●受験勉強とコップの水
私は、受験勉強はコップに水を満たすようなものだと思います。
学校によっては、コップも大きいし、ちょっと変わった形をしていたりもします。でも、そのコップに必要な量を入れてあげれば、必ず合格できるのです。
たとえば、得意科目の水は、大量に入るし、不得意科目の水は少ししか入りません。どの教科からどのくらいの水を入れるのかを考えるのが受験の大切な戦略です。
ですから、このさじ加減を間違えると、合格は遠のいてしまいます。
よく言われますが、「入試は、総合点」です。
この点を中学受験では、よく分かっていませんでした。だから、できない国語のことばかりに神経が行ってしまい、大量に時間を投入してしまいました。
たとえ、どんなに難易度の高い学校でさえ、すべての科目を平均的に得点する必要はないのです。
国語の話はこちら
たとえば、東大でさえオールラウンド・プレーヤーである必要はありません。
息子の周りの東大生には、文系なのに国語が苦手で数学で高得点をたたき出して入学する子、理系なのに数学がさっぱり伸びずに英語頼みで合格する子もたくさんいます。
改めて息子の2回の受験を振り返ると、この2つが重要だとしみじみ思います。
- 得意科目の点数を伸ばし、高得点を期待できる科目に成長させること
- 不得意科目に関しては、ある程度の限界設定をし、苦手克服のために大量の時間を投入しないこと
誰しも、得意科目を勉強している時は楽しいし、どんどんはかどりますので時間効率が高まり、その結果、さらに一層伸びていきます。しかし、その反面、伸び悩む苦手科目を克服することは、本当に苦しく、時間効率もきわめて悪いものです。
もちろん、受験で穴をなくすことは、重要です。誰もが得点できるところで落とすことは、不合格一直線です。でも、ある程度のところで線引きしてしまうことも必要です。できない科目をずっと深追いしているとタイムリミットになってしまうのです。
また、中学受験では、親の立場で見ると、あともう少しこの教科が得点できれば、合格できるのにという切ない気持ちから、つい子供に無理をさせてしまいます。結果、子供の気持ちが一杯一杯になってしまい、得意科目の水も入らなくなってしまうこともあります。
子供の心を疲れさせないというのも、中学受験では、大切なことです。
時間を上手に使って、十分息抜きをさせて、頭を常にリフレッシュさせてあげるように心がけてあげれば、いい結果が自然とついてくると思います。
これも、私のつらい失敗から出たもう1つの教訓です。
我が家と違って、中学受験がいい思いだったというご家庭もたくさんあります。受験を通じて子供との絆が深まり、最後には感動の「桜咲く」というご家庭もたくさん見てきました。
ですから、どうか、お子さんの気持ちを一番に考えて、受験勉強というコップを上手に満たしてあげてください。
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