「デスパレートな妻たち8」です。
<#11 罪深き助言 Who Can Say What's True?>
せっかく、と言っていいかわからないけど、一応、物語展開的には都合よく、刑事のチャックが亡くなって、4人の犯罪を告発しそうな人がもはやいなくなったというのに、それぞれが変な行動に出ています。
まずはブリーを取り巻く友だち環境なんですが、この期に及んでこの状況というのは、私は頭をかしげています。
ブリーのところに匿名で「どういたしまして」という手紙が届いたので、ブリーはギャビーとリネットに相談に行きます。ところがこの二人、あろうことかもうすっかり他人事で、それはブリーに個人的な恨みを持つ人のことで、4人の犯罪とは無関係でしょ、とかいう形で、ブリーを冷酷に突っぱねます。
この態度、ホントに人としてどうかと思いますよ。ギャビーとリネットは知らないとはいえ、ブリーは拳銃自殺を図ろうとするほど追いつめられ傷ついていて、その心労がいかほどのものなのかは、脅迫状を受け取ったという事実だけで、察することが出来そうなものなのに。
ブリーは諦めて二人の元を去りますが、このギャビーとリネットの対応に、私は心底あきれました。
まぁ確かにこのドラマっていうのは、誰か一人に感情移入をしたとたんに、その人が思いもよらない行動に出て気持ちが裏切られるという、登場人物のパーソナリティがイマイチ統一的でない、だからこそ現実の人間像に近いというか、リアリティも感じられるんだと思います。実際の人間の行動って、ホントに不可思議なものですからね。
とはいえいつかはみんな、ブリーの心情に気付いて、仲直りをするんだと思うし、そう信じてます。
ところで今回、ブリーのコントネタありましたね。
素っ裸でゴムボート抱えて逃げる、という。
ああいうのはホントに笑える。
けど、ブリーのことは心配です。
お酒に走って男に走って、身を崩さなければいいな、って。
少しだけ今後の展開が心配なのはベン。
彼はお金に窮して、ヤミ金みたいなところから借金をしようとして、マイクに止められます。
マイクも経験豊かだから、それがどんなに危険なことかを知っていて、強引にその借金話をなかったものにするんですが、その際に、レネが相当の金持ちだということを、図らずもベンに吹き込み、ベンが不穏な笑みを浮かべる、という展開。
不穏といっても、目的は悪いことではないのですが、割と本気でベンと付き合ってるレネとしては、お金目当てで仲良くされるのは深いに決まっています。
二人の仲が悪くならないように、なんとかコトがいい方向へおさまってほしいと思うのですが、、多分ひと波乱はありそうですね。
そして、もうホントにいい加減にしてほしいのがスーザン。
アレハンドロの遺族(というか彼の死を知らない家族)に会いに、わざわざ飛行機で出向いていきます。
その家族(妻と継娘)は、生活に困窮していて、家を売りに出しているため、オープンハウスを見に来た体を装い、スーザンは家族と接触することに成功。そして、罪悪感払しょくのために、ブロックを買うと称して、比較的多額の小切手を切っていきます。
そして、夜になってアレハンドロの継娘に接触し、彼女がアレハンドロに受けてきた虐待についてそれとなく聞き出し、大丈夫、もう継父は帰ってこないから、と言って勇気づけます。
まぁ行いとしては悪いこととは言えないかもしれないけど、せっかく例の殺人死体遺棄事件がなかったものになろうという時に、なんでこう余計な火種を増やそうとするのか、スーザンにもほとほとあきれます。
こういう中途半端な正義感ってホント、イラつく。
自首する勇気も信念もないくせに、なんとなく罪悪感から逃れるために、身勝手な行動に出てるだけじゃん。
というわけで、今ちょっとかなり偏った感情移入になっちゃってるんだけど、これからの展開によっては移入先はとっとと入れ替わるからね。今後、ますます目が離せないです。
ところで、ギャビーが英国の大口取引先を獲得するために、リネットに経済学講座をしてもらうっていう逸話、あれは二人の特徴をよくつかんでいて面白かったです。
口先とルックスだけで常にその場しのぎで生き延びてきたようなギャビーと、実際に努力を積み重ねて実力でキャリアを掴んできたリネット、この二人が友だちだってことが本当に興味深いし、そういう全く違った人との間柄ってとても貴重だと思うんですよ。
やはりお互いが求める者や必要なものを相手側が持っていて、持ちつ持たれつやってきたわけでしょ。
是非、そのことをもっと広く思い出して、ブリーとの仲も修復していってほしいです。
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