■国連事務総長、「制御不能に陥っている」と危機感
国連のグテーレス事務総長は3月25日、会見を行い、アメリカとイランの戦闘をめぐり「この戦争は制御不能に陥っている。指導者たちも想像していなかった境界線を越えてしまった。事態はあまりにも行き過ぎている。今こそエスカレーションを止め、外交を始める時だ」と危機感を示し、イランに対しても近隣諸国への攻撃をやめるよう、双方に訴えました。
■国連事務総長、中東紛争巡り特使任命
そのうえで、グテーレス氏はイラン情勢に対応し、紛争終結に向けた取り組みを支援する事務総長特使を任命したと発表しました。
事務総長特使に任命されたのはジャン・アルノー氏で、これまでに南米コロンビアの内戦の和平交渉やアフガニスタン情勢などを担当したベテラン外交官ということです。
また、グテーレス氏は記者団に対し、中東地域や世界各国の当局者と緊密に連絡を取り合っており、対話と平和に向けた数々の取り組みが進行中だと述べました。
これらの取り組みを成功させる必要性を強調し、ホルムズ海峡の事実上の封鎖が長期化すれば石油・ガスに加え、作付けシーズンの重要な時期に肥料の輸送が阻害されると警告。外交による解決を訴えました。
アルノー氏は30年以上にわたり国際外交、特に和平交渉や調停に携わってきた経験を持ち、直近では2021年にアフガニスタンおよび地域問題に関する事務総長特使を務めたということです。
【出典参考】2026年3月26日配信「TBS NEWS DIG」、「Reuters」