故障だらけのクルマの安らぎ(^_-)-☆ | todakaclのブログ

todakaclのブログ

呼吸器内科開業医(救急救命15年/呼吸器40年)
折々につぶやき珠に【大声カモ(*'▽')
当面【gooブログ】で消失した過去ログ掘削が主です

2010/8/10 5:00 初出文

 

その前に、HOTなのでその話題から。

 

8月1日、選りによって福岡一混雑する大濠公園の花火大会の日に、私たちのバンド【JFK&M】の2nd.Live公演しました。大盛会に終えることができました。いらっしゃった皆さん、来れなかったけど聴きたかったとか、遠方から声援メールくれた方々に感謝。満杯。

薬院、18時から、だったから観客してくれた方々には混雑少し「かわせた」かまお。←「かわす」には漢字がないらしい、プチ蘊蓄。

 

壊れる と 安らぎ

充分、不思議な組み合わせですよね。ま、理解しやすくするために、わが愛車の紹介から。単にボロ車なのに自慢気味のホントのクルマおバカの自己紹介かも。

あっさり、何VIP車のことこれ見よがしに語ると思う方は、今ひとつクルマ好きの心意気がわからないかとは思うが、誤解を恐れず。

 

1992年式、メルゼデス・ベンツ300E:形式呼称「W124」

ベンツのミディアム・クラス3世代目で1985年(小生の医師人生の始まりの年)デビュー。その準最終形。準というのは1994年のDOHCエンジンのE320が、W124の完全最終形だからだ。

準と小生がこだわっているのは、初期型のSOHCエンジンが載っかってる分でラストだからです。

 

メカに興味がない、苦手ってかた、跳ばしてください。

SOHCというのは何かというと、single over head camshaft

の略称で、吸気バルブと排気バルブを1軸のシャフトで開閉するため、きめ細かくタイミングをずらせないので、高回転を効率よく使えないという弱点があり、それを改良したのが、当世当たり前のように、そう770ccの軽自動車にさえ採用されてるdouble......なんです。

負け惜しみでなく、代わりにSOHCは、低回転での拭け上がりと、そのトルク(軸をまわす力:加速力に直結)バンド:帯域の幅広さに優があるのです。

だから、DOHCのオーナーたちは一般道での最大馬力を味わえないストレスを、高速道路でびゅんびゅん飛ばすことで発散してる傾向が多々。

W210というnewBENZ_Eクラスしかり、BMW3シリーズしかり、S・Cだってそう、最近参入してきたアウディA4もそうだな。

そうそう、国産だって日産スカイライン3700ccノーマル、その兄弟のフェアレディZ。車格がシフトするけどフーガ風雅(セド・グロ後継)もそうだな。

トヨタだってnewクラウンのアスリートとか、マークⅡの9代目くらいになって名称かえたマークⅩエックスいずれもハイパワー3500cc。もちろんレクサス・ブランドになるとLS,GSその他殆どのラインが、オーナーたち高速道路だけはかっ飛ばせるとウキウキハンドルを握ってる。

 

本田、マツダ、三菱、スバルがなぜでてこないかって?

だって、FFは前輪でクルマを引っ張る駆動力を地面に伝えるという構造がネックで、基本アクセルを踏むたびにクルマってのは、後輪の方に重量が行き、前輪は浮き足立って、微妙ながらもトルクをロスするために、胸のすくような高回転のトルクたっぷりのDOHCの恩恵がスポイルされるから。

だいたい、FFてのは、構造の複雑さと引き換えに、エンジンから後ろの車体を自由に作れるという取り柄で、ファミリーカーとかワンボックスをつくるために、40年ほど前ホンダにはじまり、マツダとかが苦労して、FR後輪駆動に運転の癖を限りなく近づけたもの。

 

あぁっ、いつもどおり逸れた。

で小生が何ゆえわざわざ時代遅れのSOHCに乗り続けるかというと大きく二つの理由を明確に語れる。

1)低回転・低速でのトルクにゆとりがあるため、街乗りで自由に加・減速をコントロールしやすい特性。本来・本質的なもの。

2)整備性がよい。そうsimple is best部品が少ない分、故障の確率が低く、いざというときも修理の手間が少ない。つまり維持しやすい。

マニアックなことを話せば、高回転の伸びなんてのは、常日頃充分に高回転を使う癖さえつけてやれば、5000とか6500rpmくらいはすぐに吹けてくれるようになる。

私にとっては弱点がほとんどないエンジンなのだ。

しいて言えば、こないだ18年・14万kmの負荷は、ただの鉄の塊には疲弊の元なので、さすがにトランス・ミッションそのもののオーバー・ホールをせざるを得ず、そのときに代車でのった1994年式E280のエンジンは、さすがに高回転では「くぉーん、ふゅーん」といい音を奏でていた。のだけはうらやましかったかな、あはっ。

 

もう一つ、此れに乗り続けてるのは、1990年の後半にバブルはじけちまって、クルマってのは基本設計が7年ばかりかかるので、微調整の2,3年というのもあいまって、95年あたりからのクルマは国産はもちろん、日本で売ることを目指した外車(ふる~ぅ)たちは、廉価版、リサイクル部品の多用。要はプラスチックの木目もどき・メタルもどきだらけが始まりに、

贅を尽くして、儲けがあんまりない高級車作りを、あのベンツでさえ止め・舵を切ってしまった。

安っぽいんだ。

これは、ものすごいふるいビンテージ車に乗ってる方も、私らくらいのせいぜい20年ものに乗ってる者も、メーカーの種類を問わず嘆き、買い換えない。

ってのが、マニア。

 

これやってると、表題が日々の行事みたいになる。

いまの国産車は壊れん・故障せん。だから、朝一発でエンジンがかかる。何も考えない、当たり前だと思って日々の通勤に使ってる。何の不安もない。かからんかったりすると、大事件・強力クレームものだったりする。

わが愛車は、去年2009年11月の車検までの約2年とその後の半年。

なんとなんと、朝かからないのは1ヶ月に一度くらい、それもパーキングからニュートラルに入れ替えれば復活するというなんとかなるレベルだったのだが、

恐ろしげな事件が。走行中にスコンっとエンジンが止まるのだ。殆ど決まって路地に入ろうと20kmくらいに減速して左にハンドルを切ってるときに、そう月に1回からその日に限って5回までまだらにおきる。

クルマ屋に持ち込むたびに、なんとなく回復してるのだが、再びドック入りの羽目に。

やっと3月に解決してみれば、4速オートマ(これまた古い・少ない)なのだが、そこのチェンジレバーの電気的接点が磨耗して、気まぐれにとまってたんだそうな。

ああ(嘆き)、思い起こせば、私の運転の仕方の性で。つまり、小生もともと2輪のかなり早いライダーだったので、名車ヤマハRZ250を駆って9年間も6速ギアを駆使して大学でいた鹿児島の隅々のロード、故郷宮崎への往復、大学仲間との長崎日帰りちゃんぽんランチ行、弟:浩司とつるんでの四国一周5泊6日、厳寒の阿蘇越え。

その後の、シャレード1000ターボ、サバンナRX-7(FC3S)、スカイラインGTS-t(R32)いずれも5,6速マニュアル。

いかんせん、その名残で、おとなしいミディアム・ベンツのセダンらしからぬ、Dレンジ固定でなく、3速基本の、たまにD(4)、ごくまれに2速固定なんてやるもんだから、本来の設計の一番過酷な、普通のドライバーの3倍から5倍はシフトレバーを動かしてた。のが原因らしいと意見が一致した。まれな摩耗だぁ。

 

この故障がイットウ一等こわかった。数年前、年に1,2どくらいの散発のころでも、折悪しく年末年始に家内の方のご両親の計らいで、31,1,2日を熊本のリゾート・ホテルで過ごし、女性陣のお休みを提供するという習慣が5,6年続いていた。その31日丘の上にあるホテルへの国道からの侵入路で1回、玄関まであと私道の100mで1回、エントランスで荷おろしをして駐車場に向かうとき1回止まっちまった。すぐ復帰ていうのは、手馴れたもんで、ニュートラルで始動すれば一発なんだけど、几帳面な家内が反応してしまったのが痛い。

2日の帰路、義姉の運転するクルマは高速で、信用失墜の愛車は一般道、大牟田、久留米の近郊でだだぴろい平野にやや道を見失いながらも、ようやく大野城、春日方面にたどり着いた。

そこから、プチどじを演じた。都市高が堤あたりまで通っていたので、都市高の下道があるはず、そこをといったら、現在2010.8でもそうだが用地買収の困難だったのか板付と野多目との間には下道が存在しなかったのだ。右に左に見失ったり、小高い都市高のコンクリートの帯を見つけては近づいたり、まあ、のたうちまわって野多目からの道路にほっとする始末。

もちろん、3号線から板付けに曲がったときも、1回とまった。あははっ。完璧、演出満点だなや。

当時は、状況からして、ロングドライブ後の低速時の冷却不良かと思ってた。

 

で思い出したことを。

その年越し、信用失墜は、その前の年にも。

都市高を西公園から天神に向かうつり橋の手前で上り坂を加速でアクセルぐいっと入った瞬間から、ボンネットの左前・フロント左くらいから、しゅわしゅわっと白煙が。だましだまし、このままで大宰府から高速はヤバかろうと、月隈でおりて、スタンドによる。開けてみれば、もちろんラジエターからの水蒸気・湯気。

くだんのラジエター周りを見回してみれば、なんと。

排流用のホースの付け根のラジエターにがっちり付いてるはずの強化プラスチックがボロボロ。でホースがすっぽ抜けていたのだ。

何したか。31日なのである。なんとか100kmの熊本まで持たせようと、その短めになった取り付けプラスチック部に、ホースを区分け込ませ、運良くあった金属製の〆帯でぎゅぎゅっと締め付け、中途にあったコンビニで、自然水2L ボトル3本ばかりトランクにホオリ込みいざ出発。無事、熊本。岐路も無事。

4日持ち込むと、感嘆されてしまった。もち10日間のドック入り。きゃ。