～八田興一（はったよいち）記念館～
３日めには台湾新幹線に乗って台北市から台南市へ向かいました
正式名台湾高速鉄道、最高速３００キロ/Hで日本として新幹線の車両技術を輸出、現地導入した始めての事例なのです、車両は７００系の改良型で、外観、内装共に日本の新幹線とほぼ同じ見えます
さて、私達の目的は鳥山頭ダムと八田興一記念館への見学でした
鳥山頭ダムは日本人技術者であった八田興一により策定され、嘉南地方のかんがい用として建設された
八田興一は金沢市出身の技術者であり、当時日本政府の命を受け、干ばつに悩み続けていた嘉南平野に万里の長城の約６倍以上の長さの灌漑水路を築き上げました
そのため土は肥え、水不足が解消し塩害もあった不毛の地に農作物や緑、そして治水をもたらし、嘉南地方の人々にとってはまさしく命の水となったのです
八田興一はその後のフィリピン沖調査中の貨物船にて、アメリカ軍の雷撃により亡くなりましたが、その遺骨は鳥山頭ダムの近く葬られ、八田興一の銅像はいつもダムを見守れるように建てられていました
八田興一は植民地である台湾の人々に対しても平等に接し、台湾を日本と変わらぬ情熱でインフラ整備を行ったのでした
今、台湾国民に愛されるのは元より、台湾政府にて八田興一記念館を運営し、功績を語り継がれているという紛れもない事実があるのです
台湾を一部の人々が日本の「植民地」支配だという言葉でくくってしまう悲しい表現もありますが、こうやって日本人である八田興一を称えてくれている事実が本当の歴史を語っているのではないかと私は思います
またひとつ私自身が日本人であることを誇りに思った瞬間でした
～ブレイクタイム～
☆神奈川県議会の根岸孝之議員と☆
～国民党本部と民進党本部～
台湾は来年１月に大統領選挙が行われます、日本と違いアメリカのような国民が直接選挙で選ぶものです
町は選挙ムード一色で、私達一行も国民党本部と民進党本部（日本でいう自民党と民主党みたいなもんかな･･･）の各政党に表敬訪問いたしました
台湾の政権与党で国民党本部に訪問し、党を代表する議員さん達から国民党の政策などを勉強させて頂きました
中でも、女性議員である蕨枚沙議員は
「日本には六本木などの町や子ども手当てなどの女性の目線から見た街づくりや政策を学びたい、しかし今後の台湾は大陸（中国本土）に向かって産業や経済発展を遂げて行きたい」という発言がありました
私はその発言に対して質問に立ちました
「人的や生産力で言えば大陸（中国）と組んで行くというのは理解できますが、日本には台湾の若者が好むファッション、音楽、芸能、アニメといった産業があります、中国に目を向けるだけではなく日本に対しても目を向けていくといったビジョンはお考えないのですか？」
蕨枚沙議員は「私は個人的にもキティちゃんが大好きですし、台湾の若者は日本人のファンションや音楽の影響をかなり受けています。もちろん、その分野においては日本と深い関係で交流していかなければならないと考えています」とお答えいただきました
私達、若い世代の交流が必然性を帯びてきた昨今でありますが、先輩達が築き上げてきた強い絆があるからこそ、今の日台関係があるのだという事を忘れてはならないと感じました
意見交換会終了後、蕨枚沙議員との固い握手とGOOサイン！？（笑）で将来を約束！！！
次に民進党にも表敬訪問し国民党同様意見交換会をいたしました
台湾を学ぶ～③に続く
☆台湾政府外交部亜東関係協会秘書長の黄さんと☆