わたくし、Amazonは、しょっちゅう使っています。ただ、前記事で申したとおり、買い物はほとんどしません。では、なぜAmazonに行くのか?

 答え、「便利で役に立つから」です。実はAmazon、使い方次第で浪費を防止してくれます。購入・閲覧履歴を基に生成したオススメを羅列して、『ポチった翌日に玄関にお届け』が浪費を誘発するのは、確かにそのとおり。

 でも、モノは使いよう。彼らのモデルを逆手に取ります。具体的な使い方は、2つです。

1. スペック比較
 これは、主に家電品の比較検討に有効だと思います。ただし、PC限定の遣り口、かもしれません。予めご了承ください。では、最近、わたくしが実際に辿った流れを例に、ご覧頂きましょう。

 直近の悶々案件は↓コレ

PENTAX KP

 「軽量で防塵防滴のカメラがほしいな、ウフフ♡」

なーんて思っていたら、何の因果かネット某所でこの機種が目に留まり、銀塩カメラっぽい雰囲気に一目惚れ。カカクコムで値段と評判をチェックした後、Amazonに降臨。

 で、わたしが注目するのは<類似商品と比較する>

コーナー。ここを見る目的は、一目惚れによる誤解・すれ違い・性格の不一致・物別れの防止です。

 カカクコムで実勢価格と評判はチェックした後に来てるので、上の画面を目にしている時は、すでにかなりLOVEx2です。改めて確認しますと、わたくしの要求要件は、【軽量】と【防塵防滴】。

 そこで、上の画像で比較すると重量では、KPよりも右から2番目のK-S1の方が150g軽いことが判明。カメラの150g差は、大きい!

 ではいざ行かむと、K-S1の商品ページにいくと、こんどは防塵防滴対応じゃないことが判明。すると、迷うんです。どうしようかな?

ここが肝心!

 迷うということは、自分の要求要件が固まっていないか、そもそも、『要求自体が妥当なのか?』まで遡って、再考を促すフラグです。フラグが上がったら、購入保留確定。

 迷いのフラグを大切に!

2. とりまカート
 前項をパスした商品は、Amazonカート内の<あとで買う>に入れましょう。そして、『注文確定』まで、しばし温めましょう。この流れを

とりまカート

と命名。「マリオカート」みたいでポップでいいかなぁ、なんちって。

 Amazonサイドとしては、このような行為は<ほしい物リスト>でやってほしいとアナウンスしてます。ただこのリスト、意図が分からない機能が付いており、不穏な感じがするので、わたくしはスルーしてます。

 とりまカートの目的は、前項とほぼ同じです。ただ、上のプロセスを経た上で<あとで買う>に入れているので、もっと想像力に働いてもらう必要があります。想像力は最強にして無料の武器!

それ、ホントに必要ですか?
それがないと、支障ありますか?
手に入ると、どんな幸せを産みますか?
不要になったら、どう処分しますか?


 個人的には3番目の問いのストッピングパワーがスゴいです。商品が届いて、それを使っている自分をイメージすると、わりと冷静になれます。「一時の気の迷いだな」とか、モノによっては「手持ちの品で十分だな」とか。

 そして、ファイナル・クエスチョン。

Amazonで買う必要性は?

 わたくしは、限定品とか、個数限定とか、期間限定特価とか、ポイント還元セールとか、

そういうのは一切無視。先だってわたくし、Yahoo!ショッピングのポイントを無為に全滅させました。何も買うべきものがなかったので。
Oo。。( ̄¬ ̄*)

 品や価格にもよるのですけど、一定期間、上の問いを『全クリ』し続けるなら、購入の必然性と妥当性は高いと思います。

 とりまカートで温める期間は、わたしは1,000円/日を最低限のラインにしています。たとえば、10,000円(税別)の商品なら、少なくとも10日は思い留まって様子を見ましょう、と。

 面白いもので、1週間おいてとりまカートを見返すと、「コレ、何?」っていうのがタマにあります。1ヶ月も放置すると、かなりの高確率で、「意味わかんないんだけど…」が出現。

 何が言いたいかと言うと、我々が必然と感じる

購買欲は、根拠薄いときが多々あるゾ

ということ。そして、相当、彼らの意のままに動かされてるっぽいゾ、ということ。

 いささか、読者の皆さまの内面に手を突っ込み過ぎな感じはあるものの、敵さんの攻撃力があまりにも大きいので、アンチテーゼとして記事化した次第です。

 なお、<あとで買う>や<ショッピングカート>にあまりにも多くのアイテムを入れっぱにしてたら、ある日突然、全部カラになちゃった人がいるようです。また、両者の分類を見誤って、意図せず高額商品まで注文確定しまった、なんてパンクな方も居られます。とりまカートは、ご自身の差配の下で行ってくださいネ。

 以上ここまでの流れ、すべてExpenceless...