シュルレアリスム・ラビリンスとの邂逅：見和アパート

鉄筋コンクリートの建造物を巡る旅・鉄コン其古卍 Part 26、見和アパートです。




常磐線・赤塚駅の東南東、直線距離にして約1.0kmくらいのところにある県営アパート。

今回メインにお届けするのは3号棟と11号棟。それぞれのオープンは1995年と1994年。設計は三上晴久+三上建築事務所と横須賀満夫建築設計事務所。



この建築にはガツンとお見舞いされました。



鉄コン其古卍には、内々のサブテーマがありました。「建築は人間の精神に影響するか？」問題。






わたしは基本的に「影響しない」派でした。”しない派”であった理由を縷々語ると長いので、省略します。






ところが、鉄コン其古卍の候補を物色中にアッサリと宗旨替え。ターニングポイントはパサディナハイツ（静岡県函南町）。






「パサディナハイツのようところで幼少期を過ごした人間は、その他もろもろとは異なる世界観を形成するんじゃないか？」と思ったのです。






パサディナハイツのような特異例でなくても、都市圏なら「マンション高層階で育った子供は云々」が身近な事案としてイメージできるかと思います。






そんなパサディナハイツにいつか行ってみたいと思っていたら、静岡・函南に行くまでもなく、身近にスゴいのがあってビックリさ！



それがココ、県営見和アパート。




オープン期に入居した子供は、いま20～25歳くらい。どんな大人になってなっているのか、会って話しを聞いてみたいですねー（笑

それはさておき、ここに入るとダリの世界に放り込まれたような感覚になりました。時間が許すなら、3～4時間は観ていられそうなアパート群です。

ただし、かなりヤラれるので要注意です。わたしは、ちょっと耐えられなくなって、逃げるような気持ちでここを後にしたもの。

行かれるなら、心の準備が必要です。ご注意召されよ。