ウキウキ鳥見日記 -14ページ目

ウキウキ鳥見日記

バードウォッチングの日記です。


キマユホオジロ

私が好きな野鳥にキマユホオジロというホオジロ科の鳥があるが、渡りの時期に日本海の島に行かない限り見られる鳥ではない。

1980年5月4日に長崎県対馬の佐護で見たのが唯一のキマユホオジロの観察体験だ。

今回、ゴールデンウィークを利用して日本海の島、石川県輪島港の沖合50キロに浮かぶ舳倉島に妻と二人で行き、キマユホオジロを実に43年ぶりに見ることができました。


2023年5月3日午前2時半に取手の自宅を出発、柏ICで常磐道に乗り、三郷から外環道、大泉から上信越道に入り、松井妙義ICで高速を降りて国道18号で碓氷峠を登って軽井沢ヘ。風光明媚な浅間サンラインの信州ドライブだ。

軽井沢を過ぎた辺りで車の前方の上空をヤマドリが横切った。ヤマドリが飛ぶなんて凄い。さすが浅間サンラインだ。

戸隠そばを食べる計画なので、お店が開く前の時間潰しで上田城跡の真田神社を参拝してから戸隠高原ヘ。

戸隠そばで一番開店時間の早い(淳平調べ)「そば処よつかど」で天ざる蕎麦を頂きました。美味しかった。

戸隠高原はブナカンバ広葉樹林帯の奥日光のようないい感じの高原だったが、奥日光にはない要素が3つある。忍者と神様と蕎麦だ。

国道18号に戻り、妙高高原町など通り、直江津で北陸道に乗り、ガソリン補給のために富山で高速を降りた。

富山からは高速を使わず氷見を経由して石川県輪島市のホテルルートインに到着したのは17時ぐらいだった。


翌5月4日は朝市を見学してから船で舳倉島ヘ。

10時半頃上陸して、すぐに探鳥開始だ。

前回舳倉島に来た2019年4月28日はキビタキとオオルリだらけだったが、今回は一般種の大きな群は見られない。

磯沿いの道ではタヒバリを4羽ほど見た。

水場では30分ほど待ったが現れたのはシメだけだった。

民宿つかさ周辺の木の梢には数羽のコサメビタキが活発に動き回っている。群れの中にノジコ♀を発見。これは嬉しかった。


どうも低調だし、甲板でゴザに座るのは嫌だから早めに船に乗ろうと13時半には港に戻り、海女さんの作業場の自販機でコーラを買ってベンチに座って飲んでいるとエンベリザの5羽ぐらいの群れが盛んに採餌している。何かな? 双眼鏡を向けるとキマユホオジロだった。



わ、キマユホオジロ! これは嬉しい。
「わあ、カワイイ」と妻も大喜びだ。
眉斑の黄色がオシャレだ。
ここにはシメとジョウビタキ♀と夏羽のアトリも居着いていた。
いつの間にかバードウォッチャーが5人ぐらい集まって来ていて、その中の一人のご婦人が「向こうの岬にとんでもない珍鳥が出たわよ」とおっしゃる。「もう一生見れない鳥よ」「それは何ですか?」と聞くと「ハシグロヒタキ」とのこと。
私には珍鳥の出現情報を聞いて駆けつける習慣がないし、見に行っていたら船の席がなくなるのは確実だから、岬には行かず乗船した。

その晩は富山のルートインに泊まり、翌5月5日はどこにも寄らずに高速使わず11時間かけて自宅に帰った。

テレビで船橋の三番瀬(さんばんぜ)海浜公園のニュースが流れ、毎年冬に大きな群れで来ていたミヤコドリが近年は夏に小さな群れで来るようになったとのこと。

ミヤコドリかあ、まだ見てないな。今なら季節もいいし、三番瀬行ってみよう♪

という訳で、先日三番瀬に行って来ました。

愛車のスイフトRSハイブリッドが傷直し中なので代車で高速に乗った。

代車もスイフトだが、ナビが付いてないのでスマホのナビで行ったけど、声だけのナビだと外環から京葉道路が怖かった。

三番瀬海浜公園の駐車場への入り方がよくわからず、何回か入り口前を行ったり来たりして、ようやく駐車したのは12時頃だった。ちょうど大潮の引き潮のピーク時だ。

広大な干潟を前にして、「あ、長靴忘れた」と思ったが、潮の引いた干潟は固くて普通の靴でも水が入って来ることはなかった。

右方向が広いし、バードウォッチャーも遥か彼方に何人かいるので、干潟の上をプロミを担いで右方向へ向かう。

途中、帰ってくるおじさんに声かけられた。

「ヒメウズラかい?」

「いえ、ミヤコドリがいるって聞いて来たんですけど」

「ミヤコドリはいないなあ。今日はヒメウズラだよ。ヒメウズラ若が一羽いるんだ。朝のうちはプロも写真撮りに来てたよ」

「ミヤコドリ、いないんですか?」

「今は完全に潮が引いてるからね。満ちてくれば現れるかも。それよりヒメウズラだよ」

ヒメウズラシギも見たことないけど、そんな識別の難しい鳥よりも一目で分かるミヤコドリをまず探そう。

三番瀬の右端近くから汀線付近をプロミでなめていくと、1羽のミヤコドリがすぐにプロミの視界に入った。

やった! 見たことある鳥が一種増えた。

これで291種。300種まであと9種だ。



写真は撮ってないので、いつものようにフィールドガイド日本の野鳥から高野さんのイラストを掲載

それにしてもコーワのプロミナーの解像力は凄い。肉眼では点にしか見えない遥か彼方のミヤコドリがはっきりくっきり鮮明に見える。観賞レベルの見え方だ。

それと、プロミの視界にカラスが入った。このカラス変だ。首の後ろの色が淡いからコクマルガラスではないかな?ずんぐりしてるし。

3羽いて、3羽とも同じように首の後ろが淡いから個体差ではなくコクマルガラスなのだろう。292種目だ。



ヒメウズラシギは見つからなかった。


帰りは高速怖いので、一般道を通って帰ったのでした。


バードウォッチングに必要なものは、「フィールドガイド日本の野鳥」と、7~10倍ぐらいの双眼鏡だ。
あと、タカの渡りや干潟のシギ・チドリなど遥か遠くの鳥を見る場合は、20~30倍の望遠鏡が必要だ。

ところで、望遠鏡の画質を損なうのは色収差だ。
大学一年の時に野鳥サークルに入って鳥を見ていた時、使っていた望遠鏡はコーワのプロミナーの20倍だった。胸にはニコンの8倍双眼鏡だ。
プロミナーは、非常に鏡筒が長いのでまったく色収差が感じられずハッキリクッキリの高画質だった。
ただ、それの重いこと重いこと。
スリックの大型三脚に付けて担いで野山を歩き回るのは辛かった。
プロミナーは、射撃競技で的に当ったか確認するための望遠鏡(スポッティングスコープ)で、本来据え置き型であり、バードウォッチングで担いで野山を歩くなんてメーカーのコーワは想定してなかったのだ。
翌年、大学2年生の時に、ニコンがバードウォッチング用を前面に押し出した望遠鏡を出した。
フィールドスコープと名付けられたそれは、対物レンズから接眼レンズまでの長さがプロミナーの半分ぐらい(30センチぐらい)しかなく、素晴らしく軽かった(アイピース込みで1,030グラムぐらい)。

↑これがフィールドスコープ初号機。ネットで検索しても情報がでて来ないのは、ニコンは黒歴史としてなかったことにしているのかな。

天下のニコンから重さも長さも半分の望遠鏡が出るという事で、私は大喜びで、プロミナーは後輩に三脚ごとあげて、フィールドスコープとそれにあった小ぶりの三脚に乗り換えた。
世界のニコンが作ったフィールドスコープだから、画質はプロミナー並みに高画質だと信じていたが、使ってみたら、あれ?と首をかしげる画質だった。
物の輪郭が滲んだように汚ならしいのだ。色収差のある画像を初めて見たわけです。
やがてフィールドスコープはEDレンズ(特殊低分散ガラスを使い色収差を低減したレンズ)を採用したまともな画質のやつが売り出されたが、買い替える金などなかったから、いまだにニコンを恨みながら、毎年のように10月に色収差のひどいフィールドスコープを持ってタカを見に愛知県の伊良湖岬へ行ってるのだ。
いつかプロミナーに戻ってやるぞ!と思い続けて38年。
子供たちも給料を貰うようになったし、いよいよフィールドスコープからプロミナーに買い換える時が来たのかなと思い、妻に「俺ってば、バードウォッチングを趣味にしようと思うんだけどいいかな?」
妻は「うん、いいよ」
「バードウォッチングが趣味なら、プロミが必要なんだけど、買ってもいいかな?」と慎重に妻に言うと、妻は「プロミ?もうあるじゃん」と言った。
「いやあれはニコンのフィールドスコープといってプロミではない。プロミとは、コーワのプロミナーのことだ」
「欲しいなら買えばいいよ」

というわけで、一昨日の日曜日、柏のビックカメラでプロミを注文したのでした。今日届くのだ。わくわく。
コーワのカタログを見ると、時代の変化は凄い。プロミはバードウォッチング用途を前面に押し出しており、射撃用途などまったく無くなっている。
使っている野鳥の写真は、双眼鏡コーナーも含めて、オジロワシ、オオルリ、ギンザンマシコ、シメ、コルリ、メジロ、ノスリ、セイタカシギ、モズ、オシドリ、コサメビタキ、カワセミ、ノジコ、ツミ、アオバトと盛りだくさんだ。
バードウォッチング用途としているので、小型軽量化を果たしていて、素晴らしい。
買ったのはTSN-664M PROMINARだ。アイピースは30倍ワイド。
クラス最高レベルの明るさと光学性能を謳ったスタンダードモデルだ。
まあ、プロミの一番人気の機種だから間違いあるまい。