ご無沙汰しております。アルペンの松村です。

 

 新歓期に入り、スキー部も新入部員獲得に向けて鋭意勧誘活動を行なっております。

 

 私も新歓イベントには極力参加しておりますが、小っ恥ずかしくてなかなか積極的に声をかけることができません。

 

 そのことを藪崎に指摘されましてまあその通りですなと思いつつ、あまり力になれていないような気がして申し訳なくもなってきます。

 

 今後ももちろんできることはやりますけれども難しい問題ですね😅 ということで新入生の皆さん、なんか人見知りしているおじさんみたいな奴がいるなと思われたら私ですのでぜひぜひお話ししましょう(懺悔)

 

 東大スキー部に入れば素晴らしい環境・仲間・集団に恵まれることは保証しますので、スキー経験の浅い方も上級者も、熱意あるキミの入部を楽しみにしています!

 


 

 そんな忙しい新歓期の折、私と梅根はその合間を縫いまして、白馬五竜スキー場で行われております Goldwin Camp に参加してきました。

 

 スキー業界では 3月~4月にかけて、スキー用品を扱う企業やレーシングチーム主催でファン感謝デーイベントが開かれる傾向にあります。


 豪華景品があったり豪華ゲストが登場したりと趣向はさまざまですが、今回は後者。いやもう後者に振り切れたのではというくらい豪華スキーヤーの面々が集結しました。

 

 アルペンからは W杯で大活躍中の小山陽平選手や加藤聖五選手、石井智也コーチなど、デモからもおくしゅんでおなじみ奥村駿選手や栗山未来選手など。業界をあまりご存知ない方にも伝わる表現をすれば、「いま日本で一番スキーがうまい選手」を集めるだけ集めたといった感じですね。

 




 アルペンチームは、午前に 25旗門ほどの長さでゲートトレーニング、午後には加藤選手と一緒に基礎練+8旗門ほどの長さで動作確認のゲートトレーニングというメニューでした。

 

 先ほど紹介したシニア選手の他にも、全中やインターハイで活躍し、今まさに世界に羽ばたかんとしている激ウマ高校生も参加しており、我々はたじたじしながらトレーニングしておりました。




 

 加藤選手の滑りですが、まずゲートどうのこうの以前にフリー滑走がうまい。当然ですがうますぎました。

 

 本日のテーマは「ダイナミックな滑りを生み出すための上下運動・板の乗り込み方」だったのですが、基礎練では、棒立ちの状態からビビるくらい滑らかな動きで外足に体重をかけていて、はぁこれが W杯プレイヤーの滑りかと感動した次第です。

 

 テーマ自体はいつもレーシングチームでやるテーマと近接していますが、意識するべき点や実際の滑りを見学して、知識がさらにブラッシュアップされました。

 

 ゲートトレーニングでは「中速練習」を行いました。低速ではないのでスピードが出てターン時の遠心力を感じつつ、フルスピードではないので基礎練の動きもしっかり意識できるトレーニングです。

 

 私には中速練習という概念がそもそも無く、想像以上に感覚が良くなって驚きでした。機会があればぜひ取り入れてみたいと思います。

 

 小山選手と一緒に練習する機会には恵まれませんでしたが、練習後の講演会で W杯プレイヤーとしてのメンタリティというものを垣間見ました。





 小6の頃に W杯で優勝すると決めて以来、スキー以外のことには興味がないと言えてしまうくらいスキー漬けで生活し、常にアルペンで活躍したい、ゴールエリアで観客を驚かせたいという気持ちで打ち込み続けてきたそうです。

 

W杯で優勝する。

その目標はブレずに今までやってきた。

 

 断言された時、背筋がゾクっとしたのを覚えています。この一言を聞き、全てを懸ける選手がいるというアルペンの一面があることを知れただけでも参加した価値がありました。

 

 長年、体格面や練習環境から日本人はアルペンでは勝てないと、そのような考え方が染み付いてきました。そこに正面から向き合い、そして打ち破ろうとしているお二人の姿を直に見る、貴重な時間になったと思います。

 

 講演会の最後に河野恭介コーチが自信を持って仰っていたように、世界で勝てるスキーヤーに「なれる」という強いメンタリティが必要だということでしょうし、我々のような(低い低い)次元に落とし込めば、ライバルに必ず「勝つ」という意識がまだまだ足りていないということなのかもしれません。

 

 シーズンも終わりが近づいてきました。できることは限られてきますが、また気持ち新たに、練習に取り組んでいきたいと思います。

 

それでは👋