「ニュースルーム2」です。
<#4 予期せぬ結末 Unintended Consequences>
今シーズンは、二つの時間軸を行ったり来たりするので、最初はなんのこっちゃかよくわからない部分もあったのですが、だんだん問題が鮮明になりつつあります。
まず現在(2012年)、提起されている裁判での証言録取を通して、過去(2011年)にマギーが同僚のゲイリー・クーパー(という名前の記者)とともに、ウガンダで体験した哀しい事実が明らかになります。
彼女はアフリカに行く前から、失恋の痛手もあって、精神的には若干不安定な状態にあったように思いますが、アフリカでの体験がさらに彼女の不安定さに輪をかけた形でしょう。
ウガンダのとある村で、子供たちが学校で学んでいるんですが、そこでマギーが出会った一人の少年との心温まるやり取りが描かれた後で悲劇が起こる、というお話です。少年は、当初はマギーが話しかけても反応が薄かったのに、マギーが一度彼に本を読んであげたら、「もう一回」「もう一回」とせがんで、結局8回くらい読んであげることになるんですよね。
それで、彼女のブロンドの髪が珍しいようで、少年はマギーの髪を触るわけです。
先生は、「これがブロンドだよ。いろんな災いのもとだ」みたいなことをいうんですが、この後皮肉にも、その少年にとんでもない災いが降りかかるわけです。
これは本当に悲しいエピソードなのですが、このことでマギーは精神的にショックも受けていますし、自分たちがあの村へ行かなければその悲劇が起らなかったのにと、深い罪悪感を感じています。マギーのせいではないことは明らかなのですが、これを乗り越えるのは、それなりに大変なことです。
マギーにこんなに大変なことがあったのに、選挙遊説のバスを降ろされたジムには、なんだか新たな恋バナが芽生えちゃっています。まぁこれもちょっと皮肉な感じですが、若い人たちのことだから、いろいろありますでしょうよ。そのお相手、記者のハリーを演じているのは、メリル・ストリープの娘だそうですが、恋するインターンなお姉さんとはちょっと印象が違って、役柄も手伝ってかクールビューティな感じです。
で、今回のニュースルームでは、またまたウィルの横柄な態度で問題が勃発します。
ニールがずっと追いかけていたネタである、市民運動「ウォール街を占拠せよ」の中心人物の一人シェリーをようやく、ニュースに出演させるまでになったのに、ウィルが番組内でコテンパンに彼女を論破して、彼女を酷く屈辱的な気分にさせてしまいます。それだけならまだしも、番組直前に、シェリーがジェノア作戦に通じる貴重な人物を知っていることが明かされるんですが、怒ったシェリーは、その人物を紹介するのを頑なに拒みます。
どうしても、その人物の情報が欲しい製作側は、チャーリーの指示で、一応、まずウィルに対して、シェリーに謝罪するように説得してみるのですが、まずムリ。次にスローンが謝罪役をお願いされて出向くんですが、シェリーというのも酷くプライドが高くて、スローンの言うことを全く聞かないどころか、スローンの機嫌を著しく害したため、却ってスローンが彼女らしからぬ罵声をシェリーに浴びせ、物別れに終わってしまいます。
このあたりから、シェリーにも人間関係の構築、つまりコミュニケーション能力にかなり問題があるなってことが分かってきます。
そして、製作側は最後の手段としてドンをシェリーのもとに送るんですが、彼女の言動がドンまでを激怒させてしまい、もう修復不可能と思われるまでになってしまう。ここまで来ると完全にシェリーの人間性に難アリと言わざるを得ませんよ。
そもそも、ウィルが番組内で彼女をやり玉に挙げた一連のシーンを見ていましたが、保守派のおじさんが若いリベラルな女性市民活動家をただただいじめてるっていう構造にも見えるし、要するに見方によってはそんなに悲観する内容ではなかったと思います。少なくとも彼女たちを応援する視聴者からは、ウィルってホントにイヤなヤツっていう形で映っただけかと思いますよ。
それなのに、まぁプライドというか自尊心が強すぎなんですよね。相手はウィル・マカヴォイなんだから、その胸を借りて話ができたってだけで、まず第一歩とすべきです。全く、市民活動家の割にはシェリーには謙虚さのかけらもないって感じました。
とはいえ、最終的にはなぜかウィルが大人になって彼女に謝罪し、二人の仲は一件落着、そして、ジェノア作戦に関わる貴重な証言に近づくわけです。
さあ、ジェノア作戦や裁判、複雑な人間関係の様々なお膳立てが整ってきたようです。
今後もますます楽しみになってきました。
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