました。


市民の方がその見出しを読むだけでは、まるで銀行に預けている定期預金口座を取り崩して財源の不足を穴埋めしているよう見受けられがちですが、全くそうではありません。


「財政調整基金」とは年度間の財源の不均衡をならすための積立金で、毎年度末に余剰金を繰り入れしたり、当初で取り崩したりする性質のもので、地方財政法で設置が義務づけられている基金なのです。取り崩したからといって、さほど問題視する性質のもですはないのです。






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具体例を挙げますと・・・


和歌山市では平成23年度末で約26億円の余剰金が発生し、全額財政調整基金へ積立しました。その結果、残高は一昨年前の平成22年度より9億5千万円増の74億7千万となる見込みなのです。


そして24年度の当初で23年度末残高の74億7千万円のうち約10億4千万円を取り崩す(新聞等で報道されている数字)というものです。


そのような感じで、あくまでも歳入歳出の調整基金であり、積立、取り崩しを年度ごと繰り返すものなのです。


通常、一般財源の10%にあたる財政調整基金を積立しているのが健全と言われていますが、和歌山市は5.67%の比率で基金を積み立てしており、特段心配する必要はありません。


いずれにしましても、財政に余裕があるという見解ではありませんが、悲観して消極的になる必要もなく、市民が夢と希望を持てる行政運営を期待したいものです。