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22組の中学受験生は合格者登校日も終えて、新生活の準備を始めていることと思います。
今は合格発表もネットの学校がほとんどだと思いますが、長男の頃(2015)は学校で発表するところが大半でした。
本命校の発表の時
大勢の人に揉まれながら先に番号を見つけたのは長男でした。
「あった!」
小さくつぶやいた長男
「ほんと…?」
疲れ切って声が出ない私
長男が指差す方向を見て確認しました。
第2志望校を落としていたこともあり
安堵しかありませんでした。
そして瞬時に頭に浮かんだのは
番号がなかった子達のこと…
「嬉しそうな顔はしないで。普通にしていなさい!」
長男にそう言いました。
長男はわかってるという風に頷いてました。
その場ではバンザイ三唱している子や、おそらく塾関係者だと思いますが、合格して喜んでいる子をビデオ撮影している人がいました。
同じ塾で不合格だった子もいるだろうに…
その光景に大きな違和感を覚えました。
掲示板前の人の輪を抜けると
長男は同じ塾の子に会いました。
お互いに探るような表情をしてから
向こうから尋ねるように、腰元でピースサインを出してきました。長男は同じように下の方で小さくピースしました。
合格を確かめ合った2人は
無言でお互いの健闘をたたえ合うようにガシッと手を握り、言葉を発することなく別れました。
長男の塾では入試前の保護者説明会で
「合格発表の場では、我々は合格した親御さんと話はしません。まぁ、おめでとうございますくらいは言いますけど、それよりも不合格になった子のフォローに必死になります」
と塾長が話されていました。
不合格だった子のお母さんの話では
発表の日に塾の担任の先生からお詫びの電話があったそうです。
お母さんには
「力不足で申し訳ありませんでした」
本人には
「合格させてやれなくてごめんな…」
そうして併願校について細かな相談に乗ってもらったそうです。
少なくとも大手塾では、進学先が決まるまでフォローをして頂けるかと思います。
憧れの志望校に届かなかった人
合格した子よりはるかに多いです。
進学先は決まったけれど
周囲からおめでとうと言われても複雑で
心にトゲが刺さったような
胸に重しが乗っかっているような
残念な気持ちを抱えた親子が
大勢いることと思います。
次男は憧れだった志望校を
受けることができませんでした。
成績が低すぎて
同じ土俵に上がることすら諦めなければならなかったのです。
悔しい気持ち
よく分かります…
ですが見方を変えれば
進学した学校で大きく伸びるチャンスでもあると思うのです。
志望校が残念だったということは
併願校では上位で合格していると思います。
進学先では普通に努力すればトップクラスも取れるということです。
第1志望に進学するより、力をつけることができるかもしれません。
前にもブログに書きましたが、次男の学校の入試には第2日程があります。
難関校で不合格だった子が2回目の入試で入ってきます。
学年の上位はほぼ、2回目で入ってきた子で占められています。
偏差値と立地から
長男の学校を不合格になって次男の学校にやって来る子が毎年そこそこいます。
次男が入学して2年近くになりますが、長男の学校を不合格になって次男の学校で上位に入っている子達は
長男の学校の平均以下の子よりレベルが高いのではないかと思います。
両方の学校をよく見てきたので、自信をもって言えることです。
同じ子で比べることは不可能ですが、次男の学校でトップ10に入ってる子がもし長男の学校に進学していたら、ここまで優秀にはなっていなかったかもしれません。
なぜこうなるのか…?
学年で上位にいると、みんなから尊敬の目で見られて勉強で頼りにされます。
次男もよく言いますが
「クラスNO1の子と同じ答えだったからあの答えは合ってる」
とか
「学年上位の子でも出来なかったから、出来てなくて当たり前」
など
賢い子として
崇め奉られるわけです。
そうやって頼られると本人にもプライドが芽生えますから、さらに頑張るのではないでしょうか。
一方
難関校の上位には天才や秀才がうじゃうじゃいます。
授業のペースは早く、自然と定期テストの範囲は膨大になります。
長男が中1の時に社会の暗記を手伝ったことがありますが、ページ数の多さに愕然とし、これは平均点も50点台だろうと思っていたら
70点超えてました…
みんなバケモノだ…
と思いましたが、成績下位の子はその後、落ちて行き、10人近くの子が高校進学の時点で去っていきました。
進学する学校よりも上位の学校を目指して受験勉強していたのなら、意識も高いはずです。
ご縁のあった学校でトップクラスになれれば、先生からの信任も厚く、同級生からは尊敬されて、学校での勉強も楽しくなると思うのです。
充実した学校生活を送ることができれば、かつての志望校への気持ちも薄れていくのではないかと…
そんな風に
頂いたご縁をプラスの方向へ持って行くことが出来ればいいなと
そう願っています…
【↓次男の学校は入学前の宿題が少なかったので小6の3月から先取りで問題集やってました。
「ひとつひとつわかりやすく」基礎からゆっくりと「ハイクラステスト」は難しめの問題もあります。】