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前回は下位層からの叫びについて書きましたが、今回は上位層の親御さんのお悩みについて書いてみたいと思います。


まず上位層のラインを
SAPIX偏差値60以上、アルファクラス在籍くらいとして話を進めていきたいと思います。


四谷大塚ならば偏差値65〜70くらいになるのでしょうか?

男女御三家を狙えるレベルです。


次男が受験した2020年SAPIX偏差値は

男子が

筑駒70 灘68 開成67 麻布62 駒東58

女子は

桜蔭62 女子学院61 


60以上あれば

周りに羨ましがられる中学に手が届きます。


「偏差値60あるなら十分じゃん。何を悩むことがあるのよ!」

と思いますよね?

私も今はそう思っています。



少し話は逸れますが

上位層の親御さんは皆さま穏やかであり、子供の受験に対しても感情的にならずに冷静に対応できると言われています。


先日、プロ講師の方のブログを拝見すると「優秀な子の親御さんはおおらかです」と書かれていました。


確かに

中学受験マンガの「二月の勝者」でも、島津家はちょっと置いといて、前田花恋ちゃん、直江樹里ちゃんや上杉くんの親御さんは我が子を心配しながらも落ち着いていて、理性的に対応されています。



これはあくまで私の主観ですが


親がどうこうの前に

「子供が優秀だから」

親は慌てることなく、おおらかになれるのではないでしょうか?


成績良ければ

イライラする必要ないですもんねキョロキョロ


…と思ってしまいました(私のヒガミ?滝汗




それはさておき


上位層の人たちは

優秀でありながら、さらなる高みを目指しています。


上しか見ていません。


自分がどのくらい底辺から高いところにいるかを意識せずに、上ばかり見ています。


αレベルでも段階がありますから

偏差値70以上が常連というテッパン組以外、悩みは尽きないのではないでしょうか。


例えば持ち偏差値64だったとすると

麻布は余裕なわけです。


下位クラスから見るとそれだけでもう後光がさして見えますし、羨望の的です。



ですが、もう少し頑張れば開成に届くかもしれないという位置ですから、さらに上を目指すお子さんも多いかと思います。


開成の偏差値からすれば足りないですから、不安なわけですよね。


偏差値60を超えてくると

そこから伸ばすのはめちゃくちゃ大変です。

40台の子が伸ばすのとはワケが違います。


既に基礎はしっかりできていて難問も解けるレベルから、さらなる難問をクリアしなければいけないわけです。


成績を上げるのが大変な上に

小6夏以降からは下から上がって来る子がいて、追い抜かれるのではないかと気が気ではありません。


「αから落ちたらどうしよう…」

もうこれは、恐怖以外の何ものでもありませんよね。


別にαから落ちたって優秀なんだから、そんな悲観しなくてもいいでしょうと、下位からの目線だとそう思いますが、なんせそれまで下のクラスなんて考えたことありませんから、もう終わりだと絶望してしまうわけです。



次男は万年最下位クラスだったので、クラス落ちの恐怖はありませんでした汗うさぎ


成績が上がらないという苦しみはありましたが、上位から落ちるほうが、精神的にはきつい気がします。


子も親もプライドがありますから

60以下の学校なんて考えられないという感覚になってしまうんですよね。


実際にそうなったらなったで、皆さま現実を受け止めて、我が子が合格を取れる最良の学校を探されるわけなんですが、迷走されて不本意な結果になられたご家庭もあります。



長男の中学受験塾でのお友達のママと、受験終了して数年経った頃に会ってお話したことがありました。その時に…


「あの頃の私達どうかしてたよね。60以上の学校じゃないとダメなんだーっていう変な思想に取り込まれてたよね〜」


お友達のママはそうおっしゃいました。


ああ、そうだったなぁ…


悲壮感漂っていた我が身を思い出しました。


そんなにこだわることじゃなかったのにね。


60に足りなくても良い学校はたくさんあるし、そういう学校の方が伸ばしてくれるかもしれない。



次男が入塾して底辺から見上げた時、上から下までの景色がすごくよく見えました。

ああ、こうなっていたのかと…


上位層の人は下の景色を知らないから、その先が断崖絶壁に見えるのかもしれません。


上位層の皆さまには特に

今の成績よりさらに高みを目指すのか、余裕を持って行ける学校にするのか、お子さんのタイプを考えて選んで頂きたいと思います。


自分よりも優秀な人に囲まれて、ハングリー精神で追い付け、追い越せと頑張れるタイプか


自分が学年トップクラスに入ることで、モチベーションを高められるタイプか


特に難関校であればあるほど、高度な授業内容でハイペースで進みます。みんなができますから待ってはもらえません。


一方、余裕のある学校では

自分がトップにいることで、慢心して努力をしなくなってしまうと成績は下がります。


なかなか見極めは難しく

真ん中くらいで入るのが丁度いいのかなと思ったりしますけどね真顔


長男の年代が浪人組も受験を終了して、大半の人の進路が決まりました。


中学受験から紆余曲折を経て、大学への進学先を見たとき、なるほどと思う子や意外だった子など様々ですが


伸びる時期や伸びるかどうかは、1人1人の性格や性質によるところも大きくて


親ができることは意識付けなのかなぁと思っています。


今やっている勉強が将来にどう役立つのか

勉強で訓練しているのは、記憶力や理解力、想像力や判断力などあらゆる力を伸ばすためであり


頭が柔らかい子供のうちに鍛えるのが一番良くて、身に付けた力は社会に出てからも一生、自分の武器となって自分を支えてくれるものなのだと


そういうことを高校までの間に、折に触れて伝えていけたらいいのかなと思います。




小6で長男の成績が落ち始めた時に読んだ本です。改訂されて完全版になってます。


単元別に1行問題が1ページに10問ほど並んでいます。計算だけでなく文章題や図形もあります。
6年の夏から受験まで長男が毎朝1ページ、学校へ行く前に解いてました。

長男が塾の先生に勧められて使っていました。カラーで見やすくて、4コマ漫画もあったりで、楽しみながら覚えられます。昨年改訂されたようでさらに見やすくなっています。