咳喘息】現在の解釈2024.4/2投稿す | todakaclのブログ

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呼吸器内科開業医(救急救命15年/呼吸器40年)
折々につぶやき珠に【大声カモ(*'▽')
当面【gooブログ】で消失した過去ログ掘削が主です

アーカイブ見てて気付いたので現況の戸高の説明を追加しておきます。

 

咳喘息をテレビでペラっと語る先生方の情けないこと【咳をする喘息】だと。国語かよ小学生の読み方やろ学会が15.20年前米学会と同時期に困ってる方の救済のためにひねり出した隙間の病気なんだが、【喘息にかなり近い病態だが【咳】だけで済んでる】が掴みの病状。喘息には至ってない咳だけで済んでる。何年も長患いの喘息の始まりの初期のものなどではないことを理解してないからこりゃ毎月の通院させようとか念じるのやめてほしい。学会の【咳喘息cough variannto aztma】の定義、機序、治療の方向性まるで読みもしないで三文字見てあぁ喘息の亜型やろうとか貧相な知性で分かったつもり並んで、低知性よりも不勉強なところに咎めありき。何のための最高学府卒からの国家資格なのか。困ってる人に寄り添う努力ゼロ。

 

具体的に経験者にはすぐ通じるのだが、喘息は骨子が息が吸えない困りごと。吸いずらいから吸うのにチカラ努力を要する、果ては空気がゼリーのようになって入ってこない酸欠で死ぬかもという吸気に強く症状が出る病気【本体は逆説だが

片や咳こんでる方は、数クール咳こみが続きその間自由に息が吸えないという息苦しさを味わう。喘息の吸えないのとこれを厳密には区別しなくてもよい。要は考えてみればわかることで咳の弾込めにその前に一塊の空気吸ってるから咳をだせるわけで、肝心のところで息は吸えないのではなく吸ってるから往復するから咳こむので随分と違う。

 

その咳や咳こみは憎たらしいけど防衛軍で気管支の内壁を整えるのにひとしきり懸命に襲ってくる形でさらなる悪化を防いでる。から、喘息本家の人ほど重くない気管支の弱さもそこそこと若干の安堵があるかと。気管支弱いけどその中ではタフ?なほうだと立ち位置を確かめてほしい。

 

長引くのは気管支の薄い表面だけの炎症なのでノド咽頭ほど治すチカラに長けてないし生物史でいうと両生類がやっとの思いで空気中の酸素を取り込むために浮袋から発達させた未熟肺と食道近辺につくったクダ気管支は最後に作られただけあって作りも機能も未発達。強い咳払いや咳こみ意外に清浄化ができない。大腸という最古の臓器は毒素を取り込んだとみるや下痢・おう吐でたいがいに出せば生き残れる率が高い【なまこを連想してほしい

 

炎症】本家喘息は気管支の慢性炎症が3定義のひとつ。炎症というも菌ウイルスやアレルギーとは決めつけない極端な言い方をすれば外気や環境、患者の免疫や体力の総合的な要因でおきてるから治すことに治療主眼で発達した

で、長引く咳は急性炎症。上記のライト版ととらえると治療の方向性が見えてくる。

【因みにアレルギーは5%くらいでしかない。【石川福井あたりの先生方が研究して分離した【アトピー咳嗽】というのがある。臨床の現場では抗アレルギー剤抗ヒスタミン剤を使うとみるみる治るので治療的診断の典型だしその方は幸運なひとりと思ってよいだろう。

なんでもすぐアレルギーとその場しのぎは医師患者いずれにも不利益~治る道筋で遠回り

抗菌剤も(-ω-)/どだい5年ほど前に学会がむやみに処方すると耐性化して本人の直接的不利益と社会全体への耐性化あるため5~10の化膿性扁桃炎や副鼻腔炎などはっきり常在菌や感染菌とわかってるケース以外使わないようお達しがあったはず。

50年前の抗生剤神話は理論的には葬るべきもの【患者さんもこの辺をこころえてほしい

 

以上、何度か長引く咳で困った方々への基礎。治療は個別性が肝要なので書けたらリストアップします、いつか。