東大への隠れ進学校 | 東大合格へわが子を導く「我が家の教育戦略」

東大合格へわが子を導く「我が家の教育戦略」

東大生の母親のブログです。
子供が東大に合格して分かったことは、「東大は、特別な子だけが行く学校でない。」ということです。ここでは我が家がたどった教育戦略をお話ししていきます。

●東大への隠れ進学校

あまり知られていなのですが、息子の在席する東大工学部には、15人程度の高専からの編入生枠があります。

今年は、14人が高専から編入し、そのうち7人が明石高専の出身で話題になりました。国立大学の工学部ならほぼ高専生を受け入れており、今、第3の大学受験ルートとして高専からの編入は注目されているそうです。

息子の友人の中にも高専出身者がいるのですが、彼らは優秀で、工学部の中でもキラっと光る存在です。実は、私は、この編入制度を息子が東大に入って初めて知りました。

実際、私と同様にご存じない方も多いと思いますので、調べてみました。

以下、「高等専門学校(高専)受験案内」からの要約になります。

リンクはこちら

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国立大学を何校でも受験可能
通常の大学入試では国公立は前後期の2校しか受験できません。しかもセンター試験の足切りがあります。一方,高専からの編入では日程の許す限り国立大学を何校でも受験できます。通常の大学入試に比べてチャンスは大きいのです。

比較的やさしい試験
高専生向けの編入試験は,一般の大学入試と比べて易しいといわれます。

編入試験ではひねった問題が少ないことからです。高専の教科書で習った内容がそのまま出ることも多く,普通の大学入試と比べれば対策は立てやすくなっています。

予備校は不要
高専からの編入では予備校(塾)に通う必要は全くありません普通の大学受験をするためには予備校の費用は少なくとも年間数十万(場合によっては100万円以上)は掛かるのですが,編入試験ではこれが浮くので経済的にもお得です。

東大・京大も編入可能
東大,京大にも編入は可能です。というよりも国立大学の工学部ならほぼ高専生を受け入れてくれています。やはり普通の大学入試では超難関なこの2校は,編入試験でも難関であることには変わりませんが,普通の大学入試に比べれば合格しやすいでしょう。

入学年度は基本的には3年次
基本的には,高専からは大学の3年次に編入できます。ただし,東大および京大など一部大学は実質2年次編入ということになっています。またたとえば,東工大,千葉大は3年次編入なので通常2年間で卒業できます。

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ちなみに明石高専からは学生163人のうち7割強に当たる約120人が進学し、うち約90人が国公立大学などに進むそうです。

編入先は東大のほかにも大阪大15人、神戸大14人、九州大4人、京都大、北海道大各2人、東北大1人といった旧帝大などが並びます。

これを知って、私はちょっと考え込んでしまいました。

息子の周りの中高一貫出身の生徒は、子供の頃から中学受験をし、中高の間も東大に入るために鉄緑会やSEGなどの中高一貫校専門塾に通っていた子もめずらしくありません。

遊び盛りの子供時代に毎日の塾通い、中高時代も塾の宿題に追われ、10年間という成長期の大切な時間を勉強づけで過ごして、東大に入学してきます。

それに対して、のびやかな子供時代を過ごして、結果的には、東大の卒業証書を手に入れる子もいる。

そして、東大に入っても、高専で学んだ専門的な知識のバックボーンで、周りから一目置かれる存在でいられる。

これは、ある意味理想的な教育環境なのでは、ないでしょうか。

わが子に与えた教育は、はたして最良であったのかと、しみじみ考えさせられてしまいました。


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