鉄筋コンクリートの建造物を巡る旅・鉄コン其古卍 Part 29、古河ゴルフリンクス・クラブハウスです。

※この記事を2019.1.9付で誤って公開しちゃってました。本日(2019.2.4)付にて改めて公開させて頂きます。原因は「下書き」ボタンと「公開」ボタンの押し間違い。(苦笑

古河ゴルフリンクス


古河ゴルフリンクス・クラブハウスは、渡良瀬川の河川敷に臨むように建っています。1991年竣工、設計は早川邦彦氏。

茨城県の最西端で栃木県、埼玉県との三県境を扼すかのようなポジショニングが、仏教における西方の守護神・広目天と重なります。ちなみにこの辺りは栃木県の最南端でもあるので、栃木南方の守護神・増長天とガチンコ対決状態です。

入口側=宅地側=東面の光景
古河ゴルフリンクス
うーん、こういうとき広角レンズがあれば…

当初は「古河市スポーツフォーラム」なる市営の総合スポーツセンターとして建設されたものの、現在は専らゴルフ場のクラブハウスとして運用されています。

古河ゴルフリンクス


本記事を作成するにあたり、ネットで情報を漁っていたところ、早川邦彦氏自身の解説に行き当たりました。詳しくは「私の建築手法」からどうぞ。

「私の建築手法」は、東西アスファルト事業協同組合が建築家を招いて、組合企業向けに開催してきた講演録です。第一弾は1986年、槇文彦氏。このアーカイブとの出会いが一番の収穫かも!?(笑

ここからは渡良瀬川側=西面
古河ゴルフリンクス

既出「見和アパート」のネタ元をチートで見ちゃったような気分。

古河ゴルフリンクス


建物に突っ込んでいく道は、近隣住民が河川敷へアクセスする通路として供用されていたんですって。公営施設とはいえ、設計コンセプトが太っ腹で大胆!


古河ゴルフリンクス


これだけキレッキレのデザインなので、周辺住民と折衝には相当腐心されたことでしょう。


古河ゴルフリンクス


古河ゴルフリンクス

↑左端に建っている黒いモノは、もとあった製糸工場の煙突。記念碑的に残したとのこと。


古河ゴルフリンクス
低高度の逆光はキビシイ~っ!


古河ゴルフリンクス


古河ゴルフリンクス

これが新幹線駅の駅舎だったら超カッコイイと思います。ただなぁ、住宅街のスグ横にこの建築は、ちょっと刺激が強すぎるかな、と。