11月最後の土曜日、サピ欠席
12/1のSS特訓はガラガラ声ながら行くが、まともに授業を聞けたかは疑問。

先日の個別面談でお願いして、12月からSS特訓のクラスを下げてもらいました。

最初は長男の学校の特訓クラスにいましたが、クラスの下の方の子たちが次々と下のクラスに移り、次男が毎回のクラス内順位がほとんど最下位になっていました。

サピの校舎長はクラスを下げることによるモチベーション低下を心配して下さいましたが、本人が下げて欲しいと言いました。

そのクラスに居続けることの方が次男とっては苦痛なのでしょう。

長男の学校なんておろか、その下の学校すら絶望状態なのに、難しいクラスでわからない自分が苦しくなっていました。

下のクラスは男女難関という志望校ごちゃ混ぜのクラスです。
次男の通っていたSAPIXは小規模校でしたから、人数的に多くの志望校別クラスを作ることはできません。

どこの対策ともわからないごちゃ混ぜプリントでしたが、スピードもゆっくりだし、次男にも解ける問題レベルで、本人はここで満足しているようでした。



12/2(月)〜12/5(木) は学校欠席

日曜に無理したせいか、風邪が振り返す

火曜のサピは行ったけど木曜は欠席



そして



12/8(日) 最後のSAPIXオープン








結果は










偏差値 44






4回のSAPIXオープンで最低でした。




この1年、何をやっていたのだろう?



成績を知った時はただ呆然と

涙を流すことすら忘れていた気がします

あまり記憶にありません

何かがマヒしてしまったような




成績が返されたのは12日の木曜日

(12月はネット速報は見ませんでした)

次男は落ち込む様子も見せず、ヤケになることもなく淡々としていました。



翌金曜日は家庭学習の日



学校から帰り、基礎トレをやり始めた時、次男がまた荒れ始めました。



「もう無理だし!無駄!」



テキストや筆記用具を床にバラまき、足をテーブルに乗せて、その他のテキストも蹴散らしていきます。




そう

2週間前と同じように




もしかして、また…




「具合悪いの?」

私はテキストを拾いながら聞きました




「……」



次男はピタリと動きを止めます

そして

椅子にふんぞり返ったまま黙ってました




(ああ、そうか)




いつも、いつも

この子は




テストが怖い時も

成績が悪くてショックを受けた時も






私から気づいて欲しくて…





(バカだ、私…)

そんなことに今ごろ気づくなんて




「勉強はいいよ。ベッドで寝ようか?」



次男はすごすごとベッドに入りました。

すぐに寝息を立てて眠りました。

夕方でこんなに寝てしまうのは体調が悪い証拠です。


私は次男が微熱程度なのを確認して、リビングに戻り、散らかったテキストを拾い集めました。



「今日も出来なかったな…」



やることリストのノートに「ノー勉強」と書き込みます



この言葉

もう何度

涙をこらえて書いたことでしょう

ノー勉強と書かれたページは増えていきました




一連の体調不良は明らかにメンタルの低下によるものでした。


アトピーもひどくなっていて、お尻や膝裏はステロイドを塗らなければケロイド状態になります。きつい薬なので控えたいのですが、そうすると掻きむしって何もできなくなります。

皮膚科の先生にはストレスがある場合はひどくなるので仕方ないと言われました。




(どうすればいいんだろう。もう、入試受けられないかもしれない…)




最後まで結果が出なかった模試

このまま、入試当日まで体の不調は続くかもしれない。不安でいっぱいでした。



そんな時、小学校の野球部から、来週末に6年生の卒部式をするから参加できないか?という連絡がありました。


6月に最後の試合に出てから、バットもグローブも一度も触っていません。

試合から持ち帰ったまま、ひっそりと物置に置かれていました。


野球部の6年生の最後の試合は負けたけれど、これまでで1番いい試合だったそうです。

強豪相手に食らいついていき、ヒットやナイスプレーもたくさん出て、力を出し切っていて感動したと、保護者の方々から聞きました。

次男はその様子を学校で聞いていたことでしょう。


みんなは最後まで頑張って成果を出した


自分は…?


野球部に合格の報告をしたい。それまで野球はしない。次男はそう思っていたはずです。


卒部式はSS特訓と重なったため、出席は辞退させていただきました。

ですが次男のための賞状、記念品、色紙、全て他の6年生と同じように準備して下さってました。

「いつでも時間のある時に取りにおいで」

入試直前なのを気遣ってそう言って下さいました。




このまま諦めるわけにはいかない




翌日の土曜日

私は気を取り直して、また今日もやることリストを書いていました。

土曜の授業は午後からなので昼過ぎまで家庭学習ができます。


次男は朝になっても起きてきませんでした。

昨日夕方に眠ったまま、夕食も食べずに眠り続けています。


(今日も無理かな…)


書き上げたノートを前にため息が出ます。

午前中は無理でも午後からのSAPIXには行って欲しい。宿題は全然できてないけれど…


この頃、算数だけは欠席した分を家庭教師の先生にフォローしてもらってました。

家庭教師もドタキャンばかりするハメになり、申し訳なかったのですが…



お昼過ぎに次男はようやく起きてきて、少し食事を摂りました。

「サピ行けそう?」

「んー、わからん」

少しガラガラ声でしたが熱はありません。



次男はギリギリまで様子を見て、サピに行きました。



……が



2時間後、SAPIXから連絡が入ります。

「体調悪そうなので帰宅させます」


聞けば、熱はないがひどく顔色が悪いとのことでした。しばらく事務室で休んでいたそうですが、先生から帰ったほうがいいと言われたそうです。


1人で電車に乗れるというので、事務の人に塾の最寄り駅まで送ってもらって、私は自宅の最寄り駅まで迎えに行きました。


改札から出てきた次男の顔は真っ青でした。色黒の次男の顔からしてかなり白い。

やはり行かせるべきではなかったか…


とにかく帰ってすぐに寝かせました。

もう何をどうしたらいいのか

家庭学習も塾の授業もぐちゃぐちゃです。





翌日のSS特訓を心配していましたが、日曜の朝、次男は思ったよりもスッキリ起きてきました。


朝食にヨーグルトだけ食べて家を出ようとすると突然気分が悪くなって吐きました。


午前中は諦めてもう一度寝かせます。

本人は午後からだけでも絶対に行きたいと言うので、サピには午後から出席の連絡をしました。


次男も焦っているのです。

塾に行きたいのです。

このままではますます遅れてしまう。

不安でいっぱいなのでしょう。


午後から起きて、味噌汁と軽くご飯を食べて

「大丈夫、行ける」

そう言って出かけていきました。


心配していましたが、最後まで授業を受けて帰ってきました。



ですが…




それから1週間

学校も サピにも

全く行けなくなりました。



下痢と腹痛で起き上がれなくなって






底なし沼はどこまで続くのだろう…?




入試まで

あと




ひと月…